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ニッポンの風景をつくりなおせ の商品レビュー

4.2

36件のお客様レビュー

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2013/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本の一次産業の風景を残すためにデザイン産業に掛け合わせて世の中に送り出す。そこして新たな付加価値をうみ、産業自体を存続させる。こんな感じのコンセプトに基づいて今まで梅原氏が手掛けてきた商品と産業の物語を写真付きで紹介する本。 消費者からすれば、芸術も食も、良し悪しの判断について、理論的に理由を述べられる人はまれだとおもう。だから、デザイン(芸術)も食も人間の感性に訴えるようなところが多いものという点で相性がいいのはわかる。 じゃあ、とにかくパッケージを(商品のたどってきたストーリーが感じられるような)洗練されたデザインにして、直販すれば一次産業は新しい付加価値を生み出し、発展していくのかというとそんな単純な話なのか?と疑問になる。 これもストーリーマーケティングの一種だとすると、ストーリーマーケティングは何を売っているのか。たとえば石巻のカキ漁師の通販サイトなんか、被災当時のこと・調理法・家族のこぼれ話・石巻の地理的な利点など、おおよそ安心とは結び付きにくい情報も多い。安心につながることがすべてではないとすると、そのほかにそのストーリーから消費者は何を買っているのか。もやもやしてきたので、次はストーリーマーケティングの本を少し勉強してみよう! ソーシャル時代のストーリー・マーケティング【前編】 http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1304/10/news016.html ストーリーマーケティング http://www.themarketing.tv/wp-content/uploads/2012/08/201208.pdf

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2013/08/02

私が好きな里の暮らしと山々が織りなす風景。伊那谷の宝。一次産業とその人たちの暮らしが守らなければ、それらも残らないのだけれど、風景の中で暮らしていると、宝がなかなか見えてこない。この本、梅原さんの手がけた高知のおもしろい取り組みと同時に、地元の強い熱意が感じられます。(R)

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2013/05/25

デザインってこう言う面白い事なんだ。 大学をデザイン科を出ていながら目から鱗が落ちる気分。 紙の上の事だけど、そうじゃない事のなんて多い事。 人との繋がり、情熱、全力で楽しむ。 その中で生まれるんだ。 色々なモノを動かす力になるんだ。 面白いなぁデザインするって。 いいなぁ。

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2013/05/08

なじ■ 一次産業にデザインをかけ合わせて「あたらしい価値」をつくりつづける、 グラフィックデザイナー梅原真が、デザイン誕生の現場を自ら書き下ろし、 依頼人も写真付きで解説。 (内容説明より) 高知県民なら恐らく一度は目や耳にしたことがあるであろう、 あれやこれやの商品やイベ...

なじ■ 一次産業にデザインをかけ合わせて「あたらしい価値」をつくりつづける、 グラフィックデザイナー梅原真が、デザイン誕生の現場を自ら書き下ろし、 依頼人も写真付きで解説。 (内容説明より) 高知県民なら恐らく一度は目や耳にしたことがあるであろう、 あれやこれやの商品やイベントなどがこの梅原さんによるものだったと知って驚き! 自分達の町に無いものを求めるのではなく、 自分達の町にあるものを愛し活かしていく、という考え方が本当に素晴らしいと思います。 高知生まれでよかった、と改めて実感。

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2013/02/25

久しぶりに、やる気湧く一冊。ためになって、面白い。この本、①抜群な商業デザイナーが、②一次産業で汗する人の魂を、ひょうひょうと、だが単刀直入にズバリ表現する凄さで、③デザイン化した前後でまるで違う世界を提示。さすがに全ページ洗練されている。  扉に「一次産業にDesiginをか...

久しぶりに、やる気湧く一冊。ためになって、面白い。この本、①抜群な商業デザイナーが、②一次産業で汗する人の魂を、ひょうひょうと、だが単刀直入にズバリ表現する凄さで、③デザイン化した前後でまるで違う世界を提示。さすがに全ページ洗練されている。  扉に「一次産業にDesiginをかけあわせると…▼新しい価値が生まれる ▼新しい価値は経済となる ▼経済がうまくいけばその一次産業は生きのびる ▼そして風景が残る。」と記し、「一次産業×Desigin=風景」の方程式でニッポンの風景を残そう、とある。繰り返しになるが、梅原真氏のデザインは、シンプルにして先鋭的、かつ庶民的という、およそ矛盾のはずを軽々と乗り越えてしまう。味があって無駄が無いから強い。

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2013/02/16

梅原さんのデザインと考え方から元気をもらえる。 地方の可能性、個々の可能性、 すべて解き放ってくれる気がする本。 風景を変えて行こうではないか。

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2013/01/06

これは元気が出る一冊。デザイナー梅原さんのモットーは1次産業がその土地の風景を決めるということ。そしてのこ1次産業にdesignを掛け合わせると新しい価値が生まれ、それが経済となり、これがうまくいけば1次産業が生き残り、結果として風景は生き延びることになるのです。 「1次産業×...

これは元気が出る一冊。デザイナー梅原さんのモットーは1次産業がその土地の風景を決めるということ。そしてのこ1次産業にdesignを掛け合わせると新しい価値が生まれ、それが経済となり、これがうまくいけば1次産業が生き残り、結果として風景は生き延びることになるのです。 「1次産業×design=風景」 この方程式で日本の風景を残そうとしている梅原さんがこれまで携わってきた事例が多く掲載されています。 最初のきっかけは梅原さんが後押ししたのかもしれないけど、そのあとそれを持続させるにはどうしても地元の人の力が必要になる。ここに出てくるのはそういう気概を持った、地元愛にあふれた人々である。 デザイナーでない私はやはりこういう仕事をするなら、ファシリテーターみたいな仕事になるのかなと考える今日この頃。

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2013/01/05

梅原さんが手掛けられた馬路村の柚子セット。 知人に頂いてから何人かの方に贈っている。詰め合わせの箱ひとつとっても、計算書の裏の文章をよんでも、村の人が真心と丹精を込めて生産している姿が目に浮かぶ。 お試し経験のある人であれば、梅原さんがデザインした他のものも試してみたくなるのは、...

梅原さんが手掛けられた馬路村の柚子セット。 知人に頂いてから何人かの方に贈っている。詰め合わせの箱ひとつとっても、計算書の裏の文章をよんでも、村の人が真心と丹精を込めて生産している姿が目に浮かぶ。 お試し経験のある人であれば、梅原さんがデザインした他のものも試してみたくなるのは、自分だけではないはずだ。 それら商品を支える人をこの本で垣間見ることができるのもまた楽しい。

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2013/09/04

高知県グラフィックデザイナーの梅原真さん。 同業者さんとお話するとき、ほぼ必ずと言って良いほど梅原さんのお話が出てきます。 この本を読めば、影響力には納得せざるを得ません。 商品の良さを素直にシンプルに伝えるデザインと、それ以前の考え方や切り口、視点や行動力がとても魅力的で憧れま...

高知県グラフィックデザイナーの梅原真さん。 同業者さんとお話するとき、ほぼ必ずと言って良いほど梅原さんのお話が出てきます。 この本を読めば、影響力には納得せざるを得ません。 商品の良さを素直にシンプルに伝えるデザインと、それ以前の考え方や切り口、視点や行動力がとても魅力的で憧れます。 まだお会いしたことはありませんが、今後必ずお会いすることになると思う梅原さんの、飾り気の無い言葉で綴られた梅原解説書。

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2012/09/17

梅原 真さんは高地在住のデザイナー。 長年高知でデザインの仕事に携わり多くの商品やプロジェクトを成功に導いてきた方で、 高知県黒潮町の砂浜で行なわれた「砂浜美術館」は有名です。 梅原さんの広告デザインは単に「綺麗」だとか「美しい」というものではなく、 商品に込められた想いや生産...

梅原 真さんは高地在住のデザイナー。 長年高知でデザインの仕事に携わり多くの商品やプロジェクトを成功に導いてきた方で、 高知県黒潮町の砂浜で行なわれた「砂浜美術館」は有名です。 梅原さんの広告デザインは単に「綺麗」だとか「美しい」というものではなく、 商品に込められた想いや生産者からのメッセージといったものが、 力強くこちらに向かってくるような迫力があります。 時には手書きの文字だけだったり生産者の顔写真が入っていたりと、 単なるデザインではなく強いメッセージを感じるものが多いような気がします。 この本は梅原さんが手がけた広告やイベントの案内に、 依頼の経緯や依頼主の写真、依頼主の人柄などが書きそえられていて、 読んで行くうちに広告やマーケティング戦略を知ることが出来る内容です。 しかし、読んで知識を得るというよりも、 眺めて、ペラペラっと読み進めて、「感じる」一冊だと思います。 写真をふんだんに使った写真集のような一冊で、 お値段も写真集並みとなっていますが、 手元に置いて気が向いた時に眺めたい一冊何ですよ。

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