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一鬼夜行 の商品レビュー

3.5

114件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

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2023/05/26

夜行から落ちてきた小鬼の小春と、人間嫌いの喜蔵が中心となって、河童の頭領や牛鍋屋の娘も出てきて妖怪沙汰を解決していく日常系の話。大きな事件が起きるわけではないけど、ちょっとした出来事を解決しながらみんなの仲が深まっていって、小春の正体や喜蔵の先祖との関わりが終盤で出てくるほっこり...

夜行から落ちてきた小鬼の小春と、人間嫌いの喜蔵が中心となって、河童の頭領や牛鍋屋の娘も出てきて妖怪沙汰を解決していく日常系の話。大きな事件が起きるわけではないけど、ちょっとした出来事を解決しながらみんなの仲が深まっていって、小春の正体や喜蔵の先祖との関わりが終盤で出てくるほっこりするお話だった。

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2023/03/01

空から落ちてきた鬼。 通ってきた場所は分かれど、いつ居なくなったか分からなければ捜索は困難を極めただろうな。 妖として楽しむこともあるが、根が優しいからこそ苦労したのかもしれないな。

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2022/12/14

百鬼夜行から零れ落ちてしまった鬼、小春と、人間なのに鬼のような顔をしている喜蔵のお話。 とにかく小春のキャラがいい。やんちゃで人をくってって小面憎くていつもお腹を減らしていて、ヒトではないのでヒトよりも少し高い位置からヒトを見ている。 河童の弥々子は妙にリアルで、河童がほんとに居...

百鬼夜行から零れ落ちてしまった鬼、小春と、人間なのに鬼のような顔をしている喜蔵のお話。 とにかく小春のキャラがいい。やんちゃで人をくってって小面憎くていつもお腹を減らしていて、ヒトではないのでヒトよりも少し高い位置からヒトを見ている。 河童の弥々子は妙にリアルで、河童がほんとに居たらこんな感じかもって思わせました。 喜蔵の周りで起こる妖怪騒動といってもそんなに大事件はなく、ヒトとヒト、ヒトと妖怪の関わり、情とつながりがお話のメインです。 表紙の絵はちょっと優しすぎて喜蔵のイメージと違う気がしましたが、小春はきっとあんな感じ!もし続編が出たらぜひ読みたいです。

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2022/10/10

明治初期、強面で人嫌いの若商人・喜蔵の家の庭に、小生意気な少年・小春が落ちてきた。自らを「百鬼夜行からはぐれた鬼」と主張する小春と、喜蔵は嫌々同居することとなる。 かなり巻を重ねているシリーズの1作目ですが、今回初読で、作家さんも初めての方。ほかにも感想で書いている方いらっしゃ...

明治初期、強面で人嫌いの若商人・喜蔵の家の庭に、小生意気な少年・小春が落ちてきた。自らを「百鬼夜行からはぐれた鬼」と主張する小春と、喜蔵は嫌々同居することとなる。 かなり巻を重ねているシリーズの1作目ですが、今回初読で、作家さんも初めての方。ほかにも感想で書いている方いらっしゃいますが、なぜか序盤すごく読みづらく苦戦してしまいました。慣れるとすらすら読めるんですが。 今調べたら漫画も出ているようで、試し読みで「強面の喜蔵」がすごい美青年でびっくりしました(笑) メインのストーリーとしては、人間と妖怪の人情噺です。 妖怪よりも妖怪らしい、強面不愛想な喜蔵が、鬼の小春と共に妖怪がらみの事件にに巻き込まれたり解決したり。 無関心で冷血ぶっているけど実はお人よしの喜蔵と、鬼だけど明るく社交的な小春がいいコンビで、笑えるとともにほろりと来ます。 また、周囲の人間や妖怪たちも憎めない人(妖怪)ばかりで、途中に挟まれる周りの妖怪たちの過去話も物語の最後に繋がり、長命だからこその縁というのも素敵だなと思いました。 優しい、歴史と人情と妖怪話。おもしろかったです。 *** こちらは”ほんの百年前”の、「あやかし」や「気」との交歓記録。 →『家守綺譚』 (新潮文庫)/梨木 香歩

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2022/09/19

入り方が難しかったけど、だんだん盛り上がってきれいに終わった。かなりシリーズ化されてるけど、一冊で終わりでよかったんじゃないかなぁ。人間だなぁ。

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2022/01/12

以前、他作家さんとの混合短編集を読んだときはおもしろくてシリーズ揃えたのに、満を辞して読んだらアレレ⁈でした。 なんか違う… 主人公の小春は可愛いアピールすごいし、喜蔵は素直じゃなさすぎる。そこしつこい(~_~;) 続編も買ったので読むけど…どのキャラも個性的で嫌いではありません...

以前、他作家さんとの混合短編集を読んだときはおもしろくてシリーズ揃えたのに、満を辞して読んだらアレレ⁈でした。 なんか違う… 主人公の小春は可愛いアピールすごいし、喜蔵は素直じゃなさすぎる。そこしつこい(~_~;) 続編も買ったので読むけど…どのキャラも個性的で嫌いではありませんが…。期待が大き過ぎたのかも。

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2020/02/02

http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2010/07/post-d3a7.html

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2019/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2019/5/5 最後まで読むのきつかった~ すごい読みにくいの。 なんでやろ、なんか回りくどいんかな。説明も過多やと思う。 この文章合わないわ。 設定はよさげやのにそんなんどうでもいいぐらいに文章が苦手。 こんなことってあるんだなと思った。

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2018/08/11

ある日突然空から降ってきた妖怪と、妖怪のように人相の悪い人間の物語。 読み進めるにつれて、登場人物の魅力が増してきて、読むのが止まらなくなりました。 それぞれの生き方が大切にされるエンディングで、最後まで楽しく読むことができました。 心を澄まして、妖怪の存在に意識を向けたく...

ある日突然空から降ってきた妖怪と、妖怪のように人相の悪い人間の物語。 読み進めるにつれて、登場人物の魅力が増してきて、読むのが止まらなくなりました。 それぞれの生き方が大切にされるエンディングで、最後まで楽しく読むことができました。 心を澄まして、妖怪の存在に意識を向けたくなりました。

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2018/06/02

時代小説で妖怪モノである。明治初期、幕府が瓦解し、明治に改まってまだ日が浅い時代では、いろいろなものが混とんとして存在している。そんな時代をバックに百鬼夜行から一人(一匹?)外れしまった妖怪小春と、小春が落ちてきた庭を所有する喜蔵の物語。 有名どころの妖怪がこれでもかと登場する...

時代小説で妖怪モノである。明治初期、幕府が瓦解し、明治に改まってまだ日が浅い時代では、いろいろなものが混とんとして存在している。そんな時代をバックに百鬼夜行から一人(一匹?)外れしまった妖怪小春と、小春が落ちてきた庭を所有する喜蔵の物語。 有名どころの妖怪がこれでもかと登場するが(実はすでにその辺にいたわけだが)、相手をする喜蔵は全く動じないわけで。このあたりの設定がこの物語を面白くしているカラクリなんだろう。人間を怖がらせるのがミッションである妖怪と全く動じない人間の組み合わせ。ただ、妖怪と人間が同居(?)していた時代では、それほど妖怪が恐れられた気配はない。河童と相撲したり、人さらいした天狗に諭されたり。 化け猫上がりの「大」妖怪である小春も同じだ。人間を驚かせるといっても、結局は喜蔵やその異母妹である深雪を助けたり励ましたりするのである。 つまり妖怪モノというのは、人間のおごりや傲慢を妖怪という第三者で懲らしめることで、普通の人が報われてほしいという物語であって、これをいうと身も蓋もないが、結局は「ファンタジー」ということになる。本書『一鬼夜行』は特にそのファンタジー性に軸足を置いた楽しい妖怪モノであり、読了後はほんわかしてしまうこと必死なのである。 本書をきっかけにシリーズ化されたとのことであるので、早速続編を探しに行ってみたい。

Posted byブクログ