星座から見た地球 の商品レビュー
杏のブックガイドから。しかし、これはアカン。とりあえず帯を読んでみて、”読点なし”って書かれているのに『?』ってなったんだけど、まんまその意味で、句点のみで紡がれる物語。にしてもその方針、文章を読みにくくする、という以外の意味はあるの?自分には分からん。その上、内容も何だかよく分...
杏のブックガイドから。しかし、これはアカン。とりあえず帯を読んでみて、”読点なし”って書かれているのに『?』ってなったんだけど、まんまその意味で、句点のみで紡がれる物語。にしてもその方針、文章を読みにくくする、という以外の意味はあるの?自分には分からん。その上、内容も何だかよく分からんから、ある意味、二重苦。短い本だから読み通せるだろうって見込みもあったけど、今の自分は、さっさと放り出す方の選択肢を取ります。
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星座から見た地球の人たち、 それは区別なんてほんのわずかで、むしろ区別なんてついてなくて、だからこそ等間隔に、平等で、ひとしい
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後半に不思議が解けるのかと思って読み急いでしまったので、もういちどパラパラと辿って終えた。すぐ手放すつもりだったが、ちょっと惜しくなっている。 帯に「長編小説」とあるけれど、長編小説よりは回り続ける自由詩というか、何というのか…。明らかな繫がりや進行方向がないぶん、何度でも気軽に...
後半に不思議が解けるのかと思って読み急いでしまったので、もういちどパラパラと辿って終えた。すぐ手放すつもりだったが、ちょっと惜しくなっている。 帯に「長編小説」とあるけれど、長編小説よりは回り続ける自由詩というか、何というのか…。明らかな繫がりや進行方向がないぶん、何度でも気軽に捲れるのが良いと思った。
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AとBとCとDの子供たちのそれぞれの視点。 多分、時系列もそれぞれの年齢とかも憶測でしかわからなくて 正直、よくわからなかったよー。 最後まで読めばハッとするような繋がりが見えてくるのかと思ったけど 最後までよくわからないなあで終わってしまったよー。
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何回も読んでる生涯の一冊。詩や音楽に近い。理解するんじゃなく感じるもの。 「Bが考えてるほど町はせまくなんかないのだ」 「そしてその時お母さんはかすかにDのことを思い出した」 こんななんでもないフレーズがものすごく響く。なんでここまで響かせることができるのか考えた。 この小説、...
何回も読んでる生涯の一冊。詩や音楽に近い。理解するんじゃなく感じるもの。 「Bが考えてるほど町はせまくなんかないのだ」 「そしてその時お母さんはかすかにDのことを思い出した」 こんななんでもないフレーズがものすごく響く。なんでここまで響かせることができるのか考えた。 この小説、一言で言えば主語が透明。 普通の小説は「健太」とか「ユカ」とか主人公には名前がついててその名前のイメージでもって頭の中で想像されてる。 これはアルファベットだからなんかモヤモヤして始まる。2、3行読むと段々形を成してくるんだけど完全にイメージするの前に話が終わってしまう。 主語が透明だと何が起こるのか? 必然的に述語とか周りの人の言動の方が主語より強くなる。その強く響いた述語とかが普遍化されて、自分の思い出と響き合う。 いまいち上手く言えないけどその辺に謎を解くヒントがありそう。
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登場人物は四人。名前はなく、それぞれA、B、C、Dと 呼ばれている。年齢は最後まで明らかにされないけれど、 それぞれの挿話を読み進めていくと、おおよその見当は つく。四人とも小さい。 章立てはなく、四人の挿話を一つずつ書いた四つの挿話 が一つのかたまりとなって、それがずっと続く...
登場人物は四人。名前はなく、それぞれA、B、C、Dと 呼ばれている。年齢は最後まで明らかにされないけれど、 それぞれの挿話を読み進めていくと、おおよその見当は つく。四人とも小さい。 章立てはなく、四人の挿話を一つずつ書いた四つの挿話 が一つのかたまりとなって、それがずっと続く。 どのかたまりを取っても、読点とカギカッコがない。 それは、どこか遠くの空から俯瞰している誰かが綴って いる物語だからだろう。 この俯瞰する書き方というのは、以前に読んだ黒川創 さんの『かもめの日』でもとられた手法。遠くから見て いるから全体を包む優しさは感じるのだけれど、どう しても物語は淡々と進むことになる。この点において、 この手法は読者の好き嫌いを明確に分けてしまうこと になるんじゃないかと思う。 『かもめの日』でも書いたとおり、どうもワタシはこの 手法をうまく消化することができないようだ。
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A,B,C,D,がどこかで星座のようにつながっていて・・・?う~んよくわからなかった。それより装画を描いた人のところに好きな作家さんの名前があってそこが気になりました。みんなが描いた絵を一つ一つ繋げて星座のようにしたのかな。
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淡々とA,B,C,Dで表記された子ども(あるいは動物?物?)の日常が断片的に繰り返し記述されている。 どこからがAの話でどこからがBなのか。読点のない流れるような文なのに,なぜかその切り替え点がわかる(というか,そうだと勝手に読解しているのか)。文章を読むことについて,いつの間に...
淡々とA,B,C,Dで表記された子ども(あるいは動物?物?)の日常が断片的に繰り返し記述されている。 どこからがAの話でどこからがBなのか。読点のない流れるような文なのに,なぜかその切り替え点がわかる(というか,そうだと勝手に読解しているのか)。文章を読むことについて,いつの間にか身についてしまっている「くせ」みたいなのに気づかされる実験的な文章。 あのCとこのCは違う子。このDもこのDも全然違う(ようだ)。 あれこのBはさっきのC? さっきのDの話とこのAの話はとても似ている。 似ているけど違う。みんなちょっとずつ違うけど似たような日常を送っている。 文章は淡々とつづく。特別なことは何も起こらない(ようだ)。 でも、今もどこかでだれかが、じぶんと似たような日常生きて、いつかは死んで、そういうことの繰り返しなんだなぁって、そういうことをじんわり感じさせてくれる1冊だった。
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僕には合わなくて、読み込めなかったなぁ・・・。この本のように読点がない小説はたまに見るような気がするので実験精神というにはオーバーかもしれないけども、ABCDそれぞれの登場人物たちが順番に登場する感覚は実験精神と真面目さが両立している気がした。
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うーむ…。駄作とは思わなかったしよく書かれた作品なんだろうということはなんとなくわかるけど、私には合わなかった。
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