若者よ、マルクスを読もう の商品レビュー
読み直したさ:★★☆(図) 最後の内田書簡を読み残し。唯物論の説明は少ない。プロレタリア、類的存在、史的唯物論あたりについてコメントあり。 石川パートでマルクスの文に沿った読みがなされ、それを内田パートで読みほぐすような感じで進む。6時間あれば読める。 〈感想〉 マルクスを読みた...
読み直したさ:★★☆(図) 最後の内田書簡を読み残し。唯物論の説明は少ない。プロレタリア、類的存在、史的唯物論あたりについてコメントあり。 石川パートでマルクスの文に沿った読みがなされ、それを内田パートで読みほぐすような感じで進む。6時間あれば読める。 〈感想〉 マルクスを読みたくなった。しかし、しばらくはマルクスを知ろうと思ったときはこの本を参照すればよさそう。
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マルクス入門書・・とはいうものの・・ なかなか難解な一冊。しっかり読み込めなかった箇所も多数。しかし、マルクスの情熱的な社会問題に対する姿勢やその思想の片鱗を味わうことができた。
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若者向けのマルクス入門書ではあるが、マルクスだけに頭にすんなり入ってこない箇所も多かったです。共産主義というと誤解も多くなる世の中ですが、マルクスが理想としたあるべき世界感の骨格みたいなものには触れることができました。印象に残っている箇所は、「人間が何であるかということは何を生産...
若者向けのマルクス入門書ではあるが、マルクスだけに頭にすんなり入ってこない箇所も多かったです。共産主義というと誤解も多くなる世の中ですが、マルクスが理想としたあるべき世界感の骨格みたいなものには触れることができました。印象に残っている箇所は、「人間が何であるかということは何を生産し、いかに生産するかによって決定される」という箴言です。さらにそこから、「自分のことを善良で有徳な人間であると思い込んでいる人の方がむりろ卑劣な行為や利己的な行為をすることを躊躇わない」という内田氏の釈義にははっとさせられました。自分を省みるまでもなくそういう傾向があると考えさせられます。
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内田氏のユダヤについての書簡その4が面白かった。 ・『私家版・ユダヤ文化論 (文春新書)』内田樹 がさらに詳しそう。
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内田さんの部分だけ理解できた!石川さんは重要の部分書き抜いてきただけで、解説してないところ多すぎ、そこがわかんないのにーー。 でも内田さんの部分だけでも価値があると思います。 マルクスの情熱とか、マルクスは書いた年代で言ってることが違うとか、マルクスの言ってる「ユダヤ人」は「拝金...
内田さんの部分だけ理解できた!石川さんは重要の部分書き抜いてきただけで、解説してないところ多すぎ、そこがわかんないのにーー。 でも内田さんの部分だけでも価値があると思います。 マルクスの情熱とか、マルクスは書いた年代で言ってることが違うとか、マルクスの言ってる「ユダヤ人」は「拝金者」のことでユダヤ人のことではないとか。 マルクスに興味を持ったけど、他書で挫折。ここで何かか糸口があればと思って手にとったが、少しだけほぐれた気がした。今度は全部内田さんが解釈しているマルクス本を読みたい。
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【労働者に向けて】 「かれらは世界を獲得しなければならない」p45 フォイエルバッハ『キリスト教の本質』 「宗教が人間をつくったのではない、人間が宗教をつくったのだ」p69 マルクス「ドイツ人の解放は人間の解放である。この解放の頭脳は哲学であり、それの心臓はプロレタリアートである」p175
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何を成し遂げた人か解ってるようで解ってないマルクスの思想、その背景の一端でもつかめればと高校生をターゲットしたとまえがきにあるこの本を、内田さんが著してることもあり買ってみた。ふたりの書簡形式で進んでいくこの本、石川さんのパートが読みづらいものがあり挫折しそうだったが、良い頃合いに内田さんのパートに移り持ちこたえるということを繰り返し何とか読了に至ったという体たらくだった。とはいうものの、何を以て正しいか、正しくないかという基準は与えられるものでなく、自分で練り上げていくマルクスのスタイルは嫌いじゃ無い。
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「世の大人がこれだけ夢中になっているものだから、おもしろいものだよ。」 とゴルフを勧められ数回うちっぱなしに行ったことがあるけれど(残念ながら長続きはしていない)、これだけ名前を聞くマルクスについて読んでおいてもいいのかもなぁ、と手に取った本。 『マルクスを読んでいると、自分の...
「世の大人がこれだけ夢中になっているものだから、おもしろいものだよ。」 とゴルフを勧められ数回うちっぱなしに行ったことがあるけれど(残念ながら長続きはしていない)、これだけ名前を聞くマルクスについて読んでおいてもいいのかもなぁ、と手に取った本。 『マルクスを読んでいると、自分の思考の枠組み(「檻」と言ってもいいかもしれません)を外側からがんがん揺さぶられて、檻の壁に亀裂が走り、鉄格子が緩んでくるような感じがする。』 僕の中では、差別が当たり前だった世界から民主化を経て今の平等な社会に発展してきた、という感覚がなんとなくある。人権が保証された平等な社会に生まれて良かったなぁという感覚。 けれど、歴史は現在に向けて一直線に進化してきたものではないはずだし、今の社会が最善のものであるわけではもちろんながらない。そもそも、「効率」を第一とした高度資本主義社会が良いものなんだろうか。社会で成功できないのは能力がないからだ、と解釈されるような社会が。 僕が当たり前に受け入れている常識は正しいのだろうか。 なんてことをごちゃごちゃ考えさせられるいい本でした。 本としては高校生向けとのことで読みやすいけど、やっぱり難しい。(とても高校生向けとは思えない!) 内容を実感できるようになる(心の底から理解する)には人間としての経験とか成長といったものがまだまだ必要だろうな。
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政治、共産党、旧社会党出身者の愚行、全共闘世代、そのあたり の思想、考えのルーツを知りたいがためにマルクスを読んでみたい と思ったのがこの本を手にしたきっかけ。 「資本論」は経済を勉強する中で出てくるので断片的に知っている が、この「資本論」と「共産党宣言」をどういう経緯でマルク...
政治、共産党、旧社会党出身者の愚行、全共闘世代、そのあたり の思想、考えのルーツを知りたいがためにマルクスを読んでみたい と思ったのがこの本を手にしたきっかけ。 「資本論」は経済を勉強する中で出てくるので断片的に知っている が、この「資本論」と「共産党宣言」をどういう経緯でマルクスが著す ことになったのかが知りたいと思った。 若くは無いが読んだことはないので教えてもらう。 この本では20代のマルクスが著した、「共産党宣言」、「ユダヤ人 問題によせて」、「ヘーゲル法哲学批判序説」、「経済学・哲学草稿」、 「ドイツ・イデオロギー」について、石川康宏氏、内田樹氏が書簡を やりとりする形式で紹介する構成となっている。 石川氏は20代のマルクスの情熱を、内田氏は「共産党宣言」について 跳躍感、浮き足立つ感覚を魅力として紹介している。 情熱、跳躍感、たぶんこれがキーワードではないか。 両氏曰く、するめのようなものであるとされているので、難解と感じても 繰り返し読み返せば何か思い当たるのであろうか。 そういう捉え方があるのだと参考になった。
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