幻の国を売った詐欺師 の商品レビュー

デイヴィッドシンクレア【著】,金原瑞人,石田文子【訳】

2020/12/19

ポヤイス国というホンジュラスとニカラグアの間にある（という話だった）国の土地を売った詐欺師の話

どうして騙されたんだろう？？と不思議で読んでみたが当時のイギリスでは軍の階級も金で買え、
詐欺師のグレガー・マグレガーは元軍人でシモン・ボリバルの従姉妹である妻を持ち、一緒に戦ったこともあるというそこそこの経歴があり、
全てが嘘じゃないのが巧みな詐欺を後押ししたのだなぁと

騙された英国人たちがグレガー・マグレガーを恨まずにむしろ共に騙された被害者である現場のリーダーを恨んでいるのがまた人間心理の面白さを感じた

途中南米の戦争などグレガー・マグレガーの過去の部分はボリュームがある割にはそこまで面白くないので飛ばしても問題ないかも

ポヤイス国に渡る英国人の船賃を無料にしてあげたのはさすがに死地に送る彼らの顔を見てたら良心が傷んだのか
それとも単に虚栄心と自己陶酔が彼を動かしたのか
まあ多分後者だろうな

2018/08/09

幻の国を売った詐欺師。デイヴィッドシンクレア先生の著書。ありもしない国の名前を使って壮大な詐欺を働いた詐欺師の実話。確信犯的な詐欺師ではなく、自意識過剰と自己陶酔が激しい一人の男の誇大妄想によって引き起こされた壮大な悲劇。当時の社会情勢に苦しんでいた人が多かったからこそ、詐欺被害者になってしまう人が続出したのでしょうね。

2014/11/20

発展を約束された地、ポヤイス国の領主グレガー・マグレガーは移民者を募り土地を売る。
だがポヤイスへたどり着いた移民団の目前に広がるのは、未開のジャングルのみ。
そう、ポヤイスはマグレガーが生み出した「幻の国」だったのだ!
頭脳、名声、地位をも手に入れた男が起こした大事件にせまる!!

2012/03/13

「読み終わった」にするのをすっかり忘れてた第一弾。
タイトルの通りの話で、なんかおもしろかったきがする。