闇の喇叭 の商品レビュー
有栖川有栖さんの作品は結構読んでるけど、この本は見たこと無かったかので借りてみた。架空の日本(パラレルワールド?)におけるミステリー小説。リアリティを無くさないと成立しないトリックでも無い気もするが、何か読み飛ばしてしまったのかな。
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火村シリーズで大好きな作家さんの、別のシリーズを初めて読んでみた。主人公は高校生で、高校生がもつ閉塞感と瑞々しさがびしびし伝わってきた。このシリーズもいいなあ。
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世界観が特殊なので受け入れるのに苦労しました。 あとがきにもありますが、始まりの物語って感じですね。図書館で借りたんですけど、これが児童書のカテゴリに入っているのに驚き。
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第二次世界大戦後、ソ連の統治を経て北海道が独立し、<日ノ本共和国>を名乗る北海道との間で激しい戦闘が行われた。主人公の空閑純は17歳の女子高生。友人の景以子や由之とともに合唱部に所属している。純の暮らす<平成>の日本は標準語の使用が義務付けられた管理社会。また犯罪の真相を究明する...
第二次世界大戦後、ソ連の統治を経て北海道が独立し、<日ノ本共和国>を名乗る北海道との間で激しい戦闘が行われた。主人公の空閑純は17歳の女子高生。友人の景以子や由之とともに合唱部に所属している。純の暮らす<平成>の日本は標準語の使用が義務付けられた管理社会。また犯罪の真相を究明する権利は警察だけに与えられており、私的な探偵行為は法律違反として厳罰に処されてします。そんな中、純の暮らす田舎町で男の絞殺死体が発見される。探偵行為が禁止された社会で、事件の真相を解き明かすのは一体誰? 少女探偵空閑純(そらしずじゅん)、はじまりの物語。 【三木市立吉川図書館】
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召和20年,広島,長崎につづき3つ目の原爆を京都に落とされてやっと降伏した日本は,日ノ本共和国としてソ連の支配下に置かれた北海道と対立することになった,という架空の世界で,かつて裏稼業で私立探偵をしていた父をもつ空閑純は,近所で起きた殺人事件に関わっていく。 架空の世界とミステ...
召和20年,広島,長崎につづき3つ目の原爆を京都に落とされてやっと降伏した日本は,日ノ本共和国としてソ連の支配下に置かれた北海道と対立することになった,という架空の世界で,かつて裏稼業で私立探偵をしていた父をもつ空閑純は,近所で起きた殺人事件に関わっていく。 架空の世界とミステリの組合せが,新鮮で楽しい。シリーズものらしいので,他の作品も読んでみたい。
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[ 内容 ] 平世21年の日本。 第二次世界大戦後、ソ連の支配下におかれた北海道は日本から独立。 北のスパイが日本で暗躍しているのは周知の事実だ。 敵は外だけとはかぎらない。 地方の独立を叫ぶ組織や、徴兵忌避をする者もいる。 政府は国内外に監視の目を光らせ、警察は犯罪検挙率100...
[ 内容 ] 平世21年の日本。 第二次世界大戦後、ソ連の支配下におかれた北海道は日本から独立。 北のスパイが日本で暗躍しているのは周知の事実だ。 敵は外だけとはかぎらない。 地方の独立を叫ぶ組織や、徴兵忌避をする者もいる。 政府は国内外に監視の目を光らせ、警察は犯罪検挙率100%を目標に掲げる。 探偵行為は禁じられ、探偵狩りも激しさを増した。 すべてを禁じられ、存在意義を否定された探偵に、何ができるのか。 何をすべきなのか。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
YA=ヤング・アダルトっていうジャンルが昨今あるそうで。 実はこの作品の発売記念トークを聴く機会があったんですわ。作者自身がポプラ社シリーズから「Yの悲劇」ってのは辛かったから、その間をつなぐジャンルを、ということだそうで。 第二次世界大戦後に北海道が独立し、探偵業が禁止され、社会統制の厳しい世界の少年少女のお話。 榎本武揚に教えてあげたい?! いつも感じる、(A辻氏やU野氏とは違う)この作者の根っこの性格の良さが滲み出ていて、青少年には良書ではないかと。
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「スベテノ探偵行為ヲ禁ズ」 南北に分断された〈もう一つの日本〉 "どう生きるべきか…"考えさせられる一冊。 (院生アルバイトスタッフ)
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少女探偵ソラシリーズ、第1作。先日発売された第3作『論理爆弾』を読むために、シリーズを一作目から読み直すことにした。 第二次世界大戦後南北に分断され、探偵を禁止する国家となった日本。探偵の両親をもつ少女、空閑純は母の出身地奥多岐野で父と暮らしていた。母は依頼された案件を調べてい...
少女探偵ソラシリーズ、第1作。先日発売された第3作『論理爆弾』を読むために、シリーズを一作目から読み直すことにした。 第二次世界大戦後南北に分断され、探偵を禁止する国家となった日本。探偵の両親をもつ少女、空閑純は母の出身地奥多岐野で父と暮らしていた。母は依頼された案件を調べているうちに行方不明となっていたのだ。しかし、のどかな田舎のはずの奥多岐野で殺人事件が発生し・・・。 なんでこんな世界設定にしたんだろうか、と首をひねる異色作。当初はYAで出ていたので、有栖川有栖からの若者に対する啓蒙的な作品?いやでもそれはミステリ作家の範疇じゃないし。 国民に対する締め付けを厳しくする国家の存在はまだわかるが、それゆえ探偵稼業禁止?そこがこじつけくさいんだよなぁ。・・・といいつつ、なんだかんだで読んでるけど。 トリックが大がかりなワリには、そこまでのトリックを弄さないといけない必然性がイマイチな本作。でもこの世界観がウリだとしたら、あんまりミステリ部分には重きがおかれてないのかな。最初から最後までYA色の濃い一冊です。
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今の日本とは違う徴兵制度があたったり、探偵が違法とされている日本で、女子高校生が殺人事件を推理する話
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