七人の敵がいる の商品レビュー
バリバリのワーキングウーマンの陽子がPTAのお仕事に真向から立ち向かう。自分は陽子の真逆な立場でPTAに関わっていたが、あるあるの話が出てきて最初から最後までとても楽しめた。私の時代にも陽子みたいな女性がいたらな〜と想像が膨らむ。
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先にこの作品の続編から読んでしまってたけど、疑問に思っていた事が描かれていた。まぁ山田さんの戦闘能力たるや…そしてPTAの面倒事に1番厄介な関わり方をしてる感じ…お疲れ様と言いたくなる。私自身まだPTAをやった事はないが、役員決めの雰囲気とか、、そうよねーと思う。時間の無駄(笑)
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やり手のワーキングウーマンであり一児の母でもある陽子が主人公。仕事と子育てに奔走する陽子の前に立ちはだかる強敵との闘いを描く。 7章からなり、各章で陽子が自分の敵だと認識する相手が異なる。 * * * * * 義務教育団体のPTA活動および組織について一...
やり手のワーキングウーマンであり一児の母でもある陽子が主人公。仕事と子育てに奔走する陽子の前に立ちはだかる強敵との闘いを描く。 7章からなり、各章で陽子が自分の敵だと認識する相手が異なる。 * * * * * 義務教育団体のPTA活動および組織について一石を投じる内容でした。 保育園や学童保育は基本的に働く保護者のための機関なので、保護者組織の活動にもある程度配慮があります。 しかしこれが、小中学校での活動となると異質です。そんなことまで!?と思えるような業務までこなさなければいけないことが少なくない。 ( もちろん地域によって違いはあるでしょうが ) そりゃしないよりはした方が学校の、ひいては子どもたちのためになるでしょう。前例踏襲が好きな学校組織もそれまでと同レベルの活動を当然のように期待してきます。 でも、シングル家庭やフルタイムでの共働き家庭が激増する現代。時間の遣り繰りが難しい保護者が多くなるのは自明の理です。 なのに十年一日のごとく、至れり尽くせりの奉仕活動を美徳とする風潮が根強くあるようです。そして組織内で力を持つ人間は、それを金科玉条として守ろうとしたりします。 一般の保護者の中にはモヤモヤした気持ちを抱く人が少なくありませんが、そんな人たちの業務のスリム化を願う声は決して届かないのが現状です。 PTA組織を見直そうという動きが、都市部を中心に広がりつつあると耳にします。 しかしながら、組織改革を推し進めるには時間とエネルギーが必要です。けれど、そもそも改革を求める人たちにはその時間とエネルギーがないのです。 論理性と行動力を持ち、破壊と創造を可能にする陽子のような論理救世主が現れないかぎり、旧態依然とした組織の活性化は難しいのだろうなと思いました。
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PTAや自治会について自分の中でシミュレーションが出来たので、読んで良かった。 主人公は口は回るがとても不器用…主人公の気持ちも、主人公に反発する人たちの気持ちもすごくよくわかった。 締めが爽快だったなあ、おみごと!
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PTAは任意だから加入しなくてもいいとか、無くてもいいんじゃないとか…そうかもねーと思ってもいるんですが。まぁ、子どもたちだって先生やら友だちやらとの付き合い頑張ってるわけだから、大人も人付き合い頑張ってみてもいいかなぁ…とも思ってます。 だって、こんな面白いこと起きたりするわけ...
PTAは任意だから加入しなくてもいいとか、無くてもいいんじゃないとか…そうかもねーと思ってもいるんですが。まぁ、子どもたちだって先生やら友だちやらとの付き合い頑張ってるわけだから、大人も人付き合い頑張ってみてもいいかなぁ…とも思ってます。 だって、こんな面白いこと起きたりするわけですしね。 「PTAグランパ」も面白かったけど、こちらの方があるあると共感できました。
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主人公の山田陽子がまさに「ブルドーザー女」で、 疑問に思ったらどんな会合・相手だろうと臆せず質問! 思ったことをズバズバ言う!! もちろんたくさんの敵を作りながら、周りから関わりたくない人認定された他のママさん達とともに闘う姿が気持ちいい! 妙に納得してしまったのは、第四章『夫...
主人公の山田陽子がまさに「ブルドーザー女」で、 疑問に思ったらどんな会合・相手だろうと臆せず質問! 思ったことをズバズバ言う!! もちろんたくさんの敵を作りながら、周りから関わりたくない人認定された他のママさん達とともに闘う姿が気持ちいい! 妙に納得してしまったのは、第四章『夫もたいがい、敵である』。 タイトルだけで笑ってしまう。 第二章『義母家族は敵である』に出てくる「だが、古今東西、男が身内に対して使う「大丈夫」が、本当に大丈夫であった例などないのだと、まもなく陽子は痛感することになる。(P72)」なんて、赤べこのように頷く妻たちは多いのでは?! 笑えて、元気をもらえる一冊だったけど、同時に怖くなった。 娘が4月から入学するので、担任、PTA、クラス会、学童、子供会に戦々恐々。 陽子のような保護者がいるのか?! いやいや上條のような会長が待ち構えているのか?! 私は陽子がいたら全力で応援したいし、むしろ陽子になりたいくらいだけど、 子供への影響を考えて、心の中で全力応援になるかな。あぁ弱虫。 七人の敵がいる、されど八人の仲間有り 敵にしておくのが惜しい人を仲間にしたい。
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編集者としてバリバリ働く陽子が、一人息子の陽介の小学校入学とともにPTAや学童などの問題に直面し、真っ向勝負で戦いを挑んでいくお仕事小説。 PTAに学童の父母会、地域の子ども会に自治会役員!これでもかと押し寄せてくる問題に立ち向かう陽子が強い強い。前に読んだときはピンとこなかっ...
編集者としてバリバリ働く陽子が、一人息子の陽介の小学校入学とともにPTAや学童などの問題に直面し、真っ向勝負で戦いを挑んでいくお仕事小説。 PTAに学童の父母会、地域の子ども会に自治会役員!これでもかと押し寄せてくる問題に立ち向かう陽子が強い強い。前に読んだときはピンとこなかった部分が、自分が小学生の母となりPTA役員となって体制に関わってから読むとよくわかる! 面白かった!!
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PTAがテーマになるなんて!著者の経験に基づいたお話。ママさんたちは日々闘ってるんだなぁ。ママでなくても闘ってるか。。。みんな、それぞれに奮闘してる。それを理解し合わなくては。 バリキャリの陽子が母になった理由。覚悟がすごいと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主人公の山田陽子は出版社で勤務するバリバリのキャリアウーマンで家庭では夫と一人息子と生活している その陽子が息子の小学校入学を機に今まで経験していなかった会社以外のもうひとつの社会に対峙することになる 「女の敵は女である」PTA問題 「義母家族は敵である」姑・小姑 「男もたいがい、敵である」学童保育父母会 「当然夫も敵である」町内会 「我が子だろうが敵になる」スポーツ少年団 「先生が敵である」担任の先生の思わぬ性癖 「会長様は敵である」PTA会長 いずれの問題も現代の日本が抱えている課題であり「善意のただ乗り」に支えられて今や青息吐息である それを陽子の眼を通して滅多斬りにするとともに一筋の解決の道筋を示してくれている 特に「会長様は敵である」から続く「エピローグ」には唸らされた 陽子は正直苦手なタイプで、彼女のような人が結婚して子どもまで設ける設定がイマイチ最初はピンとこなかったのだが、「我が子だろうが敵になる」の章を読んだときびっくりするとともに、陽子のキャラが段々愛おしくなってきた
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こういう痛快なお話、大好物です! 主人公陽子はバリバリのキャリアウーマン。息子が小学校に入学するとPTA活動、自治会、スポーツ少年団‥‥に巻き込まれていきます。ただでさえ仕事と家事で忙しいのに、入会するかどうかは任意のはずなのに。正直な陽子は「無理!」と宣言し、その結果みんなか...
こういう痛快なお話、大好物です! 主人公陽子はバリバリのキャリアウーマン。息子が小学校に入学するとPTA活動、自治会、スポーツ少年団‥‥に巻き込まれていきます。ただでさえ仕事と家事で忙しいのに、入会するかどうかは任意のはずなのに。正直な陽子は「無理!」と宣言し、その結果みんなから白い目で見られどんどん嫌われていきます‥‥ 子育て経験のある女性なら「はいはい、あるある」「そんな人いるいる」のエピソードのオンパレード!陽子の怒りはごもっともなのです!でも途中で陽子は気付く「私はバカなのか?」と。それは、一般的な主婦、母親がどんなに頭が良いか、要領良くやっているか(いい意味で!)を表している言葉だと思います。世の主婦たち、母親たちに「あなたたちってすごい!毎日ものすごく頑張ってる!」という称賛のあふれた一冊だと思いました。 でも、この本を読んでいて爽快な気持ちになるのは、私たちがいつも言いたいけど言えない言葉「やってらんねーよ!」を陽子がはっきり言ってくれるからだと思います。その結果、陽子は白い目で見られてしまうのだけど、本当はみんなが言いたい言葉を代弁してくれている。そして陽子は正直なだけで、決して意地悪ではないので最終的には周りには仲間が増えている。 陽子のようになりたいと思う人はなかなかいないと思うけど、陽子がご近所にいてくれたら!とは誰もが思うはず! 本当にスカッとする一冊です。世の主婦たち母親たちに、そして夫たちにも読んでもらいたい。奥さんはこんなに毎日頑張っているんだよ!
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