悪貨 の商品レビュー

3.5

55件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2022/05/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

野々宮の死で結末を迎えるが、野々宮の秘書・鉄幹の「あなたはただ父殺しをしたかっただけなんじゃないですか?」という言葉が印象的だった。 養父のような存在であった池尻を殺してしまったあたりから崩れて、転落はすごい早さだった。 早くに亡くした母親のこと、母のことを助けもせず自殺をした父親のこと、野々宮という男を形成しているものは肉親への強烈な思いだったのかな。 エリカが真性のマザコンだと野々宮を評していたけど、少年のまま止まってしまったような人だったのかな。エリカが野々宮に惹かれたところって、結局のところ母性本能的なそんなものかなと感じた。

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2017/10/21

通貨の信用をテーマにしていておもしろいが特に残る物はない。$$通貨信用不安を巡る混乱や政府内銀行内の混乱などはほとんど触れられておらず物足りない。$$また唐突に米国が信用不安になっていたという状況に設定がなっていたり説明無く状況が変わっていたりする。

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2015/09/03

あっさり読める。高校生がお金の意味を考えるのにはいいかも。今、村上春樹の1Q84読んでいるけど、こうしたユートピアみたいなな社会主義共同体というのは資本主義に駆逐される運命なのかしら。

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2015/07/28

読み始めると止まらない面白さがあった。しかしそのわくわくも後半はなんとなく尻すぼみな感じがしてしまう。全体の感想としては面白かった、と言ってもいいけど物足りなさも残る作品でした。

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2015/04/20

5年ぶりの島田雅彦。無限カノン3部作に幻滅したが、これすごく面白かった。 贋札を用いた金融テロのエンターテイメント小説。 島田のインテリジェンス(読者がうらやむアッパーミドルやハイソサエティの細部の描写、文学や芸術や哲学に裏打ちされたアフォリズム、少し小ばかにしたくなる彼独特のナ...

5年ぶりの島田雅彦。無限カノン3部作に幻滅したが、これすごく面白かった。 贋札を用いた金融テロのエンターテイメント小説。 島田のインテリジェンス(読者がうらやむアッパーミドルやハイソサエティの細部の描写、文学や芸術や哲学に裏打ちされたアフォリズム、少し小ばかにしたくなる彼独特のナンセンスユーモアなど)と彼にしかない文体がこちらの帰巣本能をくすぐる。「ああ、これこれ」と彼の文体は読み心地がよかった。やっぱり文体を持つ作家は強い。 そして優しいサヨクとしての立ち位置もぶれずにいて、頼もしい。金融テロ、彼岸コミューンから見据える国家体制、資本主義への批判的精神。 島田の文体と思想。ぶれずに健在。それでいてエンターテイメント。面白い。

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2015/02/07

いろいろな登場人物とシーンが細かく平行して 展開していく。 「浮浪者が100万円を拾った」 から始まるお金から物語がつむがれていく。 浮浪者の一瞬の夢、強盗、キャバクラ、有機野菜の失敗、ユートピア、資本主義貨幣経済への反抗、中国、偽札・・・ なかなかと面白かったです!

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2014/12/23

wowow ドラマを見終わり、 こんな物哀しい終わりだったけ? と再度読み返した 最初読んだ時 主人公とヒロインの恋愛が ? って そして 本当にこんな風になったらびっくりだよねえ と島田さんに作品的には 現実味ないなあ っておもったけど (あんまり覚えてなかったです…) ドラ...

wowow ドラマを見終わり、 こんな物哀しい終わりだったけ? と再度読み返した 最初読んだ時 主人公とヒロインの恋愛が ? って そして 本当にこんな風になったらびっくりだよねえ と島田さんに作品的には 現実味ないなあ っておもったけど (あんまり覚えてなかったです…) ドラマで映像化したのをみると その部分が払拭され ドラマのセリフがほぼ原作にあるんで わかりやすかった 原作を先に読むか後に読むかって悩むことがありますが、この作品は先にドラマってのがいいのかも

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2014/11/24

大学生時代に夢中だった島田雅彦。 若々しい青さで好きだった。なんかこう、絶望的な気持ちで好きだった。 この絶望的で、抜け出せない暗闇を背負ってるのに自由な、感じの島田雅彦の小説に恐ろしくはまっていた時期があった。 そして、久々に本屋で島田雅彦と対面。 最近、大人になってしまって...

大学生時代に夢中だった島田雅彦。 若々しい青さで好きだった。なんかこう、絶望的な気持ちで好きだった。 この絶望的で、抜け出せない暗闇を背負ってるのに自由な、感じの島田雅彦の小説に恐ろしくはまっていた時期があった。 そして、久々に本屋で島田雅彦と対面。 最近、大人になってしまって、あの絶望的な闘争心みたいなものから目を背けたかったため、全然読んでなかったが、なぜか、今回は行けそうな気がして手に取る。 で、よんでみると、私のはまってた島田雅彦ではない島田雅彦の本でした。 ドロドロ感の少ない、訳のわからない哲学感の少ない、エンターテイメント的な本。 なので、昔の島田雅彦が苦手な人にも読めそう。 とはいえ、少し物足りなかったりする。 WOWOWでミッチーが野々宮を演じると知って読んでいたため、映像が、完全にみっちーで作られた。 他のキャストは誰になるんだろうか。ちょっと気になる。特に、後藤とフクロウ。 ちょっとだけ、篠田節子の弥勒を思い出した。全然違うけど。 2014.11.23

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2014/11/10

初めて読む作家だが、ストーリーだけがやたらと早く進んで行き、登場人物の掘り下げ方が浅く、何だか小説のダイジェスト版を読んでいるようだった。偽札で経済破壊しようとする話だか、たかが四百億ぐらい、今の連銀や日銀がじゃぶじゃぶに出している銀行券に比べれば可愛いものである、作者もまさかこ...

初めて読む作家だが、ストーリーだけがやたらと早く進んで行き、登場人物の掘り下げ方が浅く、何だか小説のダイジェスト版を読んでいるようだった。偽札で経済破壊しようとする話だか、たかが四百億ぐらい、今の連銀や日銀がじゃぶじゃぶに出している銀行券に比べれば可愛いものである、作者もまさかこんなに貨幣が溢れる社会になるとは想像もつかなかったのであろう、淡白な小説でもうこれ以上フォローしようとは思えない作家であった。

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2014/04/01

この作家の本は、初めて。 「金は天下の回り物」が、この本を表しているかも。 お金は、色々な人を通して流れていく。この流れを乱そうとすればできるけど、結果的にはろくなことにならない。こういったことが、スピード感を持って語られる。 中だるみがなかったのが、すごいなと思う。 あ、も...

この作家の本は、初めて。 「金は天下の回り物」が、この本を表しているかも。 お金は、色々な人を通して流れていく。この流れを乱そうとすればできるけど、結果的にはろくなことにならない。こういったことが、スピード感を持って語られる。 中だるみがなかったのが、すごいなと思う。 あ、もう一つ。 「金の切れ目が縁の切れ目」もこの本の言いたいことかな。

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