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指揮官の決断 の商品レビュー

4.2

14件のお客様レビュー

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2011/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

オトポール事件、アッツ島に関係した樋口季一郎という人物の歴史。関係者やご遺族とのインタビューや、公式文書などから上手く、樋口の人物像を描き出していると思う。旧日本陸軍といえば、今の感覚で行けばあまり、通常の人と感じられない人が多い中、この人はまっとうな感覚を持っていたのだろうなあと感じました。

Posted byブクログ

2011/01/13

戦前の陸軍のキーマン達との交流、オトポール事件(ユダヤ人救出)、アッツ島玉砕、撤退戦を潜り抜けた陸軍将軍樋口季一郎の評伝。 「栄光」も「苦しみ」も墓場まで持っていくタイプの人物であるが故に、評価されるべき人である事は絶対に間違いない。 捕虜虐待・虐殺であったり、部下を見殺して自...

戦前の陸軍のキーマン達との交流、オトポール事件(ユダヤ人救出)、アッツ島玉砕、撤退戦を潜り抜けた陸軍将軍樋口季一郎の評伝。 「栄光」も「苦しみ」も墓場まで持っていくタイプの人物であるが故に、評価されるべき人である事は絶対に間違いない。 捕虜虐待・虐殺であったり、部下を見殺して自分の保身を中心に考えた悪役達が、帝国陸軍の固定概念としてしまいがちである。本人は、烈しく苦労しているのだが、周りの人達を不快にさせない生き方には、当たり前であるが感動的である。 戦争という異常事態の中にある軍隊の中にでも、(軍隊も当然社会であるのだから一定の確率でいるはずであるが)、粛々と正々堂々と生き残った人がいる事を知る良書。

Posted byブクログ

2010/08/27

樋口季一郎中将が関った幾多の事件について、また彼の生涯についてを綴ったものである。 色々と伝わっている話しに関して、“話しの尾鰭”を検証する部分―可能な限りの史料を掘り起こしている著者に敬意を表したい―も混じっており、真摯に「“事実”を読者と分かち合おう」というような筆者の姿勢が...

樋口季一郎中将が関った幾多の事件について、また彼の生涯についてを綴ったものである。 色々と伝わっている話しに関して、“話しの尾鰭”を検証する部分―可能な限りの史料を掘り起こしている著者に敬意を表したい―も混じっており、真摯に「“事実”を読者と分かち合おう」というような筆者の姿勢が非常に伝わる綴り方である。そういう姿勢で伝えられる数々の事実が、非常に興味深い。 本書を通じ、北海道にも縁の興味深い人物の事績を知ることが叶ったのは大変幸いだ。多くの人に薦めたい一冊である。

Posted byブクログ

2010/07/28

樋口季一郎を知らない日本人が多い。もっと歴史を勉強しないと駄目だね。世界で尊敬されている日本人の一人だと思う。オトポール事件は歴史の教科書にも出ていないらしい。誇り高き日本人だ。 杉原よりも2年以上も前にユダヤ人を救ったのだ。 1934年には、ビロビロジャン・ユダヤ自治州が正式...

樋口季一郎を知らない日本人が多い。もっと歴史を勉強しないと駄目だね。世界で尊敬されている日本人の一人だと思う。オトポール事件は歴史の教科書にも出ていないらしい。誇り高き日本人だ。 杉原よりも2年以上も前にユダヤ人を救ったのだ。 1934年には、ビロビロジャン・ユダヤ自治州が正式に発足。世界各地からユダヤ人が集まった。ドイツを脱出したユダヤ人難民たちが目指したのがこの極寒の不毛のビロビロジャンだった。この地に唯一の望みを託して。 ユダヤ人の願いは満州国を通って上海へぬけ、そしてアメリカやオーストラリアといった国々へと渡ることだった。上海は当時、世界でただ一か所、ユダヤ人難民をビザなしで受け入れている土地だった。 樋口はユダヤ人から世界で最も構成な人物と称されている。 樋口はドイツにいて、ナチスドイツがユダヤ人迫害を着々と進めていることを実際に目の当たりにしていた。 人は自らの人生において、風や波自体を作り出すことはできない。時に人生は思わぬ方向からの強い風によって、本人も与り知らぬ場所へと誘われることがある。 樋口の発給したビザで、約2万人のユダヤ人が救出された。 満州でのユダヤ人利用論が当時あった。非常にリアリスティックな考えがあった。日本人にとってはユダヤ人を迫害する宗教的な理由も伝統的蓄積もなかったが、そんな中検討されたのは、ユダヤ人を退けるのではなく、時刻のために利用しようというもの。 樋口はヨーロッパにいた時にユダヤ人の家に下宿していた。だからそんな体験もあって、ユダヤ人のためにビザを発給した。

Posted byブクログ