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七胴落とし の商品レビュー

3.4

14件のお客様レビュー

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2021/06/17

これもまた一つの青春小説。 大人になりたくない子供の反抗と閉塞感、青さと痛さが入り交じるなんとも言えない感じ。 若さゆえの無邪気さと残酷さが渦巻いてます。 特に感情移入はしなかったけれど楽しめました。

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2023/05/24

暗い青春SF。 現実か幻か分からなくなるような、不安な気持ちになる作品。 盛り上がりに欠けるが、つまらなくはない。

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2015/04/22

1983年版でした。 やはり閉塞感が。大人になり切れない少年のもやもやが直球で。おじいさんも良い。 SFでない普通の刑事さんは珍しい気がしてもえ。

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2013/07/19

子供たちだけが持つテレパシー能力。彼らはその感応力で意識を伝達し、豊潤で危険なイメージを共有し、時に身体を交換し、時に自殺を無理強いしあう“ゲーム”を楽しむ。 しかしそれは、18歳を過ぎ、19歳を向かえ、大人になれば確実に失われてゆく能力だった。 脇田三日月は7月7日の19歳の...

子供たちだけが持つテレパシー能力。彼らはその感応力で意識を伝達し、豊潤で危険なイメージを共有し、時に身体を交換し、時に自殺を無理強いしあう“ゲーム”を楽しむ。 しかしそれは、18歳を過ぎ、19歳を向かえ、大人になれば確実に失われてゆく能力だった。 脇田三日月は7月7日の19歳の誕生日を控え、まさに子供から大人へ変化し、濃密なイメージで繋がるコミュニケーションから切り離されようとしていた。 遠からず訪れるそれを精神的な死と解釈し、感応力を失うことを恐れる三日月は、同じ予備校に通う麻美に危険な“遊び”へと誘われ、快楽に溺れる最中にその精神波でクラスメイトを殺してしまう。 事件の後、彼らの前に現れる転入生・月子。彼女が使えと教える、三日月の祖父が持つ妖刀『七胴落とし』は、一体何を断ち切る刃なのか? 大人になること、老いること、友達とコミュニケーションできないこと、自分自身がわからないこと……未知のものに怯える思春期の不安定な心理を描くSF小説。

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2013/07/10

子供と子供でなくなってしまった大人。 うーん……すごいSFなのかもしれないけど…… いまいちピンとこなかった……私が大人になってしまったからか

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2013/05/25

言壺が存外に良かったので初期の傑作と呼ばれているらしいこちらに手を出したが。面白くなくはないのだと思う。構成も文章もしっかりしていて読ませる。が、私にこういう時代があったかと云われたらたぶんなかったので、何も共感ができないし、よくわからない心理だった。忘れていてすっかり「大人」に...

言壺が存外に良かったので初期の傑作と呼ばれているらしいこちらに手を出したが。面白くなくはないのだと思う。構成も文章もしっかりしていて読ませる。が、私にこういう時代があったかと云われたらたぶんなかったので、何も共感ができないし、よくわからない心理だった。忘れていてすっかり「大人」になってしまったのかな私。

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2012/11/23

 感応力と呼ばれるテレパシーが子供だけにある世界。もうすぐ19歳になる主人公は、感応力を失うことに怯えていた。そんなとき、予備校の悪友から、感応力で人を殺す方法を教えられて……というはなし。  感応力を失った大人たちが、主人公を「まだまだ若いな……」みたいな目で見る構図って、色...

 感応力と呼ばれるテレパシーが子供だけにある世界。もうすぐ19歳になる主人公は、感応力を失うことに怯えていた。そんなとき、予備校の悪友から、感応力で人を殺す方法を教えられて……というはなし。  感応力を失った大人たちが、主人公を「まだまだ若いな……」みたいな目で見る構図って、色んなメタファーになってるな。オタクを馬鹿にする元オタクとか、今だと厨二病とか。確かに主人公の言動は痛いけども、過去に自分もそうだったことを忘れて、馬鹿にしたりするのは違うよなぁと思った。  読んでる最中、中学生のときのグツグツした思いが蘇った。この作品自体にも感応力が宿ってる気がする。  タイトルにもなってる七胴落としって日本刀は、特に役に立ってなかった。

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2011/09/08

神林長平の初期の長編作品、神林長平さん独特のティーンエイジの残酷さとかが見受けられる作品で、まだ新進気鋭のキレた感じが面白い、ただ他の作品と比べるとスケールは小さいかも、でも神林長平ワールドを味わいたいのなら外せない作品かと思います。

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2011/05/30

神林長平の長編二作目。1983年の作品だが、他の神林作品と同じく今読んでも全く古びていない。「感応力」を持ち互いに精神会話を交わせる“子ども”と「感応力」を失い言葉でしか会話ができない“大人”から成る世界での物語だが、大人になることを恐れる主人公の焦燥感はSF的シチュエーションか...

神林長平の長編二作目。1983年の作品だが、他の神林作品と同じく今読んでも全く古びていない。「感応力」を持ち互いに精神会話を交わせる“子ども”と「感応力」を失い言葉でしか会話ができない“大人”から成る世界での物語だが、大人になることを恐れる主人公の焦燥感はSF的シチュエーションから切り離しても同世代の共感を得られるものかもしれない。「感応力」を失うことは死も同然と主人公は悩むが、彼の価値観がそのまま作品の価値観になっているわけではなく、一人称作品でも話者に共感・同化せずとも読めるところが面白い。精神波を読んでもその言葉が嘘か本当か主人公には判断できない佳子の存在が、“大人”の世界ならではの魅力をはらむ妖しく強い輝きで印象に残る。

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2012/12/17

83049.365 「コインロッカー・ベイビーズ」を思い出させる。SFに形を借りて閉ざされた青春を描いたのか。文章良。

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