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英仏海峡の謎 の商品レビュー

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2011/12/10

ドーヴァー海峡を漂うヨットから2つの死体が発見される。それはある証券会社の社長と副社長で、事件後に大金と重役が消え失せていた… クロフツらしいまったりとした話。 容疑者の数は少なく、フレンチ警部が丹念に何が起こったかを調べ、その足取りを追う。しかし中盤は少々単調で盛り上がりに欠け...

ドーヴァー海峡を漂うヨットから2つの死体が発見される。それはある証券会社の社長と副社長で、事件後に大金と重役が消え失せていた… クロフツらしいまったりとした話。 容疑者の数は少なく、フレンチ警部が丹念に何が起こったかを調べ、その足取りを追う。しかし中盤は少々単調で盛り上がりに欠けるかも。英仏を行ったり来たりしているうちに事件が解決してしまった感じ。 いつも思うのだが、フレンチ警部が出かけていく先の警察官は国内でも国外でもみな大変に協力的で気持ちがいい。実際みんなこんないい人だったら捜査もはかどるだろう。 あと、ポンドが二カ所”両”と訳されていたのは、60年刊行とはいえちょっと笑った。

Posted byブクログ

2011/06/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

フレンチ警部シリーズ 英仏海峡で見つかったヨットに乗った2人の死体。被害者はモスクン証券会社の社長モスクンと副社長ティーピング。射殺された2人の遺体。現場近くのボートに乗っていた重役のノラン。被害者の身元を確認したノランのアリバイの立証。倒産したモスクン証券。消えた150万ポンド。消えたモスクン証券の社員レイモンド。フランス警察との合同捜査。船乗りとして身を隠すレイモンドの証言。何者かに薬を飲まされフランスに置き去りにされたレイモンド。ノランに疑いを向けるフレンチ警部。  2009年3月25日再読  2011年6月16日再読

Posted byブクログ

2009/10/04

とりあえず、船外モーターのことが発見された時点でアリバイ崩しが 思い付かなかったのは悔しい。頭の隅に、犯人のランチがもう少し早ければ アリバイが崩れるのにという考えがあったのに、フレンチがすっかりはしけ 捜索ばかりしていたのでだまされてしまった。読み終わってみると、結構 事件は平...

とりあえず、船外モーターのことが発見された時点でアリバイ崩しが 思い付かなかったのは悔しい。頭の隅に、犯人のランチがもう少し早ければ アリバイが崩れるのにという考えがあったのに、フレンチがすっかりはしけ 捜索ばかりしていたのでだまされてしまった。読み終わってみると、結構 事件は平凡だったような気がする。ただ、容疑者が2転3転するところや、 船に残ったエスデールの血痕など十分惑わしてくれて良い作品であると 思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

最初は何となくとっつきにくかったけど、犯人を割り出そうと捜査をするフレンチ警部が段々ハマってきて、容疑者の容疑がなくなる度にドキドキする。快刀乱麻の推理というよりは地道に容疑者を減らしていく方法だけどそれがいい感じに面白さを保ってる感じ。真犯人は意外。最初に容疑がなくなった人物の...

最初は何となくとっつきにくかったけど、犯人を割り出そうと捜査をするフレンチ警部が段々ハマってきて、容疑者の容疑がなくなる度にドキドキする。快刀乱麻の推理というよりは地道に容疑者を減らしていく方法だけどそれがいい感じに面白さを保ってる感じ。真犯人は意外。最初に容疑がなくなった人物の白になった理由が他の人物を捜査している間に崩れていくという趣向は本当に巧いと思う。それが効いてきて最後には全く予想もしてなかった。面白かった。 ちなみに読んだのはこの版ではなくて古いやつ。

Posted byブクログ

2009/10/04

1960年が初版で、手元にあるのが72年の版。32年前の文庫本か。まだ出てるんですかね。後で調べてみよう。 クロフツはアリバイトリックの元祖と言われており、実際この話の中でもアリバイに関わるトリックが重要な位置を占めている。そうはいっても事件は海上で起こっていたりで、鮎川さんや...

1960年が初版で、手元にあるのが72年の版。32年前の文庫本か。まだ出てるんですかね。後で調べてみよう。 クロフツはアリバイトリックの元祖と言われており、実際この話の中でもアリバイに関わるトリックが重要な位置を占めている。そうはいっても事件は海上で起こっていたりで、鮎川さんや西村さんが時刻表を付録に載せるような形で、アリバイトリック自体がはっきりと主題化しているわけではない。 探偵役のフレンチ警部だが、ホームズやポワロと違って、天才肌では全然なく、地道な捜査で謎を明らかにしていくタイプで、おまけにこれといった癖も特徴もないし、喜怒哀楽をほとんど表に出さないのでどんな人間であるかもわからず好感を寄せにくい。そんなわけで、物語は淡々と、地味に、退屈に進んでいく。 我慢して読み続けていたら、最後の最後でどんでん返しがあり、犯人が明らかにされる。そこからが面白かった。証拠がないので、フレンチ警部が犯人を罠にかけるのだ。このくだりは刑事コロンボを思わせた。

Posted byブクログ