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この国。 の商品レビュー

3.7

42件のお客様レビュー

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2010/08/18

石持さんの本は、今までに数作しか読んでいないが、そのどれもが「それはない」といいたくなるような内容だったりした。 けれど現実の世界観から離れた(もちろんわが国をモチーフとして書いているのは否定できないが)世界観で書いたため、これはありだと思う。 主人公とライバルとの高度?な心理...

石持さんの本は、今までに数作しか読んでいないが、そのどれもが「それはない」といいたくなるような内容だったりした。 けれど現実の世界観から離れた(もちろんわが国をモチーフとして書いているのは否定できないが)世界観で書いたため、これはありだと思う。 主人公とライバルとの高度?な心理戦がメインだが、その裏ではこの国の色々な問題を疑問視している。 過去の作品にも眼を通してみようかという気になった。

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2010/08/17

国家の転覆をもくろむテロリストと、国家権力との戦いの話。 現実の日本と少しだけ違う歴史を歩み、理想的な国家となった日本を部隊に話は進む。 バラバラの話だけど、実は繋がっていて、最後にまとまる。 何故かテロリスト側を応援してしまうけど、どちらの視点でも楽しめる話。

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2010/08/15

経済的に発展して、生活水準も上がっていて、豊かなはずの「この国」で起こる数々の事件。反政府組織と治安警察との頭脳バトルは読み応えたっぷりです。一番面白かったのは「ハンギング・ゲーム」。繰り出されるあの手この手に、そしてあの手段。やられたなあ。 さて、これほどの事件が起こる「この国...

経済的に発展して、生活水準も上がっていて、豊かなはずの「この国」で起こる数々の事件。反政府組織と治安警察との頭脳バトルは読み応えたっぷりです。一番面白かったのは「ハンギング・ゲーム」。繰り出されるあの手この手に、そしてあの手段。やられたなあ。 さて、これほどの事件が起こる「この国」は、果たして住みよい幸せな国なのでしょうか? 特に「ドロッピング・ゲーム」を読むとそう思いました。その点がこの作品における一番の謎なのかもしれません。

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2010/08/09

石持らしい「この国」のお話。に、しては中途半端感が強いです。ただし「ドロッピング・ゲーム」は秀逸!!

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2010/08/06

一党独裁の「この国」における、治安警察の番匠少佐とテロ組織との攻防を描く。 非戦・平和を保ち、人材育成を重要視し、経済的にも豊かで、自由な文化の発展を認めている。「この国」は理想的・理性的に運営されているように見える。一党独裁で、国に対する一切の批判が許されないことを気にしなけれ...

一党独裁の「この国」における、治安警察の番匠少佐とテロ組織との攻防を描く。 非戦・平和を保ち、人材育成を重要視し、経済的にも豊かで、自由な文化の発展を認めている。「この国」は理想的・理性的に運営されているように見える。一党独裁で、国に対する一切の批判が許されないことを気にしなければ。 テロ組織のプレーンと番匠の息詰まる頭脳ゲームは読み応えあり。 同じ作者の『撹乱者』と合わせて読みたい。 収録作品 ハンギング・ゲーム  ドロッピング・ゲーム  ディフェンディング・ゲーム  エミグレイティング・ゲーム  エクスプレッシング・ゲーム

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2010/07/26

面白いような気はするけれど読んだ後全然ハッピーな気分ではなかった。なんていうか、わかってるんだけど、どうしてもね。

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2010/07/15

ミステリー・リーグ。近作の「攪乱者」もそうですが 今作もこのクニに非常に近い設定のパラレルワールド にテロリスト対国家という構図です。 今作は一党独裁制の管理国家の治安警察vs反体制政治 団体を短編連作で描いています。 一話目での治安側「番匠」と反体制側「松浦」の 最初の対決はお...

ミステリー・リーグ。近作の「攪乱者」もそうですが 今作もこのクニに非常に近い設定のパラレルワールド にテロリスト対国家という構図です。 今作は一党独裁制の管理国家の治安警察vs反体制政治 団体を短編連作で描いています。 一話目での治安側「番匠」と反体制側「松浦」の 最初の対決はお互いに対峙しながらも直接の接触が ないまま繰り広げられる頭脳戦で、なかなか読み応え あってこの作品の掴みになっています。 その後やや引いた視点で展開される攻防と、管理国家 であるこの「国」の現状を挿入しつつ、再び 番匠と松浦との対決へ。 すでにお互いの私怨をはらす対決になっているこの 2人攻防はともすればバタバタのコメディすれすれの アクションの波状を経て意外な結末で終焉を迎える。 似た者同士で敵同士で私怨をはらそうとした2人が 最初に接触したのが皮肉にも◯◯であり、その 行為自体がこの2人の関係を終わらせる。 これは上手い!してやられました! ここで書かれる「国」が現在のこのクニの行き詰まりを 打破する極論とは言え、ある部分に於いては今のこの 「クニ」よりも良く思えるのは..やはり本当に危機的 状況なんでしょうね。

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2010/07/09

日本に似ているが、一党独裁の管理国家である「この国」を舞台にした連作短編集。 最初の2編は結構好きなんだけど、後半はいまいちだった。

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2010/07/08

おもしろかった。 特に最初の作品には惹かれた。 なんとなく日本に似ていながら非なる社会の中で、 治安警察とテロ。。。 著者得意の作風だと思います。

Posted byブクログ

2010/06/23

『薔薇』や『月の海』みたいに思想が絡むと話が生き生きしてる様な。(読後は少し悪いけど…) 冒頭の『ハンギング・ゲーム』は次々繰り出される仕掛けが謎解きとして秀逸です。(欠点は最初が良すぎてラストの作品が見劣りする事…とってつけた様な結末感が)(『暴風雨』みたくコ○ケネタ解禁!?)

Posted byブクログ