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食べる人類誌 の商品レビュー

3.8

17件のお客様レビュー

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2019/09/16

ヒトをサルから離陸させた火の使用、カニバリズムと菜食主義の意外な共通点、海を越えた食材の交換が促したグローバル化―。 食べ物こそが、われわれの歴史をつくってきたのだ!世界的な歴史学者が「8つの食の革命」を切り口に人類史を読み直す。 古代ローマの祝宴を彩った酒肴から現代の食卓にのぼ...

ヒトをサルから離陸させた火の使用、カニバリズムと菜食主義の意外な共通点、海を越えた食材の交換が促したグローバル化―。 食べ物こそが、われわれの歴史をつくってきたのだ!世界的な歴史学者が「8つの食の革命」を切り口に人類史を読み直す。 古代ローマの祝宴を彩った酒肴から現代の食卓にのぼる遺伝子組み換えトマトまで

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2018/09/12

読書録「食べる人類誌」5 著者 フェリペ・フェルナンデス=アルメスト 訳 小田切勝子 出版 早川書房 p309より引用 “貿易による世界規模での食材の流通は、筆 者が「よそ者効果」と呼ぶものーー多くの人 が異国のものをあがめる傾向ーーによって 助けられている。” 目次から抜...

読書録「食べる人類誌」5 著者 フェリペ・フェルナンデス=アルメスト 訳 小田切勝子 出版 早川書房 p309より引用 “貿易による世界規模での食材の流通は、筆 者が「よそ者効果」と呼ぶものーー多くの人 が異国のものをあがめる傾向ーーによって 助けられている。” 目次から抜粋引用 “調理の発明  食べることの意味  食べるための飼育  食べられる大地  食べ物と身分”  歴史家である著者による、現在までの人類 と食べ物との関わりを記した一冊。同社過去 刊行作文庫版。  火を使う事による食の革命についてから現 代の食べ物に関する出来事まで、多くの歴史 的事例を元に解説されています。  上記の引用は、遠方の食べ物が広まったこ とについて書かれた章での一文。 隣の芝生は青いといったところでしょうか。 自分の近くで手に入るものを食べて満足出来 ていたら、食品の移送に使われるエネルギー が少なくて、その分他に回せるのではないか なと思うのですが。  文庫で450ページ超と、結構な読み応え。 しかも中身もぎっしりと詰まっているので、 読み終わる頃には頭がお腹一杯になることで しょう。 食べるという生きる根源についての著作なの で、大抵の人は興味を持って読めるのではな いでしょうか。  巻末の解説を、発行学者の小泉武夫氏が書 かれています。氏の他の著作とは違って、硬 い文章が味わえます。 ーーーーー

Posted byブクログ

2017/06/30

古今東西の様々な食事について、食材、調理法などなどそれはそれはたくさん事例を挙げて書かれており、晩御飯のメニューを何にしたらいいのか思考が停止するような本。色々あったけれど、一番気になるのは、アルマジロってどんな味なのか。

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2016/03/10

ひとつひとつのエピソードが中心で全体的な筋道が見えないことと、細かすぎる叙述・詩や小説の引用・必要性を感じない逸話の挿入など、不要と思われる部分が多すぎることで散漫な印象。 興味深いテーマだけにとても勿体無い。

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2013/08/05

【読了レビュー】表題の通り、「食」にフォーカスした人類史。読む前提として、世界史を普通に知っていた方が、何倍も楽しめる内容だと思った。 あまり歴史を詳しく把握していない地域についての記述は読み飛ばしてしまって、興味のあるところだけ拾うような読み方なら、お勧めしたいと思った。

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2012/12/29

最初の生牡蠣を食べる叙述がものすごく美味しそうだった。 もう随分と前に読んだので覚えていない。 料理名や食材名のイメージが湧かないと読んでいて面白くない。 人類史からみた面白い部分もいくつかあった。

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2012/05/12

人類の食についての「8つの発明」を通して、どのように発展してきたのかを語る。8つの発明、といっても小手先の部類ではなく、調理の発明から、食事の意味、食べるために飼育し、栽培し、交易することなどが大きなスケールで語られる。 エピソード中心で、貫く柱がないようにも思えるけれども、食...

人類の食についての「8つの発明」を通して、どのように発展してきたのかを語る。8つの発明、といっても小手先の部類ではなく、調理の発明から、食事の意味、食べるために飼育し、栽培し、交易することなどが大きなスケールで語られる。 エピソード中心で、貫く柱がないようにも思えるけれども、食という面を切り取って、人類の発展を語るのは読み物としても面白い。でも、この文字量には慣れが必要かも。人間が最初に飼育した動物は貝類(カタツムリ?)だったとか、言われてみればそうかも、と思う話がたくさんある。 世界観を捉え直す視点を持ちたいときに、こういう本を読んで教養にすると、新しいアイデアが生まれる素地になると思う。私は小説を書くときに「食」を重視するけれども、それはこの本の影響が強い。

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2011/12/14

著者の思惑に反して本書は個々のエピソード間に繋がりが見えず全くの無駄と思われる箇所(著名人の大食ぶりをしめすエピソードなど)が膨大なページ数を生み出し興味深いエピソードの輝きを台無しにしている。推敲不足と思われる。その無駄なページを図に置き換えれば本書の価値は数段上がったことだろ...

著者の思惑に反して本書は個々のエピソード間に繋がりが見えず全くの無駄と思われる箇所(著名人の大食ぶりをしめすエピソードなど)が膨大なページ数を生み出し興味深いエピソードの輝きを台無しにしている。推敲不足と思われる。その無駄なページを図に置き換えれば本書の価値は数段上がったことだろう。文字の羅列より数段説得力がある。

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2018/10/31

食の歴史を8つの革命で説明している。まえがきの意気込みはいいのだが、本文は情報を列挙しているだけという印象が強かった。 ・漁獲高は20世紀に40倍近くに増加し、30億トンになった。 ・人類が摂取する炭水化物のすべてとタンパク質の1/4近くが植物に由来する。植物は食糧の90%を占...

食の歴史を8つの革命で説明している。まえがきの意気込みはいいのだが、本文は情報を列挙しているだけという印象が強かった。 ・漁獲高は20世紀に40倍近くに増加し、30億トンになった。 ・人類が摂取する炭水化物のすべてとタンパク質の1/4近くが植物に由来する。植物は食糧の90%を占めている。人間の食物連鎖に含まれる動物のほぼすべてが農民が育てた飼料を餌にしている。 ・小麦は、グルテンの含有率で他の穀物を圧倒する。酵母菌の働きで膨らませる役割を果たす。 ・ヨーロッパで生産されるトウモロコシの大半は牛の餌になる。アメリカで生産されるもののほとんどはコーンシロップの原料にされ、残りの大半は飼料になる。 ・ピーナッツは、他のどの作物よりもタンパク質の割合が高い。

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2011/10/06

食の本だからおなかが減るかといえば、そうでもないかもしれないが、知的好奇心は満腹になると思います。 あれもこれもと世界中の料理文化を紹介してくる波状攻撃で、体系的な構成にはなってなくて読みづらさを感じたけれど、それもまた味かと。 暇つぶしには最適だと思います。

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