さよならニッポン農業 の商品レビュー
農業問題も煎じ詰めると、土地問題であった。 現代日本の問題はここに集約される気がする。 林業もここに手を入れない限り、解決はないだろうな。
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いつから積んであったのか、何故ここに積まれているのか不明な本をふと開き一気に読了という珍事が起こりました、昨夜。農業行政の行き詰まりと行きすぎた保護の実態…、はよろしいのですが、提言が自由化なのがうーん、でした。競争原理は止めようぜ。自分の国で食べるものを自分の国で作るのは国の根...
いつから積んであったのか、何故ここに積まれているのか不明な本をふと開き一気に読了という珍事が起こりました、昨夜。農業行政の行き詰まりと行きすぎた保護の実態…、はよろしいのですが、提言が自由化なのがうーん、でした。競争原理は止めようぜ。自分の国で食べるものを自分の国で作るのは国の根幹では無いのかなあ、と素朴に思う。農家の「票田」の強さにビビッたりできます。この国には絶望しかないのか(二冊連続)(2020-02-03)
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タイトルがもっと何か良いのがなかったのかなあ、と思う。 しかし関連書籍を読むにつけ農水省に対する怒りは留まるところを知らない。給料泥棒か犯罪者か呼ぶに相応しい言葉がみつからない… 政治も行政も頼れないなら草の根で岩澤さんのような市民農園制度を市民一人一人が支えていくくらいしかでき...
タイトルがもっと何か良いのがなかったのかなあ、と思う。 しかし関連書籍を読むにつけ農水省に対する怒りは留まるところを知らない。給料泥棒か犯罪者か呼ぶに相応しい言葉がみつからない… 政治も行政も頼れないなら草の根で岩澤さんのような市民農園制度を市民一人一人が支えていくくらいしかできることはなさそうである。
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無秩序な農地転用に対して終始問題提起している本。 実現可能性はともかく、ちゃんと対策案を示しているのは潔い。
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農地管理の無秩序により日本農業は崩壊するという意見を述べた本。有益だが,処方せん部分の最終章があまりに急進的で,実現性に首を傾げてしまった。 【特に印象的だった点】 明治の地租改正を経て,優秀な農業者は近隣の土地を買い集めて地主となり,村のリーダーとなって農村秩序を維持した。 ⇩ 重工業化により,地主は都市へ出て不在地主化。村の秩序が乱れて小作争議頻発等 ⇩ 満州事変以降の戦時体制のもと,地主・小作人含めて「農業会」が組織化され,相互扶助・協働化が進められた。 ⇩ 農業会体制は,事実上JA体制に。農業会的秩序維持機能が引き継がれたのが,戦後の集落機能 票田として農業者を考えると,政治家にとっては,少数の大規模農家より多数の零細兼業農家のほうが望ましい。 優良農地の農外目的への転用は,所有権の濫用。戦後民主主義は,権利主張の面では成功したが,自治の面では失敗 日本の稲作の効率化の伸びは,減反開始後鈍っている。アジアはどんどん伸びて,追いつかれそう。 半世紀前に開発されたコシヒカリが広く作付されているというのは,農業技術停滞の現れ
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日本農業のあり方にかんして、より現実的な方向から詰めららており、興味深かった。常識を批判的に捉える視点が切れ味が良くわかりやすい。
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「見た目が駐車場やゴミ捨て場であっても農地として扱われており、農地としての補助金を受け、軽い税負担を受けている可能性がある。」 みんな既得権益が大好きなんだね
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新聞や雑誌、テレビ、ラジオで騒がないと、 本当にいろいろ知らないままでいたことに気がつきました。 農家は50年で半減していて、GDP比は10分の1になっている。 自宅は農家ではないので、農地基本台帳というものがあることも知りませんでした。 日本の農業を再生する道を考えたいと思いました。
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江戸・明治から今日に至るまでのニッポンの農政のあり方から、実際は破綻しつつあるニッポンの農業の現状に警鐘を鳴らしている本。 明治・大正時代は地主と、小作農という関係のビジネスモデルで農業は成立し、土地と切り離せないその性格から地域の協業が不可欠ゆえ、地縁が重視され、自然と相互監視...
江戸・明治から今日に至るまでのニッポンの農政のあり方から、実際は破綻しつつあるニッポンの農業の現状に警鐘を鳴らしている本。 明治・大正時代は地主と、小作農という関係のビジネスモデルで農業は成立し、土地と切り離せないその性格から地域の協業が不可欠ゆえ、地縁が重視され、自然と相互監視・土地毎の習慣が成立した。 重工業の勃興が始まると地域と都市部の収入格差が拡大したことにより、地縁の弱体化が始まる。一方で戦争が始まると統制経済に都合のよい「農業会(≒JA)」が利用され、戦後も食料配給が必要であったことからさらに政治色の強い組織として「JA」ができあがっていく。 その後、農業の本格的な国際競争が始まると、政治力を強化した「JA」が支持基盤となっている政治家は農家への補助を行うという循環がおき始める。 結果、本質的な生産性の向上が進まず、さらには商業施設への土地売却による錬金術が成立するようになり、高齢化が進む農家は土地売却の機会を期待するという流れが生まれ、農地の不正転用などによる転売が起こり、連綿と築いた灌漑施設・地力が失われるというケースが多発している。 これに対して著者が考える対策は「平成検地」と称して土地台帳を明確化することにより、土地管理を正すこと、市民参加型農業にすることを挙げているものの、どうもイメージがわかないのが本音。 本質的にはやはり、利幅のある作物や果樹、株式会社化による集団農業などによって、「農業で儲かる」という形を生み出さないと根源的な問題は解決できないのではないかと思った。難しい。。。。
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2010年6月発行の本。 最近出版された、「日本の農業の真実」(2011年刊行、ちくま新書)は、どちらかといえば大学の先生が数字や諸外国の関係から書いているのに対して、本書は現場レベルの問題点を提起するところから考えていることから、トップ・ダウンではなくボトム・アップ的な思考で...
2010年6月発行の本。 最近出版された、「日本の農業の真実」(2011年刊行、ちくま新書)は、どちらかといえば大学の先生が数字や諸外国の関係から書いているのに対して、本書は現場レベルの問題点を提起するところから考えていることから、トップ・ダウンではなくボトム・アップ的な思考であると思う。 1章 消えていく農地 (農地の実態や転用の数々) 2章 なぜ農地は無秩序化したか(簡単な歴史) 3章 競争メカニズムの欠如(日本の特徴と政策の数々) 4章 政権交代と日本の農政(小泉改革から民主党政権までの足どり) 5章 日本農業の理想像 (市民参加で復活させたい) という流れで、日本の狭い国土でありながら、灌漑施設が充実しているなどの特長を生かして、生き残っている策まで提言している。 戦後の農地改革もそうだが、そろそろ大々的に策をうたないといけないようになっていると思う。
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