さよならニッポン農業 の商品レビュー
農地の売買・貸借・転用を記録する目的で作られる「農地基本台帳」の記録は、不正確そのものであり、農業版「消えた年金」同様である。駐車場が農地!?というような、農地の現況記録の杜撰さは、関係者の間では公然の秘密であり、時間とともに実態と農地基本台帳の乖離は拡大。農業政策の無秩序化は進...
農地の売買・貸借・転用を記録する目的で作られる「農地基本台帳」の記録は、不正確そのものであり、農業版「消えた年金」同様である。駐車場が農地!?というような、農地の現況記録の杜撰さは、関係者の間では公然の秘密であり、時間とともに実態と農地基本台帳の乖離は拡大。農業政策の無秩序化は進んでいるという。耕作放棄地は農地の10%に拡大。違法な農地転用は年間1万件。あまりにもいい加減な現実に唖然としてしまいました。著者はまず、「平成検知」が必要だと主張する。
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農業に競争を導入することの必要性を強調していることが印象的だった。 特に、TPPなどの国際的な競争。 提言にあった「市民参加型の土地利用」で「人から土地へ」は堅実な策だろう
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[ 内容 ] 農地の10%に及ぶ耕作放棄地、蔓延する無計画な転用…農地の荒廃が進む中、台帳の不備で実態把握すらままならない。 昨今の農業ブームに隠れて、これまでマスコミが触れてこなかった農地行政の真相を明かすとともに、歴史的な視点や市場効率の考察を踏まえ、崩壊前夜の日本農業を救う...
[ 内容 ] 農地の10%に及ぶ耕作放棄地、蔓延する無計画な転用…農地の荒廃が進む中、台帳の不備で実態把握すらままならない。 昨今の農業ブームに隠れて、これまでマスコミが触れてこなかった農地行政の真相を明かすとともに、歴史的な視点や市場効率の考察を踏まえ、崩壊前夜の日本農業を救うための方途をも示す。 [ 目次 ] 第1章 消えていく農地―農業ブームの陰で起きていること(いつわりの農業ブーム;農業版「消えた年金」問題;農地の無秩序化;よくある誤認) 第2章 なぜ農地は無秩序化したのか―日本農業の足取り(明治大正期―「手作り地主」による秩序維持;両大戦間期―重工業化と農村の変質;高度経済成長期―JAの発展;高度経済成長の終焉―旧システムの延命;バブル崩壊後―進行する無秩序化) 第3章 競争メカニズムの欠如―農地と農業効率の関係性(農地荒廃がもたらす害悪;競争なき農地市場;日本の農地の特徴;不健全な農業保護) 第4章 政権交代と日本農政―小泉政権以降の模索と迷走(小泉・安倍政権下での農政改革;自民党の方針転換;政権交代後の危うい農政;破滅のシナリオ) 第5章 日本農業の理想像―市民参加型の土地利用へ(「平成検地」の実行;「人から土地へ」の大転換;転用権の入札構造;農地税制の改革;離農プログラム;アジアとの共存共栄) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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農業のあり方についてわかりやすくまとまっている。農業・農政について最初に読むのに良いと思う。特に農地転用についてしつこいくいに書かれている。
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局所的な批判ばかりで復興への道筋が示されていない。農家、政府、消費者のどの立場からも共感できない(つまり参考にならない)意見が述べられているように感じる。
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【新聞書評→ネット】 「平成検地」の必要性。まず現状把握がスタートライン。 「食のアキハバラ」構想。こだわりの強さ、新陳代謝のよさ、アジアへの目線。
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