昆虫部 の商品レビュー
青春モノ。ありがちではあるんだけど、悪くなかった。主人公は結構痛い奴だし、いらっとするところもあるんだけど、共感できる部分もあるんだよなぁ。
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後半の文化部がまとまっていくあたりからぐっと面白くなったけど、吹奏楽部にヴィオラがでてきた時点で急に冷めた。協奏曲の練習ってことだからヴィオラ協奏曲を吹奏楽でってことなの?コンサートの課題曲とかオーケストラとかちょっと吹奏楽の描写としておかしい。自分の知る範囲でこれだけおかしなことがあるのなら、ほかの部活のこともおかしいのかも、って疑ってしまう。残念。
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ごく普通の少年の前に、ちょっと不思議な美少女があらわれて、振り回されながら彼女のペースに巻き込まれてゆくっていうのは、みんなが好きな設定なんでしょうか。 こういうの多いですよね。最近の傾向かと思いましたが、『BOYS BE・・』だってそんな感じだったような・・。 会話だけでス...
ごく普通の少年の前に、ちょっと不思議な美少女があらわれて、振り回されながら彼女のペースに巻き込まれてゆくっていうのは、みんなが好きな設定なんでしょうか。 こういうの多いですよね。最近の傾向かと思いましたが、『BOYS BE・・』だってそんな感じだったような・・。 会話だけでストーリーが長々と進んでいくのは慣れていないので、途中で誰のセリフなのか、すぐに分からなくなってしまいました。ラノベを読みなれている人ならいいのかも。
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なんだか愉快そうなタイトルとはつらつとした表紙に惹かれて読んでみました。 特に昆虫が好きだというわけではありません。むしろキモイと思ってるくらいです、蟻とかトンボとかカブトムシとか、ある程度のもの以外は。 好んで孤独に浸る男子高校生、ネットが趣味で、傍から見れば人とつるむのが苦...
なんだか愉快そうなタイトルとはつらつとした表紙に惹かれて読んでみました。 特に昆虫が好きだというわけではありません。むしろキモイと思ってるくらいです、蟻とかトンボとかカブトムシとか、ある程度のもの以外は。 好んで孤独に浸る男子高校生、ネットが趣味で、傍から見れば人とつるむのが苦手な陰気な高校生が、ちょっと可愛いけれど昆虫好きという変わった女の子に声をかけられ部員2名の「昆虫部」に巻き込まれていく…という話。 青春物です! 「何の呪文だ?」と思うくらいほんとにムシの話(しかもほとんどが知らないムシ!)ばっかりで、多分相当な昆虫マニアだとかいう人でもなければ全くわからない話ばっかりなのではないかなと思う。 だけど、そのわからない話がほとんど苦痛じゃない。 知らないムシの特徴を上手く話の筋の中に取り入れてあって、人間にもムシに似ているところがあるんじゃないか!とか思えて面白い。 恐らく文芸部が書いたのであろう各章頭の昆虫紹介もなかなかユーモアに富んでいてよかったです。わかりやすい! 最初読んでた時は、「ムシの紹介文にしてはどこか奇妙な文章だ」と思っていたけれど、読み進めるとどういうことなのかがわかる。 なかなか勉強になったところも多かったです。 図鑑がなぜ写真ではなくてイラストなのかという理由もなるほどと思いました。 この作品読んでると昆虫に愛着がわいてくるから不思議。 ラストのどんでん返し(?)、面白かった(笑) 颯太郎と一緒に「え?」「あれ?」って思いつつ、「いやいや蛍ちゃんそりゃあないって!wひどすぎる!w」とつっこんでしまいました(笑) ムシが嫌いな人にこそおすすめしたい作品だと思いました。 そろそろ昆虫たちがもぞもぞと動き始める季節、ムシを見かけたら注意深く見てみようかなぁと思います。 (でも特にゴキ○リだけは勘弁!!w)
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人との付き合いが苦手で いつのまにか 人を見下すようになっていた少年。 しかし、その少年に 近寄ってきた不思議な少女。 少女は昆虫部というマイナーな部活にはいっているという。 昆虫なんてきらい。気持ち悪い。 と思っていた少年だったが その少女にどこかひかれ見学にいってみると・...
人との付き合いが苦手で いつのまにか 人を見下すようになっていた少年。 しかし、その少年に 近寄ってきた不思議な少女。 少女は昆虫部というマイナーな部活にはいっているという。 昆虫なんてきらい。気持ち悪い。 と思っていた少年だったが その少女にどこかひかれ見学にいってみると・・・・
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「趣味?打ち込めること? ないよ、そんなもん」「毎日つまんないなあ」という男子高校生が、昆虫部というマイナー部活に引っ張り込まれていく中で、自分や周囲の人間を見つめ直していく青春小説。 自分が虫好き、ということもあって手に取った。 各章の初めにエピソードに関わる昆虫が一匹ずつ紹介されているのが面白かった。(作中で文芸部に書いてもらった昆虫解説がこんな感じなのかな、と) ライトノベルのような雰囲気で文章も読みやすく、昆虫に詳しくなくても楽しめる作品。 むしろ、そっちの方が、いきなり昆虫部に巻き込まれる主人公の心情に共感できていいかもしれない。 まあ、昆虫採集に出掛けたり、標本作りをやったことがあれば、場面の様子が細かく想像できて、より惹きこまれるのは確かだけれど。 周りの人間は愚かだ、自分はそつなく生きている、世の中なんてくだらない、と冷めた目線を周囲に送っていた主人公。 彼の心境が変化していく過程に、自然と自分の過去を重ねてしまって、照れくさくなったり懐かしくなったりする。 また、主人公以外の登場人物も魅力的。 関わってくる各部の部長もそうだが、昆虫部部長を「救済」と称してからかっていたクラスメイト3人も憎み切れない存在として書かれる。 人間は一面的でない、と考えさせられるところも好きだ。 最後の蛍との展開は…、うん、思わず笑っちゃったよ…。
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「つまんねー」「くだらねー」「やる気しねー」と生きることから逃げてばかりいた高校生がひょんなことから入部したのは、校内一マイナーな「昆虫部」。昆虫の驚くべき生態を知れば知るほど…(「BOOK」データベースより) いじめられっこ男子+クラスで浮いてる男子+明るい元気っ子少女。 ...
「つまんねー」「くだらねー」「やる気しねー」と生きることから逃げてばかりいた高校生がひょんなことから入部したのは、校内一マイナーな「昆虫部」。昆虫の驚くべき生態を知れば知るほど…(「BOOK」データベースより) いじめられっこ男子+クラスで浮いてる男子+明るい元気っ子少女。 この組み合わせで進んでいく、爽やか昆虫ストーリー。 虫に興味のない颯太郎を昆虫部に引きよせた蛍を、ベルシカラーボタルになぞらえたり、文化祭の手伝いをしようとしても、何もできない自分にイライラする颯太郎をモルモンコオロギになぞらえたり、昆虫の特性を人間に当てはめるのが面白かったなぁ。 文化祭で催すインセクトパークのアイデアもよかった。 いじめっこたちとの距離がすこし変わったりするところや、ラストも簡単なハッピーエンドじゃなく、期待を一回ひっくり返されたところもよかったな。 主人公の颯太郎みたいに、昆虫に興味のない人でも楽しめる一冊ですよー。
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夢と、人間社会への信頼がある青春小説。 YAコーナーに置きたいなあ。 文芸部にも美術部にも書きい(描きたい)ものがあるだろうから、こんなふうに依頼原稿や依頼スケッチをこなすのは難しいでしょう。 でも、ね、求められて、必要を満たす文章なり絵なりが書ける(描ける)ってすごいこと。仕...
夢と、人間社会への信頼がある青春小説。 YAコーナーに置きたいなあ。 文芸部にも美術部にも書きい(描きたい)ものがあるだろうから、こんなふうに依頼原稿や依頼スケッチをこなすのは難しいでしょう。 でも、ね、求められて、必要を満たす文章なり絵なりが書ける(描ける)ってすごいこと。仕事の喜びがそこにあるんだよ、と作中人物たちに言ってやりたくなる、この熱さ。 その熱気の中で無用の用に気づく主人公。なかなか、勢いだけではない味わいがあります。
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軽いタッチのまさにラノベの青春小説。私の大好きな感じの本v 虫は大嫌いだし昆虫採集に行ってみたいとは思えないけど虫嫌いでも入れるなら入ってみたい!と言うかこんな風に一生懸命に何か活動したい! 主人公があまりに卑屈(になってるとしか思えない)すぎてちょっとかわいそうなくらい痛い...
軽いタッチのまさにラノベの青春小説。私の大好きな感じの本v 虫は大嫌いだし昆虫採集に行ってみたいとは思えないけど虫嫌いでも入れるなら入ってみたい!と言うかこんな風に一生懸命に何か活動したい! 主人公があまりに卑屈(になってるとしか思えない)すぎてちょっとかわいそうなくらい痛い子に見えちゃったのが残念だけど五十嵐君と蛍のおかげで自分のこともクラスのことも認めることができて良かったねv ま、ラスト蛍と上手くいったら話的にできすぎだからあのラストでGood!でしょ。
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『人生はタイクツだ』と断言し、高校生活も『つまんねー』『くだらねー』と冷めた目で見ていた颯太郎。昼休みは、いつも中庭のベンチでひとりで弁当を食べている。そんな昼休み、かわいい女の子から誘われたことから、校内一マイナーな昆虫部と関わることになる。なんと部員は、クラスでいっつもいじめ...
『人生はタイクツだ』と断言し、高校生活も『つまんねー』『くだらねー』と冷めた目で見ていた颯太郎。昼休みは、いつも中庭のベンチでひとりで弁当を食べている。そんな昼休み、かわいい女の子から誘われたことから、校内一マイナーな昆虫部と関わることになる。なんと部員は、クラスでいっつもいじめられてる昆虫オタクの航平と、颯太郎を誘った蛍の二人だけ。入部はしてないからな と言いつつも、しだいに昆虫の不思議さ、面白さを知っていく颯太郎。すこしづつ、昆虫部のふたりやクラスメートとの位置のとり方も変わっていく。そんな時、年に一度の如月祭の出し物をどうするかということになり、話は大きく動き出す。13の章立てで、1章の「アオスジアゲハ」をはじめ、章のタイトルは昆虫で扉には大きな絵が、めくるとその昆虫の説明が書いてある。その説明が、ただの図鑑の説明と違って、ちょっとイイ感じだなあ〜と思って読み始めたら、お話もおもしろい、おもしろい。青春ものの中でも部活小説は好きだ。部内の人間関係、部の試合やイベントなどの盛り上がり、いろんなことを乗り越えて主人公の成長する様子。この「昆虫部」は、そんな部活小説の要素を全部含んでいながら、ちょっと他とは違うセンスの良さを感じる。登場人物は魅力的で生き生きしてるし、話に勢いがあるし、適度な甘さや意外性もあり、とてもエンタメ度が高い。でもそういうところだけでない何かがあるんだなぁ、うまく言えないけど。この話を書いてる作者の余裕っていうか、大人度っていうか…1章と最終章の場面は、昼休みの中庭のベンチと全く同じ。颯太郎はやっぱり『人生はタイクツだ』とうそぶいているけれど、その隣には航平がいるし、彼がずいぶん変わったことを読者は知っている。そして、作者はおしゃれなラストをプレゼントしてくれる。★5つはあまいかもだけど、好みなんで。
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