夜行観覧車 の商品レビュー
よくできたミステリー・サスペンスを読むならやっぱり彼女。 みんな、性格悪いけど、悪いやつというほどではない、いい子は書かない、できるだけ、というスタンス。悪いなぁ。笑 でもこれまで読んだ『告白』『少女』『贖罪』などと比べると物足りなさを感じてしまった。年のせいかな。うーむ…。
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重たいなー。ちょっとしんどかった。わからんでもないけど。家族に許すって言葉は合わないってのは、考えさせられるね。
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ドラマ再放送を先に見始めて、原作が気になったので積読になってたこの本を読み始めました。 遠藤家、高橋家、小島家。 それぞれの家庭に起きている事柄に対しての、それぞれの想いが交差し、ぶつかり合う。 遠藤家。 啓介、真弓、彩花は、ひばりヶ丘に越してきてから、彩花の癇癪に困っていた...
ドラマ再放送を先に見始めて、原作が気になったので積読になってたこの本を読み始めました。 遠藤家、高橋家、小島家。 それぞれの家庭に起きている事柄に対しての、それぞれの想いが交差し、ぶつかり合う。 遠藤家。 啓介、真弓、彩花は、ひばりヶ丘に越してきてから、彩花の癇癪に困っていた。 高橋家。 弘幸、淳子、良幸、比奈子、慎司。家庭円満に見えた家庭で、殺人事件が起こる。 小島家。 さと子、マーくん。 さと子の押し付けにマーくんは迷惑している。 読んでみて、スッキリ出来ることは一つもなかった。淳子さんが旦那を殺した動機も、彩花の癇癪の理由も、なし崩し的に解決した感じ。 だけど、彩花は親に対してスーパーマンみたいな、そんな存在であってほしかったのかな?と思った。どれだけ親に酷いこと言っても、なんでも受け止めてほしかったんだろうなって。悪いなら悪いって怒ったりもしてほしかったのかな。 比奈子が話してた、家族同士で誰が悪いのか責め合うなんてことはしたくないって言葉が凄く心に響きました。 けれど、やっぱり嘘は良くないよ。
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父親が被害者で母親が加害者──。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。2013年1月18日よりTB...
父親が被害者で母親が加害者──。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。2013年1月18日よりTBSにて連続ドラマ化決定! 基本的に嫌な人間しかいないし、ラストもなんか良い感じに収まってるけど何も解決はしてないし、全体的にもやっとした。作中の “あまり幸せでない一家が、向かいの家で事件が起きたのに便乗して立ち直ろうとしているだけなのではないのか。” っていう一文がこの本の全てだったな。ラストもそっちを選んだのかって後味悪いけど、この先も生きていかなきゃならないのだからそうするしかなかったんだろうな。作中一番イライラしたのは明里(長男の彼女)だった。
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「告白」の後味が悪すぎると聞いて、 この人の本は避けていたけど、 装丁のかわいさにやられて借りてみた1冊 高級住宅街で起きた殺人事件の犯人は 本人の自供により被害者の妻と断定されたが、 いったい理由は何なのか? 読めば読むほど、人って主観しか持ち合わせない ということを思い知...
「告白」の後味が悪すぎると聞いて、 この人の本は避けていたけど、 装丁のかわいさにやられて借りてみた1冊 高級住宅街で起きた殺人事件の犯人は 本人の自供により被害者の妻と断定されたが、 いったい理由は何なのか? 読めば読むほど、人って主観しか持ち合わせない ということを思い知らされる 分かり合えないとまでは思わないけれど。 引き金になるものって得てして 他人には理解できないのかもしれない 登場人物にムカついて、理解して 理解して、ムカついて・・の繰り返し! 結構おもしろかったと思う
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『坂道病。 足元が傾いているような気分になってくる。 それをふんばり続けていくうちに、自分が傾いていることにも気付かなくなり、ふとしたことで転がり落ちてしまう』
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どの登場人物もとても人間臭く、目を覆いたくなることもしばしばだけど、どれも他人事じゃない、自分の物語であるように感じた。ほんのちょっとしたことで坂道を転がり落ちていってしまうことの怖さを味わいながら一気に読了。物語の結末は高橋良幸の最後の方の言葉に集約されていると思うのだけど、...
どの登場人物もとても人間臭く、目を覆いたくなることもしばしばだけど、どれも他人事じゃない、自分の物語であるように感じた。ほんのちょっとしたことで坂道を転がり落ちていってしまうことの怖さを味わいながら一気に読了。物語の結末は高橋良幸の最後の方の言葉に集約されていると思うのだけど、その通りだと思う反面、もどかしさも感じる。
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淡々と読んでしまった。 続きの気になる面白さはある。 熱中して読みたいとき、本のせかいに引きずり込んでくれる作品でした。
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テレビでドラマ化もされていた湊かなえさんの小説『夜行観覧車』を読了。現在の壊れかけている家庭とそれらの家庭があるプチ高級住宅地で起こる殺人事件を巡る壊れた人たちののお話。湊かなえさんの小説は読んでいてハッピーになる物は無いので覚悟していたが本作も、例外ではなく読んだ後は少しばかり...
テレビでドラマ化もされていた湊かなえさんの小説『夜行観覧車』を読了。現在の壊れかけている家庭とそれらの家庭があるプチ高級住宅地で起こる殺人事件を巡る壊れた人たちののお話。湊かなえさんの小説は読んでいてハッピーになる物は無いので覚悟していたが本作も、例外ではなく読んだ後は少しばかり思い気持ちになってしまった。覚悟はしていましたが。相変わらず、既に事件の核心はわかってしまっているところから登場人物達の心の動きを描き出す事に寄って事件の裏側にある病巣を描き出そうとするスタイルは変わらないが上手です。
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