1,800円以上の注文で送料無料

人は思い出にのみ嫉妬する の商品レビュー

3.2

13件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/12/26

 思い出を神格化して人生ボロボロになる人の話。 恋人の元カノ(故人)に嫉妬が止まらないヒロインは、恋人から距離を置くために上海に渡る。  旅先で出会った若い男と男女の仲になるのだけど、結局恋人のことも忘れられなくて、そこに恋人もやって来て……そんな話。  恋人との思い出が前に進...

 思い出を神格化して人生ボロボロになる人の話。 恋人の元カノ(故人)に嫉妬が止まらないヒロインは、恋人から距離を置くために上海に渡る。  旅先で出会った若い男と男女の仲になるのだけど、結局恋人のことも忘れられなくて、そこに恋人もやって来て……そんな話。  恋人との思い出が前に進むことを遅らせることはあっても、嫉妬に振り回された経験はたぶん無いからか、登場人物の気持ちは今ひとつ共感ができなかった。  どうにもならなくなったことに対して  いつまでもウジウジと悩み悔やむのは割と気楽で気持ちいいんだよな。積極的にしなきゃいけないことが何も無いし。必ずしもそれは別にいけないことじゃないし、そうしたクーリング期間は設けた方が良いのだろう。  それが色々巻き込んで規模もどんどんでかくなって小説になってしまったのがこの話。 「このような表現が適切かどうかは分からないが、この物語が静かに狂気へと傾いていく流れは美しい。」p.17 というのは本当で、物語の理屈の部分なんてどうでも良くて、少年少女のような盲目的な恋をする大人を読むという、かなり悪趣味な楽しみ方はできる。  もしくは、このくらい頭おかしい恋愛したほうが、幸せなのかもしれないけど、どうかな。

Posted byブクログ

2023/09/28

夢と現実のはざまを往き来する愛の物語。だけれど、登場人物たちがあまりに真っ直ぐなために悲しいことが多すぎる。 感情移入できるかどうか個人差が大きいと感じたので星を一つ減らしたけれど、文章の力を活かした小説ならではの輝きがある。

Posted byブクログ

2013/12/17

「思い出を作ることよりも忘れることの方がずっと難しい」 「人は人に嫉妬するのではなく思い出にのみ嫉妬する動物なのだ」 辻さんは、こうゆうフレーズ作るのほんと上手いなと思う! 実話をベースにしていたことに驚きました。

Posted byブクログ

2013/03/17

気分良くないな。 実話になぞらえてるとしても なんか好きじゃない。 辻さんは感覚が日本人じゃないだ。 そして本をたいして読まないモデルの解説はいらない。

Posted byブクログ

2012/11/23

栞の気持ちが分かりすぎて最初の方は読むのが辛かった。安東君の「みんな嫉妬が下手だなあ」ってセリフ(モノローグ?)が好き。最後の方は夢中になって止まらなくてバーッと読んでた。色で表すとなんとなくピンクと水色だと思う。ピンクは栞で水色が戸田さん。

Posted byブクログ

2012/08/18

結局好きなんだよね~。こ~ゆ~のが。 普段、日常がオロソカになるから自分に禁じてる「小説」をここんとこ欲してる。 ど真ん中だったなぁ。やっぱり。 こ~ゆ~切なさが欲しかったんだね。私。

Posted byブクログ

2011/08/23

ほぼ実話だったのね。だからというわけではないのですが、、なんとなくモヤモヤ感の残る作品。 [BOOKデータベースより] 百万人に一人の「水アレルギー」を抱える女性・杉山栞。彼女は、恋人・戸田悠仁の心に不慮の交通事故で亡くなった周愛麗が生き続けていることに嫉妬する。「その人のい...

ほぼ実話だったのね。だからというわけではないのですが、、なんとなくモヤモヤ感の残る作品。 [BOOKデータベースより] 百万人に一人の「水アレルギー」を抱える女性・杉山栞。彼女は、恋人・戸田悠仁の心に不慮の交通事故で亡くなった周愛麗が生き続けていることに嫉妬する。「その人のいい思い出になることが出来れば、人は、永遠を生きることが出来る」と言い残して亡くなった元恋人の思い出と葛藤する栞。そして、彼女が最後に達した結論とは…。「愛の魔術師」辻仁成、珠玉の一冊。

Posted byブクログ

2011/03/05

消費されるコンテンツとしての小説。話が現実離れして甘ったるい。辻仁成の小説らしいといえばその通りではあるのだけど。ウケのいい小説を狙って量産しているような印象。まあ、それが気楽に読めていいのだけどね

Posted byブクログ

2011/02/05

過去は過去、今は今のはずなのに、人は嫉妬せずにはいられない。 夜行バスの中で一気に読み終わった後、ひとつ溜息をしました。

Posted byブクログ

2010/11/04

ちょっと登場人物の感情について行きにくいテンションの低さだけど、自分の過去の恋愛と重ねてしまったので面白かった。

Posted byブクログ