電子書籍元年 iPad&キンドルで本と出版業界は激変するか？ の商品レビュー

田代真人(著者)

2010/08/16

電子書籍についてポイントを絞って論じられている。

もともと、著者は出版界で編集者をやっていたので、
“どうして出版界は電子書籍に尻込みしているのか”が、
とてもよくわかる説明をしてくれている。

もっとも、結論は驚くほどわかりやすい。

ただ、冒頭で某誌とぼかしておいて、
最終的に特定してしまうのは、いかがなものか。

2010/06/04

微妙。そもそも電子書籍に関連する記事がだらだらと脈略なく書かれているので言いたいことがよくわらかに。出版業界の仕組み（編集者の仕事や本の企画～販売までの流れ・出版社の利益構造）や2010年現在における書店数などの数字のみが参考になった。旧モデルの出版業界人からみた電子書籍への言い訳という感じだろうか。

2010/06/04

モニター当選ということで、PDFファイルをダウンロードし、iPad上でi文庫HDアプリを使って読みました。まさに今起こっていることを読んでいるという感じがしました。

出版、編集の立場から電子書籍について議論している内容です。紙書籍のモデルコスト等興味深い情報も記載されています。印刷・物流コストが無くなる分電子書籍はとことん安くできると思っていましたが、コストの積み上げを行うとそうはならないようです。現状のビジネスモデルを維持しようとすると、紙の本と価格が変わらないというのは、理解はできましたが感覚的に受入れがたいと思いました。

著者が述べているように、容易に入手できる電子書籍のメリット活かして、気軽に入手できる価格設定が望まれると思います。モノとして受け取っていないのに、紙書籍と同じ価格というのは、いずれ受入れられなくなるでしょう。

編集、出版や印刷、物流関係に従事する人は大変だと思いますが、非常に大きな書籍ビジネスのパラダイムを変化させることができれば、その先にもっと面白いことが広がるということを著者は言いたかったのかとも思います。

一年後ぐらいに続編を期待します。

2010/06/01

電子書籍以降の紙の本がどうなるのか。
この本を読むことがまず、基本になります。

電子書籍がどうなるか、も大切ですが、
紙の本についても、深い示唆があります。

旧字を使って、小説を書きたくなってきました。

2010/05/30

電子書籍によって既存の書籍ビジネスがどのように変化していくのか、変化に対応するにはなにをしなければならないのかを考える上でヒントとなりました。