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幕末銃姫伝 の商品レビュー

3.4

29件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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  5. 1つ

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2012/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

藤本ひとみっていうと、ライトノベル思い出す方も多いでしょうが、ラノベから足洗われてからは歴史小説を和洋問わず書かれています。新選組モノも書いてらっしゃるよ。 来年の大河ドラマが綾瀬はるかちゃんの新島八重子が主人公ってことで、さくっと読んでみました。とっても読みやすい。 明治になってからの晩年の八重さんまでを書くかと思いきや、 「幕末銃姫伝」→幕末~会津戦争終焉まで。 「維新銃姫伝」→会津開城~明治初年(佐賀の乱、西南戦争から紀尾井坂の変で終わり)まで。 幕末と明治10年までの動乱期を描いています。とっても私、好きな時代ね。 如何な明治つっても西南戦争終わるまでは幕末だと私は思ってる。 主軸は、 主人公八重さんの会津武家の女という枠からはみ出た、新しい女の価値観とか、 会津武士の忠義だとか、気概だとか、 会津藩の正義だとか、 幕末という激動の時代の流れとか、いろいろあるけれど、 私的主軸は、会津武士の気概の中にちらりちらりと挟みこまれる八重さんと大蔵様(山川大蔵)の淡い恋物語でした。 その意味では、幕末、煮え湯を飲まされた会津の武家の男と女が運命に翻弄されながらも純粋に互いを思い合う、せつない恋愛小説という色合いも強いかも。 魂で結ばれてた二人、なんて思いながら読みました。 結局、まあ史実が語る通り、二人の運命は交わらず、最後は結ばれないんですけど。どきどき、もだもだしました(笑) 男は詰めがあまい、男には負けない、何で女に生まれたんだろう――そんな風に思いながらも、自らの道を切り開くために銃を手に取り、そして、会津戦争の籠城戦で一兵士として会津を守るために闘った女主人公、八重さんもカッコいいけど、会津武士の男性陣がホントかっこよくて惚れなおします。 生き残った会津武士たちの、それぞれの場所でのそれぞれのやり方での、明治の闘い。胸を衝かれるものがありました。 不平士族の反乱、そして西南戦争は、日本が前時代の「武士」を葬るための武士たちによる最後の闘いだったんじゃないかなぁと思います。 私は山川大蔵が好きだって再三にわたり書いてるわけですが、銃姫伝の大蔵様はマジかっこよいです。 ホントに、大蔵様ファンには勧めずにいられない。 恋してる八重さん視点で語られるから(笑)、必然的にカッコいい表現が多いんだけど、それを抜きにしても、生真面目で頭が切れて、罪つくりで、しゃれた男です。 大蔵様ファンの私には願ってもない一冊でした。ホントに……! 「獅子の棲む国」(山川大蔵と斎藤一主人公の小説/秋山香乃著)以来に滾りましたよね。 一貫して、梶原平馬もありえないくらいかっこいいし、 「維新銃姫伝」では、武士として敵だった会津でも認め、手を差し伸べた前原一誠や谷干城だってかっこいい。江藤新平だってかっこいい。 「幕末銃姫伝」の方で亡くなったけど、佐久間象山もすごく象徴的にかっこよく書かれています。 このあたりは藤本先生が、象山先生と同郷ってのもあるかも。ちなみに私も同郷だったりする。 ただ、薩摩は徹底的に悪く書かれてます(笑)大久保利通とかひどいよ。完璧悪役だった。ほとんど出てこないけど……。 でも分かる。この銃姫伝読むと、会津の立場が辛い、本当に辛い。正義とは何か。そう思ってしまう。 薩摩が憎くなります。わたし、半分、血は薩摩の人なのに。ホント、薩摩がすみません……て気持ちで読んだ。 歴史の見方は、勿論、ひとつじゃないけど。でもそれくらい、感情移入できる物語でした。 大河ドラマが間違いなく、楽しみになる1冊! 私は藤本先生の文体も好きなので、するする読めました。

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2012/12/06

気になってはいたものの、後回しになってしまい、ようやく手にした本。 「幕末」と書かれたとおり、幕末の会津戦争のお話。 銃「姫」で察しのいい方はわかるとおり、新島八重(当時山本八重)の物語で、 なかなか面白いストーリー立てで、特に最後は一気に読了。 大河とはまたひと味違う印象で予習...

気になってはいたものの、後回しになってしまい、ようやく手にした本。 「幕末」と書かれたとおり、幕末の会津戦争のお話。 銃「姫」で察しのいい方はわかるとおり、新島八重(当時山本八重)の物語で、 なかなか面白いストーリー立てで、特に最後は一気に読了。 大河とはまたひと味違う印象で予習したい方にもよいのでは。

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2012/10/23

八重の少女時代から会津戦争まで。 男勝りで時勢に興味はあるが所詮は会津の狭い世間しか知らない八重たちの生活と、京や江戸の混乱の真っ只中にいる兄・覚馬の目線で進む。旧時代的な考え方にこだわる人々と、時勢が読めている人々との隔たりがもどかしい。

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2012/08/11

来年の大河ドラマ、八重の桜に先駆けて読みました。山川大蔵との恋がとても素敵でしたが、ストーリーが会津戦争まででしか描かれていないのが残念です。

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2012/07/15
  • ネタバレ

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八重さんの話ですが、大蔵とのロマンス。 尚之助と三角関係とか、珍しく恋のエピソードがたくさんある本です。 八重の桜だと第一部にあたる会津落城までの話。 女らしくない自分に悩んだり、自分の方向性を見失って自信がない八重さんの姿が描かれてます。 ふっ切った八重さんはどこまでも男前ですが! 銃を持って西軍を退けた話や、容保公に砲弾の解説をした有名なエピソードが入っています。 会津の話は重い話が多いので、こういうロマンスがあって読みやすい話はいいと思います。

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2012/01/31
  • ネタバレ

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2013年の大河ドラマ「八重の桜」の主人公 新島八重の前半生を描いた作品。大河ドラマの原作ではありません。 話の半分以上は、幕末の情勢と、それに翻弄される会津藩、会津藩軍制の様式化を志す八重の兄 山本覚馬の苦悩。。幕末モノが好きな方はそれなりに楽しめるかもしれません。 八重殿が活躍されるのは後半も後半、鶴ヶ城篭城以降の部分。「什の誓ひ」に代表される、良くも悪くも昔ながらの古い価値観を大事にするお国柄のなかで、女らしく振舞えないことに悩み、銃砲というおよそ女性らしからぬところに生きがいを見出していく八重殿。滑稽なほどに武士道的秩序にに拘る会津藩の家老達。古い秩序のなかでの狭い枠のなかでしか生き方を見出さない女性達。。 女性の社会進出が進むなか、未だに男社会の論理でしか考えられないオジサン達、女の敵は女とばかりに、女性の自由な才能の発揮を阻む年上の御姉さま方。。何だか今にも通じるところがあるかなぁ 「幕末のジャンヌダルク」の活躍を読みたい方には物足りないか・・ もう少し活躍して頂いても良いかと思います。

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2011/08/20
  • ネタバレ

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幕末の会津藩の砲指南役の家に生れ、幕末のジャンヌ・ダルクとも呼ばれる男勝りの女性山本八重(のち新島八重)の前半生。 京都守護職を命じられた会津藩容保公に随伴した兄覚馬をはじめとする会津藩の若者たちの生き様や苦悩とともに、会津落城まで描いている。 女性らしいほのかな恋心の描写もある。 お城に籠城して政府軍と戦ったさいの活躍が格好良い。その言動と共に幕末のジャンヌ・ダルクと綽名されるのも納得。(本書にはそのような記載は無いが)。 ぜひとも筆者には明治維新後、京都にて女性教育に情熱を傾けた後半生を描く続編を著してほしい。

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2011/08/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「思い出は人生の宝です。たくさんあった方がいい。豊かですよ」 内容紹介です。 武士の誠を尽くしながら幕府と朝廷の間で翻弄される会津藩。幕末動乱の中、佐久間象山、勝海舟に師事した兄の薫陶を受け、砲を学び、銃を手にして敢然と鶴ヶ城の戦いに挑んだ若き女性―戌辰戦争に新しい光を当てる書き下ろし歴史長篇。 藤本ひとみが日本の歴史物を書いている!しかも再来年の大河じゃん。 ってことで手に取ってみました。 結論から言うと、おもしろくない。というか藤本ひとみらしさがない…。 ただ、最近の藤本作品は読んでないので、もしかしたら今はこんな作風なのかもしれません。 ただ、幕末という時代に女性が銃を持って戦ったっていうのは驚きです。 男と女では家を出入りする時の場所まで違う武士の時代に。 なんだかんだ言ったって、お母さんがすごかったんだろうな、と思います。 だってそれなりに文句は言っても、無理やり止めさせようとはしなかったんですから。 少しだけ出てくる斎藤一の純粋さとか朴訥さとかがいい。 会津に尽くすのが憧れからって…! 武士の魂をここに見た気がします。 新撰組は好きで、関連本は読みますが、どうしても追うのは土方歳三になっていました。 が、この作品を読んでからは会津や、斎藤一を追ってみてもいいかもしれない、と思い始めています。 藤本作品としてはちょっとおススメ出来ませんが、歴史物としては一読の価値アリです。

Posted byブクログ

2011/07/11
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※このレビューにはネタバレを含みます

2013年のNHK大河の主人公、山本八重子のお話です。会津戦争までしか書かれてないのでちょっと物足りないかな。上下巻で明治編もあれば良かったのに。あと山川大蔵が八重に…という、まさか展開で私的に複雑なものが…(笑)

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2011/06/03

絶対面白いはずなのにいまいちだった・・・やっぱり西洋畑の人だから? 八重ちゃんの恋のお相手は大蔵さん。 八重ちゃんフィルターを通してみる大蔵さんがキラッキラしすぎで笑える。

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