千葉県立海中高校 の商品レビュー
#17奈良県立図書情報館ビブリオバトル「海」で紹介された本です。チャンプ本。 2012.7.21 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-822.html?sp
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千葉県出身なもんで、ちょっと親近感をもちながら読んだ。 海中都市×高校生という目新しい題材で、想像の中の光景がとても綺麗だった。私も海中都市に住んでみたい。
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29歳までの新人を発掘しようという講談社の意図。装幀も凝っているが,背表紙のデザイン性がちょっと・・・~牧村光二郎は港区にある都立高校の化学講師だ。新聞部の依頼で先生の青春時代というテーマで原稿を書かなくてはならない。生まれてから高校まで,幕張の沖に建設された海中都市で過ごしたか...
29歳までの新人を発掘しようという講談社の意図。装幀も凝っているが,背表紙のデザイン性がちょっと・・・~牧村光二郎は港区にある都立高校の化学講師だ。新聞部の依頼で先生の青春時代というテーマで原稿を書かなくてはならない。生まれてから高校まで,幕張の沖に建設された海中都市で過ごしたから,それを書かなくてはならないが,躊躇いもある。野島岬沖に造られた海流発電と,安価ではあるが紫外線に弱いシーコンクリートを利用した実験都市で,6万弱の人が住んでいた。中学生の頃,コンピュータでシミュレーションを行い,海流発電が漁業に悪影響を及ぼすことをレポートしたが無視され,ベノアールがシーコンクリートを崩壊させる事実を掴んでいた。その事実を伝えた相手は,一級下の木口夏波。海中タワーに昇って,南側の市庁舎ビルが無人であることを伝える。10年後にインタビューと称して牧村の下を訪れていたのは,夏波の10歳下の姪だった~書いてしまうと何と言うことはないストーリーで,もう少し緻密に膨らませることができただろうが,かといってこの先の展開はないから,デビュー作としては上出来かも知れない。校歌は解るけど,校則や電車の時刻表は必要だったろうか。路線図は欲しいような気がするけどね。アフリカ原産のベアノというイネ科植物がバイオエタノール原料としてエネルギー問題の解決策の一つになるというのは良い発想だ
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もし海の中に街があったら… 千葉県の海中にある海中市を舞台に、高校の頃が訥々と語られる。 海中用の原チャや、回廊、天候にあまり左右されない海の中。 とても色鮮やかに描写される景色に、想像力をかき立てられる。 その夢みたいな世界とは対照的に語られる、環境への影響や温暖化問題。 ...
もし海の中に街があったら… 千葉県の海中にある海中市を舞台に、高校の頃が訥々と語られる。 海中用の原チャや、回廊、天候にあまり左右されない海の中。 とても色鮮やかに描写される景色に、想像力をかき立てられる。 その夢みたいな世界とは対照的に語られる、環境への影響や温暖化問題。 「みんなが幸せになれるエネルギーってなんだろうか」 この問いが強く働きかけてきます。 一度でいいからこの海中の街に行ってみたいな。
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過去と現在の場面が、交互に描写される。 こういうの好きだな( ´ ▽ ` )伏線が絡まり合う感じで。 海の中の高校という、奇想天外な発想が凄いと思った。SFっぽいんだけど、現実にあっても良さそうな発想。 ひとつ欲を言えば、もう少し続きがよみたかったなぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この人の作風が好きです。読んだ後に心が温かくなる感じで、読み終わったことが少し残念に思ってしまいます。 現実には有り得ない事だけど海の中に都市があるという設定の話です。(この都市を愛してやまない女子高生と)インテリ系の男子高校生が主人公です。
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borrow a book from Osaka Prefectual Central Library
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本屋に平積みになっているのをたまたま見つけ,タイトルを見て思わず手に取りました。「海中高校」って何なんだ。中身を少しだけ読んでみると,千葉市の沖合の東京湾に「海中市」という文字通りの海中都市が実験的に造られ,そこには日本唯一の「海中高校」があって……と物語の背景がそこまでわかっ...
本屋に平積みになっているのをたまたま見つけ,タイトルを見て思わず手に取りました。「海中高校」って何なんだ。中身を少しだけ読んでみると,千葉市の沖合の東京湾に「海中市」という文字通りの海中都市が実験的に造られ,そこには日本唯一の「海中高校」があって……と物語の背景がそこまでわかったところで即レジに持って行きました。その設定でいったいどういう物語が進んでいくのか興味を持ったことと,私もちょうど物語の舞台となっている辺りで(もちろん海中ではなく臨海部ですが)高校時代を過ごしたので,妙な親近感がわいたことが即買いの理由です。 物語は,都内の某公立高校で化学の講師を務める牧村光次郎が,新聞部の女子学生の取材を受けながら「今はなき」海中市と海中高校での生活を思い出していくというもの。海中高校時代の回想部分は,木口夏波という海中女子高生の視点で語られます。牧村と夏波の関係がなんとも甘酸っぱくて,嗚呼青春という感じです。 さて,夏波の恋模様とは別に,海中市はじわじわと危機に直面していき,それが後半の大きなテーマになっていきます。海中市はもともと国の施策によって建設された町でしたが,総選挙で政権交代が行われたことで,新政権が前政権の予算の無駄遣いをあぶり出すために槍玉に上げられるという,ものすごい時事ネタとなります。蓮○さんとおぼしき女性議員が国交省の担当官僚を会議でやり込める様子がテレビ中継されるところなんかは,まさに「事業仕分け」そのもの。海中市を支えていた海流発電とシーコンクリートは次々に弱点が発覚し,次世代エネルギー「ベアトール」にとって変わられて,ついに海中市は廃止が決定してしまいます。海中っ子の夏波は,国の方針によって自分の故郷を失うことになったばかりか,思い出の詰まった自分の生まれ故郷を「ムダ」呼ばわりされて,悔しさはいかばかりか。 作者の青柳碧人さんがどういう意図でこの作品を書いたのかはわかりませんが,読者である私には,某政権与党に対する痛烈な批判(というより皮肉?)に感じられました。海中高校というSF的な設定を使っていますが,国の方針によって故郷を失うということだけとってみれば,夏波の悲しみはダムや空港を造るために立ち退きを迫られた人々の悲しみと共通していますし,物語の終幕に登場する「旅行会社の会長」という登場人物がそのことをもろに語っています。 それでもこの物語が,単に「夏波がかわいそう」というだけで終わるのではなくて非常に爽やかな後味を残すのは,国とか県とか巨大な力に翻弄されながらも,夏波が海中市に暮らした人々の「思い」を受け継ぎ,未来を見て生きていることがわかるからです。 17億円の予算を3,000万円にまで仕分けされた宇宙開発事業団の「はやぶさ」チームにはすごいドラマがあったことがすでに紹介されていますし,八ッ場ダムとかその他仕分けされた各種事業にも,始めた時には人々の強い「思い」があったはずです。それを単に「ムダ」と言って切り捨ててしまう国のあり方はどうなのかと思うと同時に,切り捨てられても夏波のようにその思いを捨てずにがんばっていただきたいなと,もしかしたら作者の意図とは違うかもしれないところでそんなことを感じました。
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ちょっと未来のお話。 海中に学校をつくったときの話。 そこ通ってたときの話。 そのちょっと未来からの話。 いろいろな話が交錯します。 そこから見えるのはどんなこと? よろしければ読んでみてください。
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独特の世界観が面白かった 海の中に学校があって勉強できるなんて日が来るのかな 宇宙開発より難しそう
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