1,800円以上の注文で送料無料

プライベート・エクイティ の商品レビュー

4.3

5件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2016/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者は日本バイアウト研究所の代表者である杉浦氏。 感想。面白い。 備忘録。 ・PIPEs、バイアウトファンドが私募増資を引き受けて、上場を維持したまま事業価値の向上を支援する投資形態。 ・価値創造の基本は、①EBITDAの増加、②デ・レバレッジ(多額の借入とその返済)、③マルチプルエクスパンション。 ・PEファンドの成否を握る一つが、ファンドへの投資家。長期コミットからリターンを得ることに賛同しているか、とか。 ・入札が一般的になった弊害は、PEファンドと現経営陣がじっくりと話して事業計画を立案するのが難しくなったこと。 ・PEの実務能力を向上させるには、自身が経営を経験すること。 ・日本市場で投資を行う際の難しさの一つは、日本企業が株主価値の最大化にフォーカスしていない等の文化。 ・プライベートエクイティはメインバンク制に変わり得る。 ・国内初のLBOは、1998年のジャフコによる、ICS国際文化教育センター宛て。 ・タグ・アロング→普通株主のexit時に優先株も。 ・セカンダリー投資のメリット→投資の回収が早い、需給次第ではディスカウントで取得、中身が透明、とか。 ・日本ではプロフェッショナルな経営者層が薄いことが課題。 ・あるプライベートエクイティファンドは、DDの際に、売上上位10位までの商品を、実際に分解し、どこまで製造コストを削減できるかを分解。

Posted byブクログ

2013/04/07

初心者向きではないけど、内容としては分かりやすく、着目すべき点に気づけた。実務経験を積んでからもう一回読みたい!

Posted byブクログ

2012/09/09

日本のPE業界を代表する実務家が16名も登場しており、同業界の現状や課題等について語っています。PE関連の書籍のほとんどが、本場アメリカのものを翻訳しただけですが、本書は日本における実態が明らかにされており、大変お勧めです。

Posted byブクログ

2012/05/18

章によって著者が違う分、記述レベルが異なるが普段あまり詳しく接しない業界だけに、非常に興味深く、知見となった。 PE、金融業界の現実と一般的な事業との関わり、経済における日本と海外の違いとビジネス活動における注意点は納得。CFOという職種も腹に落ちる内容だった。

Posted byブクログ

2011/08/22

プライベート・エクイティ(private equity:「バイアウト」とも言う)とは、投資家から集めた資金を主に未上場の企業に投資し、その企業の経営に深く関与して事業価値を高めた後に、株式公開やM&A(企業の合併・買収)により投資を回収する手法のこと。日本ではまだM&A全体におい...

プライベート・エクイティ(private equity:「バイアウト」とも言う)とは、投資家から集めた資金を主に未上場の企業に投資し、その企業の経営に深く関与して事業価値を高めた後に、株式公開やM&A(企業の合併・買収)により投資を回収する手法のこと。日本ではまだM&A全体において、この投資手法の比率は大きくはないものの、バブル経済崩壊後はかつて企業を支える機能を果たしていた「銀行」という存在に代わる新たなリスク資金供給の担い手としての機能を果たすようになりつつあり、企業のガバナンスにおいて有効な経営行動のひとつとして注目されています。 本書は、第一級の実務家・研究者が、日本のプライベート・エクイティの市場と実務の現状と、案件創出への課題、海外も含めた最先端の動向を解説した一冊です。 編者の杉浦慶一氏は、東洋大学経営学部・大学院経営学研究科博士後期課程を卒業・修了したのち、現在は株式会社日本バイアウト研究所 代表取締役を務める、日本のバイアウト分野研究の第一人者。「日本企業の経営者に対して、バイアウト・ファンドの良さを知っていただけるような情報発信を行っていきたい」と語っています。 「プライベート・エクイティは大変専門的であるため、日本でプライベート・エクイティの市場と実務の最前線について包括的に書いてあるのはこの本しかない」(株式会社せおん 代表取締役 越 純一郎氏のコメント)という、貴重な一冊でもあります。 なお、共編者である越氏はNHKドラマ「ハゲタカ」のモデルとなった事業再生の実務家であり、プライベート・エクイティの先駆的紹介者として著名。2010年4月より本学の経営学研究科客員教授として招聘しています。 欧米においてプライベート・エクイティは、学生にとって憧れの職業だそう。M&Aや投資ファンドに関心のある方をはじめ、金融業界を志望する学生にも役立つ一冊です。

Posted byブクログ