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最後の証人 の商品レビュー

3.8

176件のお客様レビュー

  1. 5つ

    41

  2. 4つ

    67

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    9

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    1

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2013/06/15

大藪春彦賞を受賞した「検事の本懐」から読んでしまったから、内容に物足りなさを抱いてしまった。 シンプルだけれど「人間を描く」前作に好感と嗜好が合致してしまったので…。 佳境は「矢張りそう来たか」 タイトルにもなる最後の証人は「うう、怪しいとは思ったが…」 遡ってデビュー作を読...

大藪春彦賞を受賞した「検事の本懐」から読んでしまったから、内容に物足りなさを抱いてしまった。 シンプルだけれど「人間を描く」前作に好感と嗜好が合致してしまったので…。 佳境は「矢張りそう来たか」 タイトルにもなる最後の証人は「うう、怪しいとは思ったが…」 遡ってデビュー作を読んでみます!

Posted byブクログ

2013/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『誰でも過ちは犯す。しかし、一度ならば過ちだが、二度は違う。二度目に犯した過ちはその人間の生き方だ』 ヤメ検弁護士、佐方貞人1作目。 先に検事時代の佐方「検事の本懐」を読んじゃってたけど、 逆にこの作品を十二分に楽しめた。 事件はホテルで起きた刺殺。 証拠は全て被告人が犯人であることを示している。 法廷シーンと、過去に起きた小学生交通事故死の両親の物語が交互に展開します。 真実を見つめれば、裁きは遅れてでもやってくる。。。 現在進行中の裁判と、裁かれなかった過去の罪。 最後の法廷シーンは胸が熱くなりました。 真面目に真実を見つめるやり手弁護士。でもヨレヨレのスーツに寝癖、酒臭いまま法廷に出廷(笑)。 弁護士佐方、ぜひシリーズに!!

Posted byブクログ

2013/05/19

あるホテルで起きた殺人事件。 完璧な状況証拠を前に無罪を主張する被告人を信じた敏腕弁護士、佐方貞人。 久しぶりに、読んでて「えっ!」って声が出た(笑) 叙述トリックにまんまとやられました。 先日読んだアンソロジーで興味を持ち、読んでみました。 シリーズものらしいので、続きも読...

あるホテルで起きた殺人事件。 完璧な状況証拠を前に無罪を主張する被告人を信じた敏腕弁護士、佐方貞人。 久しぶりに、読んでて「えっ!」って声が出た(笑) 叙述トリックにまんまとやられました。 先日読んだアンソロジーで興味を持ち、読んでみました。 シリーズものらしいので、続きも読んでみたい。

Posted byブクログ

2012/12/25

柚月裕子さん初読。寝るのがもったいないくらい久々に面白くて一気読み。 ある殺人事件の裁判で状況、物的証拠が揃っていて、絶対無罪にはならない被告人の弁護をする弁護士。かつて、彼は検察官で当時の上司の現在の部下と法廷で争う。検察官は、被告人が絶対犯人と踏んで自信たっぷりに闘ってくるが...

柚月裕子さん初読。寝るのがもったいないくらい久々に面白くて一気読み。 ある殺人事件の裁判で状況、物的証拠が揃っていて、絶対無罪にはならない被告人の弁護をする弁護士。かつて、彼は検察官で当時の上司の現在の部下と法廷で争う。検察官は、被告人が絶対犯人と踏んで自信たっぷりに闘ってくるが、被告人の無罪を立証するため、調べていくと、この殺人事件の背景には7年前に起きたある事件が関係していて… どんでん返しもあるし、登場人物1人1人の感情表現が女性ならではの細やかさでうまく描かれてて感情移入しやすかった。 文章も読みやすくて、裁判のお話なのにむつかしくなくて、この作家さんの本また読みたくなった。

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2012/12/21

読みやすい文章でサクサク読めた。 どんでん返しが読めたのが残念。 高瀬夫妻に感情移入しすぎて、個人的に結末はちょっと不満。

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2012/12/08

絶賛の傑作法廷ミステリーらしい。   法廷モノと言えば 何気に小難しい感も漂うが コテコテでもなく 書き込みが浅い といえば、そんな気もするけれど スピーディな展開で サクサクと読みやすい。 文字的にも大した量でなく あっという間に完読。   文章は好きな感じ。   そして、なに...

絶賛の傑作法廷ミステリーらしい。   法廷モノと言えば 何気に小難しい感も漂うが コテコテでもなく 書き込みが浅い といえば、そんな気もするけれど スピーディな展開で サクサクと読みやすい。 文字的にも大した量でなく あっという間に完読。   文章は好きな感じ。   そして、なにがともあれ 感情描写にグッときた。 癒えることのない悲しみに 後半、ギューっときて、痛くて切なくて。 そしてラストは 爽快だけどやるせない、という・・ ちょっと2時間サスペンスっぽいけど しっかり楽めた作品。 次は「検事の本懐」へ。

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2012/11/25

このミス大賞作品の後に読みましたが、こちらの方が面白かったです。 登場人物達の個性を感じられ、話の展開に引き込まれてるものもあり、一気に読めました。 復習劇はどういう結末になってもスッキリとした読後感は味わえませんが、ラストのワンシーンに少しの光を感じました。

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2012/10/27

状況証拠が全て揃っている殺人事件で 無実を主張する被告。 その真実は・・・ うまい。 すごいびっくりした。 文章だからこそできるこのトリック。 巷の書評では評価わかれてるけど、私はすごく好き。 タイトルがテーマの重さを物語っている。 全部読み終わったあとにわかります。 いつ...

状況証拠が全て揃っている殺人事件で 無実を主張する被告。 その真実は・・・ うまい。 すごいびっくりした。 文章だからこそできるこのトリック。 巷の書評では評価わかれてるけど、私はすごく好き。 タイトルがテーマの重さを物語っている。 全部読み終わったあとにわかります。 いつか映画化されそうだ。

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2012/10/25

子供を交通事故で亡くした両親が、事故を起こした犯人に復讐をする話。 後半に、いきなり自分の勘違いというか、作者の落とし穴に落ちていたことに気づいて「あれっ?! そっちの人が!!」と思わず声をあげてしまいました。 こういう全く予想をしていなかった展開ってなんだか好きです。 しかし...

子供を交通事故で亡くした両親が、事故を起こした犯人に復讐をする話。 後半に、いきなり自分の勘違いというか、作者の落とし穴に落ちていたことに気づいて「あれっ?! そっちの人が!!」と思わず声をあげてしまいました。 こういう全く予想をしていなかった展開ってなんだか好きです。 しかし、子供を交通事故で亡くしたけれど、車を運転していた人物は不起訴になって…というストーリーは、両親の悲しみを想像すればするほど切なすぎて読むのがつらかったです。 私も島津が憎くて憎くてたまらない気持ちになりました。

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2012/10/12

息子を交通事故で失った親子と、権力で事件を揉み消した犯人、その対立を法廷でサポートしぶつけ合う弁護士と検事の法廷ミステリー。登場人物の事件前後の生活を丁寧に描くことで物語に厚みのあるドラマに仕上がっていると思いました。特に前半見せ場の少ない佐方弁護士の過去のエピソードの熱さが印象...

息子を交通事故で失った親子と、権力で事件を揉み消した犯人、その対立を法廷でサポートしぶつけ合う弁護士と検事の法廷ミステリー。登場人物の事件前後の生活を丁寧に描くことで物語に厚みのあるドラマに仕上がっていると思いました。特に前半見せ場の少ない佐方弁護士の過去のエピソードの熱さが印象的でした。 反面ミステリーとしてどういうひっくり返りかたをするのかが割と早い段階で見えてしまったのが残念です。なのでミステリーというよりエンターテイメント性の強いドラマと捉えた方が良いのかな、と思います。

Posted byブクログ