最後の証人 の商品レビュー

柚月裕子【著】

2015/02/18

法廷物のミステリとしては外国ではペリー・メイスンシリーズ、日本では赤カブ検事シリーズに昔ハマっていたのだけど、最近はご無沙汰でした。久しぶりに読んだこの作品で嬉しい衝撃。これは、この作者の作品を読んでいなかったことに後悔するレベルだったので、早速この作者の作品を全作購入することにしました。ミステリの好きな人には絶対に満足できると思われるので、お奨めです。

2015/01/31

少し品のない倒叙トリックだと感じた
性別が怪しいと早い段階で気づいたが…
自殺というのも少し無理がある
文章はかなり上手い
3.8点

2015/01/31

久しぶりに感動した。最後まで丁寧に描かれている。よくある法廷モノのお前が犯人だ！的な感じがなく、好感が持てた。

2019/11/24

殺人事件で無罪を主張する被告人を弁護する佐方。
叙述トリックの効いたミステリーですが、それよりも高瀬夫婦に感情移入しちゃって。どうして加害者の人権が声高に守られて被害者は事件後も傷つけられ続けるのか…。然るべき罰が下されていれば違った未来が高瀬夫婦にもあったのにと思うと辛かった。

2014/08/24

ヤメ検弁護士の佐方シリーズの第一弾

といってもこれ以降のシリーズは、佐方の検事時代の短編が続くのですが。
構成としては奇をてらわずに、殺人事件の裁判とその事件の発生に至る夫婦の物語が交互に語られます。
裁判の被告人はラスト近くまで叙述トリックにて惑わされました。
このシリーズはミステリーというより人情もの、反組織もので、法廷シーンも読みごたえはありますが、判決やその後にどんでん返しがあったりしないので、頭がこんがらがったりはしません。
佐方の視点がないところが、佐方の外観印象と内なる人情熱とのギャップが楽しめていいですね。

2014/07/14

オチは半分ぐらい読み終わったとこでわかったけど、面白かった。最後の小坂さんのセリフのとこで涙腺がゆるみましたね。救いがほんの少しでもあってよかった。

2014/05/11

2013.02.26読了。いつだか読んだ短編集にあったこのシリーズが面白かったので、読んでみました。前は(といってもこちらが本編ですが)検事だった佐方が検事に見切りをつけ、弁護士になってからのお話。完全に、作者の意図どおり落とし穴に落ちてました。後半種明かしされるまで疑いも無く。うまい。

早々から明かされる犯行の動機は、息子を交通事故で失った両親が、何故か不起訴になった犯人への復讐。交通事故で祖母を失った孫は復讐はしないし出来ないけど、正当に裁かれて欲しいという、佐方や夫妻の想いに激しく同意。犯人いい加減自首しろ。

2014/03/09

絶体絶命の裁判に挑むヤメ検佐方。
最後のカードである証人とは果たして。

再々読。
三度目ともなると物語は完全に把握しているけれど
あらためて読むと丹念に練られた構成に唸らされる。
法廷の緊迫した描写と登場人物ひとりひとりの心情と。
この辺りの緩急のつけ方がすばらしい。

法よりも人を見ろ。
佐方弁護士の今後の活躍にも期待。

2014/02/27

殺人罪確実と思われた被告の弁護人を主人公とする、法廷サスペンス。世の中の不条理や切なさに溢れている中でも、一筋の救いを見せている。
展開も早く、トリックも含まれていて、読みやすく面白かった。

2015/05/08

元検事の弁護士、佐方貞人がある事件の弁護をする。
有罪は確実と思われている被疑者を弁護するのですが、なかなか重いストーリーでした。

冒頭の部分があるため読者も（多分）思い違いをしたまま途中まで読み進んでいくと思いますが、ラストは実はそうだったのか、となります。

星は3つにしていますが、一気読みでした。