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階段途中のビッグ・ノイズ の商品レビュー

4.2

249件のお客様レビュー

  1. 5つ

    98

  2. 4つ

    85

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2024/12/25

先輩2人がマリファナと覚せい剤で逮捕され、連帯責任で背部を言い渡された本田高校の軽音部。入部して1年のギターの啓人とベースの伸太郎は、部室を追われて屋上の前の階段で細々と練習をしていたが、いかんせんドラムもヴォーカルもいない状態。啓人は2年に在籍しているうちに、文化祭で行われる田...

先輩2人がマリファナと覚せい剤で逮捕され、連帯責任で背部を言い渡された本田高校の軽音部。入部して1年のギターの啓人とベースの伸太郎は、部室を追われて屋上の前の階段で細々と練習をしていたが、いかんせんドラムもヴォーカルもいない状態。啓人は2年に在籍しているうちに、文化祭で行われる田高マニアで演奏するのが夢だったため、軽音部の廃部が受け入れられなかった…。 あらすじを書いただけでもわかる青春小説である。本田高の軽音部で、洋楽の主にパンクロックやメロコアを演奏する。しかも幻冬舎文庫には珍しく、実在の曲、実在の楽器メーカーにお菓子の名前まで出てくるという、大盤振る舞い(何が?)である。 話としては、漫画やアニメ向けのような、大きな引っ掛かりの少ない流れていくストーリーであるが、そうは問屋がおろさないという部分も当然存在しており、ストーリーのフックとして作用している。良いね。 Green Dayから始まり、Kiss、Ramones、Queen、Offspringと、越谷オサムの趣味丸出しな部分が見ていて楽しい。そういえば別作品でAndrew WKを引用してたなあ。 また、ギターの演奏にもそれなりに一家言あるようで、パーツ名や演奏手法など、少し前に読んだ別の作家のスーパーギタリストの話には見られなかった表現があるのも面白い。ただ、テクニック至上主義の人が、パワーコードばかりの曲を弾く葛藤は、ちょっとわかりにくいかもしれない。 一方で、青春というとお決まりである恋愛については、なんら苦境に遭遇しないし、やたらと厳しい大人(教師)と高校生の対決軸もわかりやすいものである。 まあ、漫画かアニメになるんだろうなと思っていたが、案の定漫画化もされている模様。 今の高校生にとっては、曲がせいぜい1993年のもので、いくら何でも古いよと思うところはあるかもしれない。でもね、最近のヨルシカとかもこういうことをやってうまくなっていったんですよ。 歌詞が全部ひらがなで書かれているのは、越谷オサムらしいがちょっと鬱陶しかったかな。

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2024/12/03

主人公•神山啓人は高校2年生。五つ歳上の兄と同じ県立大宮本田高校に通っている。兄が活躍した文化祭「田高マニア」に魅せられて入部した軽音楽部だったが、先輩達のしでかした不祥事のせいで廃部の危機に追い込まれてしまい…。 青くて眩しい青春グラフィティ。一人一人集まってくる仲間たち。顧...

主人公•神山啓人は高校2年生。五つ歳上の兄と同じ県立大宮本田高校に通っている。兄が活躍した文化祭「田高マニア」に魅せられて入部した軽音楽部だったが、先輩達のしでかした不祥事のせいで廃部の危機に追い込まれてしまい…。 青くて眩しい青春グラフィティ。一人一人集まってくる仲間たち。顧問になってくれる教師を探す苦労。同級生から向けられる白い目。そして、分かり合えたときの喜びと共感。 何もかもがベタで甘々で予定調和。だが、そこがいい(笑)日本の高校生には、この自由を謳歌する世界を未来永劫続けていってほしい。そう願う。 …ベース担当の伸太郎が"ひらがな"で口ずさむKISSの名曲の数々。わかる、オッさんにはわかるぞ。全部歌えるぞ(笑)

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2023/11/02

青春ものが大好きな私にとって最高の1冊だった。 その場面場面で出てくる曲を流しながら読んでいたけど、特に屋上のドアを開け放ったあのとき、、、鳥肌止まらなかった。職場にも関わらず泣きそうになった。感動とはまた違って、青春のきらめきともう戻れない切なさに泣きそうになったよね、、、 「...

青春ものが大好きな私にとって最高の1冊だった。 その場面場面で出てくる曲を流しながら読んでいたけど、特に屋上のドアを開け放ったあのとき、、、鳥肌止まらなかった。職場にも関わらず泣きそうになった。感動とはまた違って、青春のきらめきともう戻れない切なさに泣きそうになったよね、、、 「感情」が伝わってすごくすごく良かった。。。 巻末に曲目リストがあるのも粋だね

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2023/10/09

学園祭に行きたくなるような爽快な青春ストーリー。好きな事に前向きになって進んでいく姿に心打たれます。高校生だからとか大人だからとかは関係なく、憧れや夢はとても厳しいもので一筋縄ではいかないけど、そんな厳しい状況を自ら変えてこその叶った時の感動は全身から魂が抜けるくらいの爽快さがあ...

学園祭に行きたくなるような爽快な青春ストーリー。好きな事に前向きになって進んでいく姿に心打たれます。高校生だからとか大人だからとかは関係なく、憧れや夢はとても厳しいもので一筋縄ではいかないけど、そんな厳しい状況を自ら変えてこその叶った時の感動は全身から魂が抜けるくらいの爽快さがある事を教えてくれた本。顧問のカトセン、何か隠し持ってるかも?と思って読み進めたら最後にくっそカッコイイとこ持ってきて心臓が高なった!カッコよすぎ♡

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2023/06/30

 全くの偶然ですが、先日読み終えた伊坂幸太郎さんの「砂漠」でもラモーンズが所々に登場して「ガバガバヘイ」のフレーズがまだ頭にこびりついています。  ラモーンズは、70年代にアメリカで結成されたパンクロックバンドで、この本でも登場します。ラモーンズの他にもグリーン・デイやオフスプリ...

 全くの偶然ですが、先日読み終えた伊坂幸太郎さんの「砂漠」でもラモーンズが所々に登場して「ガバガバヘイ」のフレーズがまだ頭にこびりついています。  ラモーンズは、70年代にアメリカで結成されたパンクロックバンドで、この本でも登場します。ラモーンズの他にもグリーン・デイやオフスプリング、クイーン、KISSも出てきて懐かしいあの頃を思い出しながら楽しく読めました。70年代の中高生の男子なら半数は「バンドやってみたい!」と考えたことがあるのではないでしょうか?  やはり青春小説はいいですね。汗臭い内容でも読んだ後は清々しい気持ちにさせてくれますし、彼らを応援したくもなります。そしてあの頃に無性に戻りたくなります。  「ガバガバヘイ」に代わり「ヘイ・ホー・レッツゴー」が頭から離れない...  今までに読んだ青春小説の中でも特におススメの1冊と思います!

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2023/04/01

10年以上前に話題になってた"ウォーターボーイズ"を彷彿とさせる青春小説。部活の存続をかけて、様々な壁にもひたむきに立ち向かう姿…。青いねー、良いねー。

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2023/02/15
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階段途中のビッグ・ノイズ (幻冬舎文庫) 著作者:越谷オサム 発行者:幻冬舎 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 facecollabo home Booklog https://facecollabo.jimdofree.com/ 突き抜ける爽快感!モヤつく心を快晴にする音楽小説。

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2023/01/17
  • ネタバレ

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神山啓人 県立大宮本田高校二年六組。軽音楽部。サイド・ギター、ボーカル。 九十九伸太郎 県立大宮本田高校二年六組。軽音学部に入部したが四月のうちに顔を出さなくなった。KISSのベーシスト、ジーン・シモンズに心酔している。ベース。 嶋本勇作 県立大宮本田高校二年二組。リード・ギターとして加入。練習での中心的指導もする鬼教官。楽器はギブソンのレス・ポール。 岡崎徹 県立大宮本田高校二年。坊主頭。元吹奏楽部。ティンパニーを演奏していたが顧問林原に失望し、演奏練習中に退部を決める。二日後、同じ吹奏楽だった長谷川里美に交際を申し込んだがフラれた。ドラム。 大野亜紀 県立大宮本田高校二ねん年六組。水泳部。 森淑美 県立大宮本田高校の体育教師。水泳部顧問。軽音楽部反対派の筆頭教諭。 加藤 県立大宮本田高校の国語教師。軽音学部の顧問。 沼尻 軽音学部に何かと絡む。 神山剛 啓人の兄で県立大宮本田高校軽音楽部OB。 林原 吹奏楽部顧問。 長谷川里美 県立大宮本田高校二年。吹奏楽部。徹が好意をよせている。 吉田 勇作の中学時代のバンド仲間。同じ高校に進学。 辻 水泳部の一年。軽音部を応援。 松山 水泳部の一年。軽音部を応援。 相沢 英語の教師。LとR両方入ってる単語の発音があやしい啓人にマンツーマンで発音練習をした。

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2022/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

約4ヶ月振りの小説だった。梅雨もそろそろあけるじめじめとした季節の中、爽やかな青春の物語を読んで夏を心待ちにしたいと思って、この小説を選んだ。一度は廃部になりかけた軽音部であるが、校長先生や友達のおかげでもう一度チャンスを与えられ、時には友達、先生とぶつかりながらもみんなで大好きなことに打ち込む姿はまさに青春であった。恋愛や学校の制度に縛られた先生、悪、鬼教師など小説をよりリアルで面白くする様々な要素が散りばめられており、ラストもスッキリとする内容だった。

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2022/06/02

「ばでぃよらぼーいめいかびっのーいぷれいんだすとぅりーごなびあびっまーんさむでい・ ゆがっまどーんよふぇいすっ・よびっでぃすぐれいすっ・ききんよーきゃーんのーおばだぷれいす・しんぎんっ」 兄の時代には黄金期だった軽音部、啓人くんの時代は暗黒期。 先輩の不祥事で廃部に追い込まれそ...

「ばでぃよらぼーいめいかびっのーいぷれいんだすとぅりーごなびあびっまーんさむでい・ ゆがっまどーんよふぇいすっ・よびっでぃすぐれいすっ・ききんよーきゃーんのーおばだぷれいす・しんぎんっ」 兄の時代には黄金期だった軽音部、啓人くんの時代は暗黒期。 先輩の不祥事で廃部に追い込まれそうになりながら文化祭田高マニアで演奏するために奮闘する、汗と涙、友情と努力、恋とロックンルールの青春小説。 困難に立ち向かう若人たち。いやーいいですねぇ♪( ´▽`) 最後演奏するときは読みながら音楽が聴こえるような感じに没入してました。 でも、ぶっちゃけWe Will Rock Youしか知らなかったので読み終わった後、YouTubeで他の曲Check‼︎ で、も1回最後の所読みました(笑) この本を紹介くださったポプラ並木さん、ありがとーございました(๑˃̵ᴗ˂̵) とても面白かったです。 うぃー・うぃーる・うぃー・うぃーる・ろっく・ゆー♪

Posted byブクログ