海のカテドラル(下) の商品レビュー
上下巻読んで、深さが増す小説。過酷な記載が多いですが、諦めずに善良さを貫いたものが勝つ…という救われる話でした。良かった。読み進めるごとにじわじわときます。異端審問が始まる前のスペインて、今より多様性が許されていた感じがしました。 この小説を読んだことで人生に深みが加わった気がし...
上下巻読んで、深さが増す小説。過酷な記載が多いですが、諦めずに善良さを貫いたものが勝つ…という救われる話でした。良かった。読み進めるごとにじわじわときます。異端審問が始まる前のスペインて、今より多様性が許されていた感じがしました。 この小説を読んだことで人生に深みが加わった気がしています。 #夏の読書感想文
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14世紀のカルターニャが舞台の大河ドラマ。農奴と領主、バルセロナの都会、職人、海の仲仕、国王、教会、異端審問! その時代に生きた人々が鮮やかに描かれる。苦難の連続で、読む方は非常に苦しいのだが、途中で本を置くことを許さない迫力だった。14世紀のスペインといえばまだレコンキスタの最...
14世紀のカルターニャが舞台の大河ドラマ。農奴と領主、バルセロナの都会、職人、海の仲仕、国王、教会、異端審問! その時代に生きた人々が鮮やかに描かれる。苦難の連続で、読む方は非常に苦しいのだが、途中で本を置くことを許さない迫力だった。14世紀のスペインといえばまだレコンキスタの最中で、作中にはユダヤ人商人も登場すればモーロ人奴隷も出てくる。戦争がありペストの流行があり暴力と信仰が交錯する。 始まりが領主の伝統的な特権の初夜権の行使による悲劇なだけに、目を背けたくなる辛苦が次々に起こるが、その中でも親子の情があり、信頼すべき仲間がある。 胸に強く残ったのは、主人公のアルナウの善良さと共に義弟のジュアンの心の闇だ。あどけない子供の頃を思うにつけて後半の闇は暗かった あとは、この時代の女性の地位の凄まじいまでの低さにも胸がえぐられた。 中世ヨーロッパの生き様が読めて、とても楽しい読書の時間だった。また歴史地図なども手元に置いて再読したい
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あ〜、面白かった。 この出版社はもう倒産してしまったので、新刊では手に入りません。 古本屋で見つけたら迷わず「買い!」です。
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面白かった!それ以外に言葉はない。批判めいたことを書こうと思ってたけど、読み終わった今感じるのはこのような素晴らしい小説に出会えて幸運だという思いだけだ。久々に「読み終わりたくない」という気持ちを味わった。あー、バルセロナ行きたいなぁ
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読み終わりたくなくて、何回も行きつ戻りつしながら読み終えた。 胸が熱くなる場面がいくつもあって、久しぶりになんか出会えた喜びがありました。
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14世紀のバルセロナ。 沖の仲仕(バスターシュ)として働いていたアルナウは、皆の薦めで仲間の娘と結婚する。 だが、アレディスとの関係がなかなか断ち切れずに悩み、戦場へ。 腕を買われて出世し、帰還するが、バルセロナを襲ったペストの大流行に遭う。 優しくしてくれた老夫婦や、柔和な若い...
14世紀のバルセロナ。 沖の仲仕(バスターシュ)として働いていたアルナウは、皆の薦めで仲間の娘と結婚する。 だが、アレディスとの関係がなかなか断ち切れずに悩み、戦場へ。 腕を買われて出世し、帰還するが、バルセロナを襲ったペストの大流行に遭う。 優しくしてくれた老夫婦や、柔和な若い妻までもが犠牲になってしまう。 ペストはユダヤ人の謀略という説が出て、ヨーロッパ各地でユダヤ人が虐殺される事態に。 幼い子供が襲われているのを見過ごせずに助けたアルナウは、ユダヤ人に信頼されるようになる。 助けた子らの父であるユダヤ人交易商ハスダイが恩に着て、アルナウが両替商として成り立つようにしてくれる。 片腕となった元イスラム教徒ギジェムの力で、商売は順調。かって虐待された伯父一家にも復讐を果たす。 沖の仲仕の忘れ形見マールを養女として育てながら、平和な家庭を築いたが、カタルーニャ王ペラ三世に取り立てられたのが仇となり、意に添わぬ結婚を褒美として強いられる。 男爵として与えられた領地におもむいたアルナウは、初夜権などの悪法をすべて撤廃。農奴には喜ばれるが、領主側には利益を損なわれたと恨みを買う。 形ばかりの夫婦という屈辱に、王の養女という高い身分の妻エリオノールはアルナウと仲の良い養女を憎むようになり、恐ろしい罠を仕掛ける。 さらにアルナウは、異端審問の場に引き出される。 幼なじみのジュアンは、異端審問官となっていた。 これまでの登場人物すべてが大きく絡み合い、危機につぐ危機の後、大団円に。 何とも強烈な時代のうねり。 圧政や疫病という抗いがたい苦難に遭いながら、知恵と愛情の限りを尽くし、自らの尊厳をかけて団結する人々。 次が知りたくて、読むのをやめられない! ドラマチックでした!
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読み終わって数日が経過しても余韻に浸っている。下巻は怒濤の展開で息つく暇もなかった。フランセスカの高潔さ、アレディスの愛情、マールの純愛。女運がつくづくないなと思ったけど、それぞれのスタイルでアルナウを守る。ギジェムの友人を想う気持ちと行動力に感動。そして、人が変わってしまったジ...
読み終わって数日が経過しても余韻に浸っている。下巻は怒濤の展開で息つく暇もなかった。フランセスカの高潔さ、アレディスの愛情、マールの純愛。女運がつくづくないなと思ったけど、それぞれのスタイルでアルナウを守る。ギジェムの友人を想う気持ちと行動力に感動。そして、人が変わってしまったジュアンの決断。どれもが素晴しかった。アルナウの行動は、全て「情けは人の為ならず」信念に従って行動した時に蒔かれた小さな種が彼を救う事になった。この目で民衆のための海の聖母教会を見てみたくなる。
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山あり谷ありでやっと手に入れたと思ったものが、 すぐに脅かされたり…読んでいて息つく暇もない。 その志や尊厳は見事だし立派な人物だとは思う。 ただこの主人公はカリスマではあるが、 人格者とは言えないような気がした。 また、この時代のスペインでは女は娼婦にならないと、 品格を手...
山あり谷ありでやっと手に入れたと思ったものが、 すぐに脅かされたり…読んでいて息つく暇もない。 その志や尊厳は見事だし立派な人物だとは思う。 ただこの主人公はカリスマではあるが、 人格者とは言えないような気がした。 また、この時代のスペインでは女は娼婦にならないと、 品格を手に入れることはできないのか? あまりにも女が激し過ぎて共感できるヒロインがいない。 すぐに死んでしまった主人公の最初の奥さんが唯一、 汚れない心を持っていたように見えたが。 脇役扱い過ぎて印象は薄かった。
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『奴隷は人間にあらず。だからこそ孤独の中で――誰にも踏み込まれない。』 下巻。胸が詰まるほど狂おしいスペイン史実が紡ぎ出す、息が詰まるほど物語性に富んだストーリー。伏線、展開、帰結、どの要素も確実に一級品であり、それぞれを再構築された時代と言う属性が整形し、増幅している。いわば...
『奴隷は人間にあらず。だからこそ孤独の中で――誰にも踏み込まれない。』 下巻。胸が詰まるほど狂おしいスペイン史実が紡ぎ出す、息が詰まるほど物語性に富んだストーリー。伏線、展開、帰結、どの要素も確実に一級品であり、それぞれを再構築された時代と言う属性が整形し、増幅している。いわばSFやファンタジーのような、そんな印象すら受ける。それほどまでに異質であり、魅せ方が上手い。にもかかわらず、リアリティーがある分惹き込まれる。幸か不幸か、現代の歴史小説とはかくあるべきなのかもしれない。
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図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) アルナウが戦場から戻って3年。海の向こうからやってきた不穏な影がバルセロナを襲った。黒死病である。パニックになった民衆は、恐怖をユダヤ人への憎悪にすりかえて爆発させた。ユダヤ人が襲撃されたのだ。この事件をきっかけに、アルナウはさ...
図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) アルナウが戦場から戻って3年。海の向こうからやってきた不穏な影がバルセロナを襲った。黒死病である。パニックになった民衆は、恐怖をユダヤ人への憎悪にすりかえて爆発させた。ユダヤ人が襲撃されたのだ。この事件をきっかけに、アルナウはさらなる数奇な運命を辿ることになっていった―戦争、疫病、宗教間の対立や異端審問といった、史実にもとづくドラマは、加速度をつけて流れるようにクライマックスへと向かう。 やっぱりクリスチャンのおそろしさって、排他的なところなんだよね。 罪を犯した、が大前提なのはゆがむよ、絶対。 アルナウの葛藤はものすごくよくわかる。 ただただおもしろかった。この時代のバルセロナに行ってみたくなったし、この教会へ行ってみたい。 悲しいけど素敵なラストでほっとしました。 La catedral del mar by Ildefonso Falcones
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