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MUSIC の商品レビュー

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27件のお客様レビュー

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2010/11/26

+++ 響き、響き。き、キキキ。聞こえてくるよ、猫笛、祝祭、大地の歌声―。青山墓地で生まれた無敵の天才野良猫スタバ。猫笛を操る少年佑多。学校を離れ独り走る俊足の少女美余。恋人を亡くした性同一性障害の北川和身。猫アートの世界的権威JI。孤独な人間たちは一匹の猫によって、東の都東京か...

+++ 響き、響き。き、キキキ。聞こえてくるよ、猫笛、祝祭、大地の歌声―。青山墓地で生まれた無敵の天才野良猫スタバ。猫笛を操る少年佑多。学校を離れ独り走る俊足の少女美余。恋人を亡くした性同一性障害の北川和身。猫アートの世界的権威JI。孤独な人間たちは一匹の猫によって、東の都東京から西の都京都へと引き寄せられ、ついに出会う。そして究極の戦争が始まった…。溢れる音楽と圧倒的なビートで刻まれる、孤独と奇跡の物語。 +++ 前作『LOVE』は未読だが、同じ世界観を踏襲しているらしい。本作には数人の登場人物がおり、それぞれが自分の芯にある大事なものを守りながら少しずつ出会っていくのであるが、いちばんの主役はスタバと名づけられた野猫である。彼を物語の中心に据えて、ほかの人物たちの世界が広がっていく。ただ、わたしにはいささか難しく、この世界観を理解するまでには至らず、残念ながら苦しい一冊でもあった。

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2012/03/04

どうも『LOVE』の続編らしいのですが、前の内容を完全に忘れてるわ・・・・。 天才キャッター少年だったユウタとシュガーが中学生になって登場。 他にもいるかもしれないが忘却。 鳥殺しの巨大猫スタバの成長と活躍っぷりが血湧き肉踊って素晴らしいぜ、てのはちょっと違うか。 相変わらず説明...

どうも『LOVE』の続編らしいのですが、前の内容を完全に忘れてるわ・・・・。 天才キャッター少年だったユウタとシュガーが中学生になって登場。 他にもいるかもしれないが忘却。 鳥殺しの巨大猫スタバの成長と活躍っぷりが血湧き肉踊って素晴らしいぜ、てのはちょっと違うか。 相変わらず説明しにくい小説なので、もう言葉のイメージだけ追っときゃいい気がします。正直〝ゴタンダ暴動〟はどうかと思うけどね。 佑多と美余が登場する話はまた出そうだなあ。5年後でしょうか。

Posted byブクログ

2010/09/13

街に密かに佇むモノ、猫、響き=MUSIC。 前作「LOVE」に続いて猫が登場し、さらに疾走感は増し、止まる事なく響く街の、大地の、人のサウンドトラック。 東京から京都、そびえ立つタワー、地上と天上、圧倒的なスケールで奏でられるアンサンブル、フィナーレのアレグロ~ヴィヴァーチェ...

街に密かに佇むモノ、猫、響き=MUSIC。 前作「LOVE」に続いて猫が登場し、さらに疾走感は増し、止まる事なく響く街の、大地の、人のサウンドトラック。 東京から京都、そびえ立つタワー、地上と天上、圧倒的なスケールで奏でられるアンサンブル、フィナーレのアレグロ~ヴィヴァーチェは爽快、にして壮大。 大地の歌を聴け、響き、き、キキキ。を。

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2010/09/08

古川日出男氏の「music」を読み始めたのだが、話がどこに向かっているのかサッパリわからない...って、いつものことかw 古川氏の作品は、面白いと感じるものもあれば、全く理解できないものもある。だから、最近は怖くてあまり手を出していなかった。 ものすごく面白かったのが「ベルカ、...

古川日出男氏の「music」を読み始めたのだが、話がどこに向かっているのかサッパリわからない...って、いつものことかw 古川氏の作品は、面白いと感じるものもあれば、全く理解できないものもある。だから、最近は怖くてあまり手を出していなかった。 ものすごく面白かったのが「ベルカ、吠えないのか」と「沈黙」。よくわからなかったのが「アビシニアン」「13」などかなぁ。まあ、彼の作品ははなから理解する気で読まない方がいいのだろうw 古川日出男「music」読了。最後まで意味はわからずw んでも楽しめました。古川作品は読後に疲労することが多いが、今回は軽快に読めた。猫のスタバのパートは流石に面白い。ギャグも多かったな。久しぶりの古川節、堪能させてもらいました。

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2010/08/23

一応、「LOVE」を読んでいなくても独立した小説として楽しめます。 とはいえ、やはり「LOVE」を読んでからがおススメ。 その後のお話、として読むことで断然奥行きが広がります。 少年佑多は、猫とのコミュニケーションの手段を発見し、 「東京猫標準語」を探り出そうとしている。...

一応、「LOVE」を読んでいなくても独立した小説として楽しめます。 とはいえ、やはり「LOVE」を読んでからがおススメ。 その後のお話、として読むことで断然奥行きが広がります。 少年佑多は、猫とのコミュニケーションの手段を発見し、 「東京猫標準語」を探り出そうとしている。 少女美余は、東京のビートを感じながら都内を走り続ける。 二つの性別を抱えるカズミは京都でアルコールの1000日行を試みる。 野心を抱く猫アーティストのJIは新たな構想の源を探している。 そして、物語の中心には一匹の猫、スタバ。驚異の猫。 設定自体が突拍子もないのはいつものこと。 今回は物語の展開にスピード感と緊張感がある。 登場人物のそれぞれが何かを探す、何かを目指す、というベクトルをきちんと持っているからかな。 (カズミはちょっと違って、その停滞や逡巡がアクセントになっている、と言える。) あと、スタバのアクションシーンが個人的にはかなりのツボです。 「雀二羽殺し」とか「下り坂の奇襲」とか「ネコ巴投げ」とか。 ただ、物語としての深みがあるのは「LOVE」の方か。

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2010/08/05

スターバックスのアイス・ミルクをもらい、九死に一生を得た雄猫は、中一の少年、佑多に「スタバ」と名づけられます。 青山墓地で鳥ハントが上手くなり、野良猫街道まっしぐら。 そんなスタバが、誘拐(?)され京都に連れ去られます。追いかける佑多…。登場人物が、こぞって京都に集結して行きま...

スターバックスのアイス・ミルクをもらい、九死に一生を得た雄猫は、中一の少年、佑多に「スタバ」と名づけられます。 青山墓地で鳥ハントが上手くなり、野良猫街道まっしぐら。 そんなスタバが、誘拐(?)され京都に連れ去られます。追いかける佑多…。登場人物が、こぞって京都に集結して行きます。 とにかく、個性あふれる登場人物たちで、それぞれの視点で描かれるのでちょっと疲れます。京都に行くまでが長かった~。 スタバの視点が一番面白かったです。

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2010/08/02

灰色猫スタバの冒険。 既刊『LOVE』の続編。 勢いで一気に読んだ方がいいタイプの文章だと思うが、思いの外読むのに時間がかかってしまった。

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2010/07/31

響き、響き。き、キキキ。聞こえてくるよ、猫笛、祝祭、大地の歌声―。青山墓地で生まれた無敵の天才野良猫スタバ。猫笛を操る少年佑多。学校を離れ独り走る俊足の少女美余。恋人を亡くした性同一性障害の北川和身。猫アートの世界的権威JI。孤独な人間たちは一匹の猫によって、東の都東京から西の都...

響き、響き。き、キキキ。聞こえてくるよ、猫笛、祝祭、大地の歌声―。青山墓地で生まれた無敵の天才野良猫スタバ。猫笛を操る少年佑多。学校を離れ独り走る俊足の少女美余。恋人を亡くした性同一性障害の北川和身。猫アートの世界的権威JI。孤独な人間たちは一匹の猫によって、東の都東京から西の都京都へと引き寄せられ、ついに出会う。そして究極の戦争が始まった…。溢れる音楽と圧倒的なビートで刻まれる、孤独と奇跡の物語。

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2010/07/10

疾走感のある文章に、ふりまわされ、喰らいつくのがやっと。 いや。喰らいついてない。恐らく、噛み砕けずにぼろぼろと 落ちてった文章のほうが多い。 でも、最後に残ったものが何か。読み終える前の今から楽しみ。

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2011/07/16

以前、文庫版で読んだ『LOVE』の続編にあたるもの。実際には、古川さん本人が『LOVE』文庫版のあとがきに、『LOVE』、『ゴッドスター』、そして『MUSIC』は同じ系譜にあると書いているので、この三冊で三部作になるのかもしれない。(残念ながら『ゴッドスター』は未読なので未確認。...

以前、文庫版で読んだ『LOVE』の続編にあたるもの。実際には、古川さん本人が『LOVE』文庫版のあとがきに、『LOVE』、『ゴッドスター』、そして『MUSIC』は同じ系譜にあると書いているので、この三冊で三部作になるのかもしれない。(残念ながら『ゴッドスター』は未読なので未確認。) 前作と同じ登場人物に加えて、戦う猫『スタバ』を新たな主人公と位置づけ、物語が展開されていく。その他にも、幾多の曰くある人物たちが続々と登場。それぞれの短いエピソードが時系列に沿って重層的に語られる。古川さんのビート感あふれる言葉のマシンガンが強烈で、頭がしびれるような読後感。

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