考えるヒントで考える の商品レビュー
文章はそこまで達者でない。また、この本のターゲットがよくわからない。小林を知らぬものには易しくないし、知っているものには凡庸な注釈に過ぎない。 だが、「政治としての小林秀雄」を捉えた点は新しい。政治は常識を持って、ひたすら目の前の民を安んずることという。覚えておこう。 また、「天...
文章はそこまで達者でない。また、この本のターゲットがよくわからない。小林を知らぬものには易しくないし、知っているものには凡庸な注釈に過ぎない。 だが、「政治としての小林秀雄」を捉えた点は新しい。政治は常識を持って、ひたすら目の前の民を安んずることという。覚えておこう。 また、「天職」をめぐって沈思する機会にもなった。職業選択は自由だが、それを選択することが宿命的に強いられたものだと感ずること。俺はこれをやらねばならぬという意識を持つこと。それが天職。それはけっして愉快なものではない。
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心眼を用いる、ということ。 「天地の間に、己一人生きてあると思うべし」という独立自尊の精神 読みの深さ 顕示欲のための、知識、、これはよく当てはまる。これに引きづられる。危うい、、
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【由来】 ・amazonで藤田正勝の「哲学のヒント」から始まるおすすめ本の中にあった。 【期待したもの】 ・値段がやたらと高く(¥90,000)、しかも「考えるヒント」だったので興味を持った。幸い、図書館にあったので。 【要約】 ・ 【ノート】 ・
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「物の本質を理解しようとする学問あるいは科学を営むのは、人間の認識や精神である、だとするなら、学問や科学のあるべき姿の追及は、人間の認識や精神の在り方を探求する「哲学」の形を取らざるを得ない。人間の認識や精神の在り方を探求するのも、人間の認識や精神である。物の本質を理解するために...
「物の本質を理解しようとする学問あるいは科学を営むのは、人間の認識や精神である、だとするなら、学問や科学のあるべき姿の追及は、人間の認識や精神の在り方を探求する「哲学」の形を取らざるを得ない。人間の認識や精神の在り方を探求するのも、人間の認識や精神である。物の本質を理解するために人間でない立場を得ることはできない。では、その限界の中で、どうやってものを理解するのか、あるいは理解することができるのか。 」 このくだりを見て個人的にcomputer scienceもまたまったく同様であると思われた。その一つの大きな分野はセキュリティ。新しい社会における人間の在り方を考える素材としてcomputer scienceにおけるセキュリティは「守るべき個とは何か」という哲学的にもなりうれば、そもそもある種のひきこもり状態でないと学べないのがプログラミングであり、要するに座学としての傾向も似ている。その意味でも重なる部分があると思えた。
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小林秀雄というよりも、著者のスコットランド留学時代の話が興味深かった。特にイギリスの知的伝統の中にヒュームが生きていることを確認できたのは楽しかった。
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手軽に読めて面白かった! ちなみに自分は小林秀雄さんの"考えるヒント"は読んだことがありません。が、それでも著者の経験を交えた語りは興味深く、また人々の日常の経験(=コモンセンス)の中に確かさを見出す、という思考スタイルにも強く納得させられました。 一見正...
手軽に読めて面白かった! ちなみに自分は小林秀雄さんの"考えるヒント"は読んだことがありません。が、それでも著者の経験を交えた語りは興味深く、また人々の日常の経験(=コモンセンス)の中に確かさを見出す、という思考スタイルにも強く納得させられました。 一見正しいと思わされがちなイデオロギー、プロパガンダ。それに見事煽動され、最早"衆愚"のレッテルを免れないと言っても過言ではない強力な大衆政治・全体主義……自分もこれからは、マスメディアなどにただ煽られるがまま、考えなしにそのような全体の一部を構成するのではなく、一呼吸置いてそれらを"懐疑"していくという姿勢を身につけられればと思う。
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反TPPの急先鋒。 動画で発言を見て興味を持って、手にしてみた。 プロフェショナリズム論、 福沢諭吉論、江戸時代の儒者の心意気、天職論など大変面白かった。 人間、与えられた環境の中でどのようにもがいてなすべき事を行っていくべきか。
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