触発する図書館 の商品レビュー
2090 図書館には自分が持っているのとは比べものにならないぐらいたくさんの本があります。尋常ではない量の本に包まれる体験こそが、図書館固有の空間体験なのです。巨大なロトンダの壁面がすべて色とりどりの本で埋め尽くされた、建築家E・G・アスプルンドの設計によるストックホルム市立図...
2090 図書館には自分が持っているのとは比べものにならないぐらいたくさんの本があります。尋常ではない量の本に包まれる体験こそが、図書館固有の空間体験なのです。巨大なロトンダの壁面がすべて色とりどりの本で埋め尽くされた、建築家E・G・アスプルンドの設計によるストックホルム市立図書館が、そこにいるだけで知への探究心を奮い立たせてくれるように。私たちは本を読むだけではなく、本の存在によって知的な刺激を受ける存在なのです。 小さいころに本を読んでもらった記憶。親が子に本を読んで聞かせることは、親と子が一つの同じ世界を共有することにほかならないのです。自分が気に入った本を友達に紹介する経験。それは、選んだ本に込められた自分の世界観を伝えることにほかならないのです。「本は一人で読むものだ」という考え方は確かにそのとおりなのかもしれませんが、実は本を通じて人と人との絆が生まれているのではないでしょうか。 イギリスの図書館のように、「おしゃべり」や「飲食」を許可したとたんに利用率が激増した例も見られます。カフェでくつろいでいるときのような、「自由なふるまい」がこれを解決する糸口になるならば、図書館のなかでのより自由なふるまいを許容することを視野に入れる必要があるのです。 図書館の基本的な性格について、いまひとつ示しておきましょう。図書館は本を集めて、整理し、本棚に並べて利用する場でもあります。本は、人に読んでもらうために作られたものであり、図書館は本が本棚に並んでいる場所である以上、読書が満ちあふれた空間で、貸出は、その読書を効率よくすすめるためのサービスです。図書館の本は、非常にたくさん出されている本(日本では国立国会図書館が収集している本は年間約22万点です)のなかから、ある方針に基づいて収集されたものです。それを一定の系に従って本棚に並べ、図書館員が本と人とを結び付けるサビスをしている施設です。利用者は、並んだ本の背文字をぐるっと見て回って、読みたいと思った本をすぐ手に取って見ることができます。1冊の本を手にしてその周辺をじっくり見てみれば、類似の、あるいは関連のある本が並んでいることがわかります。まず1冊読んでみて、面白ければ次にあれを読んでみようとか、関係あるものを探してみようとか、イメージできます。これが次の読書のステップへと導きます。
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日々大学の図書館を使っている(であろう)皆さんですが、地域の公共図書館を使う機会に関しては、大学に入ってからは減っているのではないかと思います。しかし、利用者がある程度限定されている大学図書館と違って、老若男女、地域の住民全てが奉仕対象者である公共図書館も本と人を繋げるとても大切...
日々大学の図書館を使っている(であろう)皆さんですが、地域の公共図書館を使う機会に関しては、大学に入ってからは減っているのではないかと思います。しかし、利用者がある程度限定されている大学図書館と違って、老若男女、地域の住民全てが奉仕対象者である公共図書館も本と人を繋げるとても大切な存在なのです。 著者は「本の良さは図書館の良さでもあり、図書館には本の良さと、本が持つ可能性を最大限に引き出す環境づくり」が大切であると述べています。もし、そのような本の良さと可能性を最大限に引き出してくれる図書館が身近に存在したら、私たちの知的好奇心を触発し、毎日でも使いたくなるでしょう。 本書は、そのような私たちを触発してくれるような図書館の建築に関するアイデアがたくさん詰まった本です。本書を読めば、今まで考えたこともない図書館の可能性に触れることができ、とてもわくわくすることと思います。 (2012ラーニング・アドバイザー/図情 NAGAMI) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1376747&lang=ja&charset=utf8
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※このレビューにはネタバレを含みます
新しい図書館を探る視点は、空間設計など、著者らの専門分野については提案はよいものが多い。建物としての図書館に対する提案としてはよい。情報の宝庫としての図書館の分析がいまいちかも。利用者としての筋書きがな。書店、ネットとの繋がりの絵を描いてない。利用者視点の筋書きがあると嬉しい。多くの図書館のコンピュータシステムが「?」な理由が出てくるかも。何を変えれば図書館が再生するか。図書館員と国民の両方を触発しないとと思った。各分野の専門家がもっと図書館に関わるとよいだろう。地方の図書館はその地方の専門家を使おう。
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小布施町立図書館まちとしょテラソが、目指すことがここにある!図書館が、見失った時間を取り戻すためのバイブルだ!
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挿絵と文章の相乗効果がこれほどまで強いものかと驚かされた一冊。 図書館の歴史などではなく、これからの図書館の問題を追及しています。 図書館員は専門職員として町に出て更に情報を提供する…。 図書館の中に様々な環境を生み出し、知識を生み出させる…。 今の日本の図書館では難しい...
挿絵と文章の相乗効果がこれほどまで強いものかと驚かされた一冊。 図書館の歴史などではなく、これからの図書館の問題を追及しています。 図書館員は専門職員として町に出て更に情報を提供する…。 図書館の中に様々な環境を生み出し、知識を生み出させる…。 今の日本の図書館では難しい、けれどやるべき事ですね。
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カーリルのレシピで知った本。 図書館の未来の姿。 静かにしているだけじゃなく、図書館に来ている人同士でミーティングしたりするスペースをつくって欲しいなぁ。 イラスト入りで読みやすかった。
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2010 9/14読了。筑波大学中央図書館で借りて読んだ。なんで中央にあるんだ、図書館情報学図書館じゃないのか、と思っていたのだがたまた行く用事があったのでついでに。 「知識創造空間」としての図書館、あるいはタイトル通り人を「触発する図書館」というコンセプトのもとに、図書館の空間...
2010 9/14読了。筑波大学中央図書館で借りて読んだ。なんで中央にあるんだ、図書館情報学図書館じゃないのか、と思っていたのだがたまた行く用事があったのでついでに。 「知識創造空間」としての図書館、あるいはタイトル通り人を「触発する図書館」というコンセプトのもとに、図書館の空間やサービスについて「こういう風でもいいんじゃない?」というアイディアを、アイディア1つについて見開きに短文説明とイラスト、という形式で連ねた本。面白い。 大串さんと図書館建築家・・・というか佐藤総合企画の方々のブレストがきっかけで生まれた本とのことだが、なんでそのブレスト行われることになったのだろう? で、本当は4つ☆くらいで終える気だったのだが「みんなのレビュー」が割と辛口コメント多かったのでひねくれ者として☆5つにすることに(笑) 実現できるかどうかとか現状の分析をこの執筆陣に求めてもなあというか、分析なら図書館情報学者がやるから任せろー(やってない人多いけど)、という話であって、その手の分析研究者サイドにはないアイディアを出してくれる人は有り難いし大事でもあろう。
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図書館のあり方を構想する建築家のアイデアと新しい図書館運営技術を活用した空間・サービスを、イラストと解説文で提案。 うーん、理想を追求すればキリがないのだけれど、何事も理想がなければ向上もしないということで、様々な図書館の在り方を提言しているという意味では面白いと思う。でも現状じ...
図書館のあり方を構想する建築家のアイデアと新しい図書館運営技術を活用した空間・サービスを、イラストと解説文で提案。 うーん、理想を追求すればキリがないのだけれど、何事も理想がなければ向上もしないということで、様々な図書館の在り方を提言しているという意味では面白いと思う。でも現状じゃ無理でしょってことも多いし、個人的に納得できないこともあったので微妙な感じでした。誰かと話すことで広がる輪もあるかもしれないけど、そんなのネットや図書館以外の場所でやればいいじゃんって気はする。私は図書館は静かな場所であって欲しい。っていうか、これだけの内容で2100円は高すぎだろう・・・。
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理想がものっすごい詰まってます。 実現できればなあ、とは思いますが…ムツカシイでしょうね。 出来る限り頑張ってますが、図書館員全員が高い意識を持っているとは限りませんでして…。 民間委託を奨励するような部分がありましたが、お給金が吃驚するくらい安いんですよね。 よくて契約社員、あ...
理想がものっすごい詰まってます。 実現できればなあ、とは思いますが…ムツカシイでしょうね。 出来る限り頑張ってますが、図書館員全員が高い意識を持っているとは限りませんでして…。 民間委託を奨励するような部分がありましたが、お給金が吃驚するくらい安いんですよね。 よくて契約社員、あとはパート、アルバイト。 意識の低さにも繋がるわけです。 「所詮アルバイトだし」と思って働いてる人も多かろう。 そんなこんなで、人の入れ替えも激しい。 そんなんで、ええ図書館が作れるんでしょうか。 非正規雇用のオンパレード…何とかならんもんか。 図書館員という仕事、プライスレス。 お金なんかはちょっとでいいのだ~って心底歌えるようにならんといかんのかな。
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まあ、言うだけ言って、事例と分析、考察などがないから説得力がないかと思いますね。 人と人の交流には賛成です。
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