小説 東のエデン 劇場版 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画の補完として。 映像だと陳腐になっちゃうところも、文章になると意外としっかり作りこまれていて、面白さというか難しさだなー。と。 セレソンゲームの謎が解けてしまうのがいいのか悪いのかはさておき。 滝沢君の演説は映像で見てかっこよかったけど、文章で読んでもかっこよかった。
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ノイタミナ枠でアニメ作品だった東のエデンの劇場版を小説にしたもの。 著者はアニメの東のエデンの原作・脚本・演出をしていた神山さんである。 アニメを見てとても魅かれ、続編であり完結編でもある劇場版を観て、とても面白く色々と考えさせられる内容だったが、少し複雑な部分があり、小説の方で...
ノイタミナ枠でアニメ作品だった東のエデンの劇場版を小説にしたもの。 著者はアニメの東のエデンの原作・脚本・演出をしていた神山さんである。 アニメを見てとても魅かれ、続編であり完結編でもある劇場版を観て、とても面白く色々と考えさせられる内容だったが、少し複雑な部分があり、小説の方ではその時々で人物がどのように思っていたのか等詳しく書かれているということで読んでみました。 読んだ感想としては劇場版を観ただけではちょっと理解しづらかったこともちゃんと理解でき、なによりこの作品の内容や設定が個人的にとてもはまり、読んで大満足です。 100億でこの国を変えるというゲームに参加させられた12人のセレソンのそれぞれのやり方がそれぞれの個性が出ている。 面白いだけでなく考えさせられる内容となっていて、今のこの国に不満がある人や若い人は読んでみるといいかもしれません。 この作品は自分の好きな作品の1つとなりました
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“<ジュイスです。No.9<ナンバーナイン>。どうやら有効圏内にいらっしゃるようですね> 「ああ」ささやき声で返事をする。「実はさ、俺、今、君のそばにいるんだけど、わかんない?」 <えっ> シリンダーに刻印された<SELECAO No.9>の文字をやさしくなでる。表面は排ガスです...
“<ジュイスです。No.9<ナンバーナイン>。どうやら有効圏内にいらっしゃるようですね> 「ああ」ささやき声で返事をする。「実はさ、俺、今、君のそばにいるんだけど、わかんない?」 <えっ> シリンダーに刻印された<SELECAO No.9>の文字をやさしくなでる。表面は排ガスですすけていた。手が真っ黒になる。 <ジュイスは感覚器官を持ち合わせておりませんので、そういったことは、ちょっと……> 「そっか。びっくりさせようと思ったのにな。残念」 <申し訳ありません……> 「謝ることないよ。でも、ようやく会えたね」 滝沢はいたずらっぽい笑みを浮かべると、すすけたシリンダーの表面に、人さし指で落書きをした。円を描く。天秤と剣をあしらった紋章――ノブレス携帯に表示される、ジュイスの印章のつもりだ。だがその絵は間違っていて、スマイルマークのようになってしまった。 <No.9――なぜジュイスのところに?> 「うん、君たちがミサイル攻撃を受けたから助けにきたんだけど……それも知らなかった?」 <はい。で、どうやってミサイルから守るのですか?> ジュイスがあまりにあっけからんと言うので滝沢も拍子抜けした。 「そうね。その方法までは考えてねえや」” 滝沢君のキャラがすごく好きだ。 明るくて、どこか掴めなくて、自由に生きてる感じ。 咲ちゃんも可愛い。 最後は少し、煮え切らないような、切ないような。何かよくわからない。 だけど、あの二人ならきっとすぐにでもまた会えるなって、そう思える。 彼は王様としてテロリストとして、この国を救えるのか。 このゲームの勝利は、一体誰の手に輝くのか。 そして、この理不尽なゲームの目的は。 “「ごめんな。だけど俺、あと一個どうしてもやらなきゃならないこと思い出したんだ。それやり終えたら、絶対、咲んところに戻ってくるから」 滝沢は咲の瞳を見つめる。そして、駆け出した。 「じゃあ、平澤や板津や春日にもサンキューって伝えといて」 振り向きざまに手を振り、見る見る遠ざかる。 咲の手足が、勝手に動いた。気がついたら、駆け出していた。 滝沢くん――。 咲の中で、一度は必死にこらえた思いが炸裂した。「戻ってくる」という彼の言葉を信じてはいたが、どうしても一言、彼に伝えたい。 目いっぱい腕を振る。力強く地面を蹴る。彼の背中に迫っていく。あと一歩――ニューヨークではゴールデンリングを取り逃してしまったが、今度こそは――。 彼の手を目がけて、思いきり手を伸ばす。咲の手が、彼の腕を掴む。そのまま振り向かせようと引っぱる。滝沢と咲はもつれるように回転して、立ち止まり、見つめ合った。 咲はそのまま背伸びをした。驚いた顔の滝沢の唇に、キスをする。 あっという間の口づけだった。咲はこぼれそうになる涙をこらえる。 「絶対、戻ってきて。約束だよ」 「ああ。絶対戻ってくる」 溌剌とした表情でそう言うと、滝沢は軽やかに身を翻し、駆け出した。 彼はまた、朝日の中に消えていった。”
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劇場版のノベライズ。 1部、2部共に映画を見ていたので 細かい設定などが知れてよかったが、 後半のParadise Loseからは 展開が早く初めて見た人にとっては 設定が分かりにくかったのではないかと思った。 個人的には亜東才蔵の 「日本人が愛してやまない ...
劇場版のノベライズ。 1部、2部共に映画を見ていたので 細かい設定などが知れてよかったが、 後半のParadise Loseからは 展開が早く初めて見た人にとっては 設定が分かりにくかったのではないかと思った。 個人的には亜東才蔵の 「日本人が愛してやまない 坂本竜馬も白洲次郎も、 実際には綺麗な立ち回り方を選んだがゆえに、 その一張羅に土がつかなかったにすぎん。 だが、この国の本当の救世主は、 日々をこつこつと生きた名もなき者たちであり、 結果、一敗地にまみれて この世を去った歴史の敗者たちだ。」 という言葉にかなり共感した。 最近のアニメはなかなか哲学的。
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2010/10/08 前作と違って地の文が多く、視点が次々変わる。映画と微妙に変わってるところもあるが復習によい。ただ、アニメのキャラクターを知っていないと人物像と情景が浮かんでこないだろう。
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2部構成で成されている。 基本、小説の『後日談』的なもの。 かなりスピード感溢れる作品。 一気にイケル感覚もあり。 面白かったんだけど、ちょっと最後が… コレ、最後『後は読者に任せた』的なカンジが否めない。 止めて欲しかったなぁ。このLast。 それと、前作同様『(旧滝沢)...
2部構成で成されている。 基本、小説の『後日談』的なもの。 かなりスピード感溢れる作品。 一気にイケル感覚もあり。 面白かったんだけど、ちょっと最後が… コレ、最後『後は読者に任せた』的なカンジが否めない。 止めて欲しかったなぁ。このLast。 それと、前作同様『(旧滝沢)』と『咲』との関係、細かい部分に全く触れてないのが悲しい。 チャンスがあったらアニメバージョンも見てみたいです。
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前の小説はテレビで放送された部分だったので、映像が思い浮かべられましたが、この小説は映画部分の話で見ていない私にはわかりにくいかなと読む前は思ってましたが、実際読むとそういうこともなく面白かったです! ここまで考えて物語は作られていたのかと思うと感動です! 読む価値ありです!
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あらすじは 「2010年11月22日月曜日、日本各地に10発のミサイルが落下するテロが発生する。人々はこのテロ事件を『迂闊な月曜日』と呼んだが、奇跡的に1人も犠牲者が出なかったこともあって次第に危機意識を失っていった。 それから3ヵ月たった時点からの物語である。」 というT...
あらすじは 「2010年11月22日月曜日、日本各地に10発のミサイルが落下するテロが発生する。人々はこのテロ事件を『迂闊な月曜日』と呼んだが、奇跡的に1人も犠牲者が出なかったこともあって次第に危機意識を失っていった。 それから3ヵ月たった時点からの物語である。」 というTVアニメのその後の話。 ネタバレになったらいけないので詳しくは書かないけど、 うーん、微妙。映画館で見たら面白いのかな? 落ち着くところに落ち着いた感じではあるけど。 可もなく不可もなくだったので、★3つです。 ひそかに期待してただけに少し残念。
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100億で国を救うって難しいと思う。 何を持って救われたと思えるか分からないし 今に満足している人にとっちゃ迷惑な話だ。 救われたいと思うけど、救いたいとは思わない。 いけないことかな。
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『The King of Eden』は動画で見てその後にこの本を読んだのですが……。 最後が微妙ですね。 すがすがしさもあるのですが、なんていうんだろう……。物語がたったかたーというふうに、早々と終わっちゃった! ってかんじです。 ここはもっと書いてほしいなって思うところもありま...
『The King of Eden』は動画で見てその後にこの本を読んだのですが……。 最後が微妙ですね。 すがすがしさもあるのですが、なんていうんだろう……。物語がたったかたーというふうに、早々と終わっちゃった! ってかんじです。 ここはもっと書いてほしいなって思うところもありました。 もしかしてまだあるんじゃ!? って思いたくもなりました。 でも無事に終わってよかったなって思います。 最後はみーんなかっこよかったです!
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