クシエルの使徒(3) の商品レビュー
第二部完結!メリザンドが血も涙もないお方だと思っていただけに、息子のことをちゃんと愛していると知ってちょっとびっくり。でもメリザンドっておっかないけどフェードルのことも一応愛しているんですよね。使徒ではニコラとカザンがいいキャラしてたな
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フェードルお疲れ様! あんな目やこんな目に遭いながらよく頑張った! ということで★5つ。平仄の合ったファンタジーを読めたことが幸せ。 これで三部作の第二部完結だけど、この先またフェードルが苦労するのを読むのがちょっと辛いので第三部はいつ読むか分からない。でもここまででも充分満足。ケアリー女史、はらはらどきどきむかむかじりじりする楽しい時間をありがとう。 数奇な運命を辿ったフェードルだけど、最後は愛こそが人を動かすというところに落ち着いたようで何より。ジョスランの見せ場、イサンドルの見せ場も素晴らしかったし、メリザンドの悪役っぷりは素晴らしい。思い出すだけでむかむかする(笑) 二巻でフェードルが自分について「アングィセットというのはたぐいまれな楽器だ。したがってお客の大半は私を十全に弾きこなせない。むろん、痛みと快感という弦までは鳴らせるが、ほかにもいろんな弦があるのだ。無慈悲、苛み、支配……共感や優しさというのもある。」と語る箇所があるのだが、ほとんどのドSと言われるキャラはただの暴力傾向の人で、真性のSではないんだなと納得した。最近はわりと簡単に子どもも使う用語になってしまったけど、もっと奥が深い世界なのね。 とにかく、ジョスランが死ななくて良かった……。(次こそ死ぬんじゃないかと思うから第三部読むのが怖いっていうのもあるんだよな。)
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怒涛の前巻から続きが気になって気になってで、そのまま一気読み。 面白く読めました。 前作「矢」とこの「使徒」は時間的にもほぼつながっていて、とりあえず陰謀編(?)については「使徒」で一段落という感じ。次の「啓示」は10年後の話だとか
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読んでよかった! と心から叫びたい本です。色々なことがまだ棚上げされたままで続きが気になるところですが、フェードルの今までの苦労は報われてくれました。ジョスランも吹っ切れて良い感じになっています。 残るはヒアシンスだけ!
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待ちきれずに早売りをゲットしに行って、その日のうちに読み終えました。 満足。 たぶん、一般的な評価はそれほど高くない作品なのだと思う。でも、私は、こういうのが大好きだ。正統派ファンタジーと言うよりも、ハーレクイン的な匂いがするからかもしれない。そして、そういう物語の例に漏れず、...
待ちきれずに早売りをゲットしに行って、その日のうちに読み終えました。 満足。 たぶん、一般的な評価はそれほど高くない作品なのだと思う。でも、私は、こういうのが大好きだ。正統派ファンタジーと言うよりも、ハーレクイン的な匂いがするからかもしれない。そして、そういう物語の例に漏れず、ヒロインは強い。愛する相手はいるが、たぶん、彼が死んでもその想いを胸に生きていける。でもって、そんな強いヒロインがたった一人だけを愛し、その相手の前では自分の弱さや想いを曝け出せる。そんなのが好きだ。 ヒロインも好きだが、私は、ジョスランが大好きだ。 彼は第二部に入ってからだめんず一直線(笑)。ヒロインが決めたことに対して、ことごとく反発する。 そういう女性だってわかっていたんでしょうが! そもそも、最初はこの二人は犬猿の中みたいに描かれていたわけで、そこを乗り越えたからにはそういう相容れない部分があることを理解していなければならないというのに、このジョスランと来たら、嫉妬するわむくれるわ我儘だわ……。 あほ過ぎて愛しい。 でも、目の前で失うという恐怖を味わって、素直になることに決めたようです。千人でも一万人でも客を取ってもいいから、二度と離れたくないとかほざいてます。私的にはにやにやしっぱなしです。 再会した直後の行為が、何ともエロい。描写は少ないのですが、少ないだけに妙に色っぽい。全身舐めまわされ、優しく激しく入ってくるってあなた(笑)。しかも、決戦前夜の野営地ですよ! そんなことしている場合じゃないでしょ! と、思わず、突っ込みを入れたくなってしまったくらい。 最終的にはプロポーズで終わったわけですが、このプロポーズの台詞が、また……。 「もしも愛人を持とうという気があるんなら、まずは私を正式な伴侶だと公言してくれればいいんじゃないかな」 「君と過ごす一生より、君を失う人生の方が考えられない」 何でプロポーズだけこんなにスマートなんだ! とりあえず、今回で第二部は終わり。 次回から第三部のようです。いよいよ、ヒアシンスを救うための旅が始まるんでしょうね。十年後から始まるということですが、十年、ジョスランとはらぶらぶなのかしら。そうだったとしても、ヒアシンスが戻ってきたら、また、やきもちを焼きそうなんだが(笑)。 ともあれ、続きも楽しみに待とうと思います。 でも、この話でここまで熱く語るひとがいたら友達になりたいです。是非に。
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