ハカる考動学 の商品レビュー
● そこでグラミン銀行はハカり方を変えた。「借り手の返済能力」を、担保ではなく「仲間からの信頼」でハカることにしたのだ。借り手は同姓5人1組のグループを作り、個々人の資金計画についてグループ内でチェックすることを求められる。 ● 「満足しましたか?」ではなく「ヒトにすすめますか...
● そこでグラミン銀行はハカり方を変えた。「借り手の返済能力」を、担保ではなく「仲間からの信頼」でハカることにしたのだ。借り手は同姓5人1組のグループを作り、個々人の資金計画についてグループ内でチェックすることを求められる。 ● 「満足しましたか?」ではなく「ヒトにすすめますか?」を、さらには「すすめますか?」ではなく(しばらく経ってから)「実際にすすめましたか?」をハカることで、自己満足的な顧客満足度調査ではなくなるだろう。 ● まずは『「何となく」「ビミョー」を許さない』だ。子どもが曖昧な返事をしたら、それを許さずに具体的になるまで問い続けるべし。なぜなら、「曖昧な返事」こそは、コミュニケーションの放棄であり、思考の放棄だから。
Posted by
測る、量る、計るを通じ、革新=ジャンプを生む為のインサイトを絞り出し、曖昧さを無くし、難問を解決していこう、その為には、公開情報を日々活用してのスタディーも大事、というのが主張。FFvsDQ、渋滞学、オフィスグリコ、ZARA等の事例を元にハカることの面白さと重要性が分かっていく。...
測る、量る、計るを通じ、革新=ジャンプを生む為のインサイトを絞り出し、曖昧さを無くし、難問を解決していこう、その為には、公開情報を日々活用してのスタディーも大事、というのが主張。FFvsDQ、渋滞学、オフィスグリコ、ZARA等の事例を元にハカることの面白さと重要性が分かっていく。章の単位が短く読み易い。以下メモ。(1)3つのハカる。 ①モノではなくヒトをハカる。②頭で考えるのではなく作ってハカる。③旧来の仕組みではなく、新しいハカり方を作る(2)まとめないで生データをグラフ化する。細かい情報を見易く(3)割り算、掛け算を上手く使う。(4)事実、インサイト、インサイトの事実の繋がりに焦点を当てる(5)作ってハカるは、ベンチャー精神と撤退基準の明確化が必要。
Posted by
マスコミなどで与えられた情報を鵜呑みするのではなく、自分で考えること。 この、自分で考えることに対し、非常に役立ちそうなのが本書で展開されている“ハカる”ことだと思います。 そういう踊らされる自分から脱却するために、読んでおいて損はないかと。
Posted by
新しい見方や原点がある訳でもない。コンサル知識の見せびらかしレベル。 ブレークダウンをするとこうなる。
Posted by
B10-015 三谷さんの著書。 三谷さんの本は読みやすいし、理解しやすい。 しかし、「できるのか」となると別問題。「わかる」と「できる」の間には大きな違いがあることを実感する。 今回は「ハカる」力(ちから)。 「ハカる」力とは、これまでとは違ったものを対象に、これまでとは違...
B10-015 三谷さんの著書。 三谷さんの本は読みやすいし、理解しやすい。 しかし、「できるのか」となると別問題。「わかる」と「できる」の間には大きな違いがあることを実感する。 今回は「ハカる」力(ちから)。 「ハカる」力とは、これまでとは違ったものを対象に、これまでとは違った方法で、測定し組み合わせて、インサイトを搾り出すための力と本書で定義されている。 ・「ハカる」の基本が分かれば、一次情報からインサイトを見つけられる-ボトムアップ型とトップダウン型がある ・3つの「ハカる」を自らの技にできれば、大きなジャンプが得られる-ヒトをハカる、作ってハカる、新しいハカり方を創る 事例が多く紹介されているのも理解しやすいのもこの本の特徴。 実はこの本の中で読んでいてぞわっと鳥肌が立った言葉がある。 ハッブル宇宙望遠鏡に関して、ジョン・バーコール博士の言葉だ。 "discover unimagined objects and answer unasked questions" (想像もしていなかったことを見つけ、未だ問われてもいないことに答える)
Posted by
A:おい、面白い本読んだぜ。最近ヒット率が上がってきて楽しいんだよね。 B:?なに? A:これこれ B:どんな内容なの? A:メインメッセージは、「考え、動き、考えなおし、そしてまた動く、その姿勢を貫こう」っていった感じ。 B:こーどー学って、そういう意味か。 A...
A:おい、面白い本読んだぜ。最近ヒット率が上がってきて楽しいんだよね。 B:?なに? A:これこれ B:どんな内容なの? A:メインメッセージは、「考え、動き、考えなおし、そしてまた動く、その姿勢を貫こう」っていった感じ。 B:こーどー学って、そういう意味か。 A:そうそう。 B:でもそれじゃはかるって関係なくないか? A:俺もそう思ったんだけど、どうも、自分の頭で考えるときにはかるってのが無茶大事だぜ、ってことみたいなんだ。自分で既存の情報を図り直せないと、他人の情報を鵜呑みにするだけになってしまう。それって、自分の頭で考えたとは言えないでしょ? B:なるほど。はかる、かぁ。長さとか重さとか時間とか。。。んんん。だけどそれだけじゃ特に意味も何もなさそうだなぁ。俺が62kgだからってそれがどうしたって感じだろ? A:だけどそれをたとえば他の人と比べたり、時系列順に並べたりしたらなにかわかるんじゃない?身長も加味したりしたら、肥満度とかも分かりそうじゃないか。あ、そうそう、ちょうどこの本にも例としてBMI(kg/m^2)が出てきたよ。 B:ああ、なるほどね。組み合わせるのか。それならわかる。グラフにすればいいってことか。 A:そうそう。この本には、「ハカる」のステップとして 言いたいこととグラフをイメージする x軸とy軸を何にするか考える グラフからインサイト(一次情報から直接は得られなかった意味合い)を読み取る といったことが紹介されている。 B:ステップねぇ。いや、たしかにこのステップ通りにすることもあるだろうけどさ、色々グラフを作ってみてたら意味が見えてくること、だからさっきのステップで言えば1,2,3という順番じゃなくて2,3,1といった順番もあるんじゃない?だからこれってステップと言うよりはサイクルなんじゃないかな。 A:んん。いわれてみれば。そうかもしれない。 B:まぁどっちでもいいや。でもさ、元々の情報がそこら辺にあるのだったら読み取れるインサイトもつまんなかったりするんじゃないかな。 A:でもね、CIAでも情報源の95%は新聞やTVみたいな一般的な一次情報らしいんだよ B:まじ?へえ。まぁ、たしかに一般情報も半端ない量があるから、その組み合わせにまでなったらそれこそ無限の可能性を持ってて当然か。面白そうだね。他には他には? A:あとは読めよ、貸すから(苦笑)これ以上書くと三谷さんに宣伝行き過ぎて内容ダダ漏れっていわれちゃいそうだし(笑)まぁ、ポイントとしては ヒトをハカる 作ってハカる ハカり方を創る というのが書かれていて、それぞれいくつかポイントが書かれている。 B:例えば? A:心ではなく行動をハカる、まとめすぎない、評価を消費者に聞く、観察する、とりあえずつくって試してみる、、、といった感じかな。 B:う~ん。分かるような分からないような。 A:例としてはセブン・イレブンとか、IDEOとかBebitとかが出てくる。 B:ああ、IDEOね。観察するとかとりあえずつくってみるとか、たしかにそれっぽいね。志向も似てそうだし東大i.schoolにも何らかの形で来てもらえたら面白いかもね。 A:おまえ、何でもとりあえず何かに絡めようとするだろ。 B:当然。ところでさ、まだちょいと腑に落ちないところがある。 A:何? B:ハカるのを習慣化したら本当にインサイトを発見しやすくなって、それが本当に帯にあるように革新につながるのか、ってこと。 A:つながるんじゃない? B:それ、曖昧じゃない? A:う゛。。。 B:どうやってハカったらいいんだろうね。研修に導入した企業とそれ以外で業績の伸びの違いを見る、とか?不確定要素が大きすぎそうだよなぁ。ハカるワークを毎日3ヶ月くらい続けるグループと何もしないグループに分けて、どれだけ一般的な情報から新しく意味を読めるか最後にテストする、とか? A:それもそれで面白そうだね。講義資料つくってみてよ。本貸すしさ。
Posted by