1,800円以上の注文で送料無料

ブラック企業、世にはばかる の商品レビュー

2.9

28件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2017/01/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2010年刊。ブラック企業に関し、類型、産出の根本要因、処方箋等を解説。B企業を①肉食型(過労死させそうなノルマや労働時間に比して少額の給与)、②草食型(キャリアを積めない職務内容)、③グレー型(大企業のように一見勝ち組だが、サービス残業が横行するような職場)に分けて分析しているのは秀逸。ただ、処方箋は…。事前告知した内容による労働契約書を明記する点、不動産仲介の宅建主任者に類する第三者による契約内容の正常性確保の点、公務員採用の基準に準じた採用基準(新卒一括ではなく、一定の試験と年齢制限)は是。 他方、解雇要件の緩和については、キャリアアップが確保可能な期間の確保(例えば10年以上などの期間経過後)、緩和の程度も一律解雇可能というのではなく制限あり、という歯止めが必要か。全体として、内容は新奇ではないが、読む価値は十分あるものといえる。

Posted byブクログ

2015/04/29

ブラック企業(職場)は、現代版の搾取、、、。この本が出版されたのが2010年、今はもっとブラック企業が幅を利かせているようにも思う。一企業の問題というよりも、産業構造に問題あり、という点に納得。 ただ、例に挙げられているのがエリート級ばかり。普通の人が働く場はすべてブラック企業(...

ブラック企業(職場)は、現代版の搾取、、、。この本が出版されたのが2010年、今はもっとブラック企業が幅を利かせているようにも思う。一企業の問題というよりも、産業構造に問題あり、という点に納得。 ただ、例に挙げられているのがエリート級ばかり。普通の人が働く場はすべてブラック企業(職場)にも思えてくるが、、、。 転職支援を目指しキャリアカウンセラーに転職した筆者の”人生のアドバイザー”ではなく、”人売り”が実態だということに言葉を失った。

Posted byブクログ

2014/10/15

産業構造自体が低賃金単純労働を必然的に発生せしめ、家計の主たる人がそこにはまりこみ雇用のミスマッチが生じていることが問題と著者は主張する。この点は評価できる。ただし、最後の問題解決としての雇用流動化は無理があるのではないかという気がする。

Posted byブクログ

2014/06/29

就職のタイミングを逃した高学歴者、甘い広告にはワナあり、キャリア官僚やコンサルの労働の過酷さ・・・ ブラック企業がどんなものなのか、いろいろな業界が紹介されている。 解決の方向性として、著者は新卒至上主義を辞め、労働力の流動化等を提案しているが、ちょっと疑問を持った。

Posted byブクログ

2013/02/18

 ブラック企業を徹底的に切ってくれるのを期待していたからか、なんか中途半端な気がする本だった。ブラック企業の原因は、大手優良企業にあるといいたいらしい。大手企業が新卒採用でなく採用の仕方を改めることが、ブラック企業をなくすことにつながるらしい。ブラックにもいろいろあるとか、働き方...

 ブラック企業を徹底的に切ってくれるのを期待していたからか、なんか中途半端な気がする本だった。ブラック企業の原因は、大手優良企業にあるといいたいらしい。大手企業が新卒採用でなく採用の仕方を改めることが、ブラック企業をなくすことにつながるらしい。ブラックにもいろいろあるとか、働き方をかえないといけないとかいろいろあって、も一つ言いたいことがわからんかった。

Posted byブクログ

2012/12/20

ブラック企業の恐ろしさを殊更アピールするような本ではない。そういう企業を生み出す背景、勝ち逃げを決め込んでる人達が薄々気付いていても認識しないように意識してる部分、日本の硬直的な採用慣習について書かれている。 「自分だけ良ければ、他はどうでもイイ」という考えを克服しないとどうしよ...

ブラック企業の恐ろしさを殊更アピールするような本ではない。そういう企業を生み出す背景、勝ち逃げを決め込んでる人達が薄々気付いていても認識しないように意識してる部分、日本の硬直的な採用慣習について書かれている。 「自分だけ良ければ、他はどうでもイイ」という考えを克服しないとどうしようもない、といった人の業レベルの問題。 金儲けのために仕事してるのに、和がどーのこーのと仲良しゴッコな採用してるの見るとイライラする。

Posted byブクログ

2012/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ブラック職場のタイプ分けを試み、それぞれの状況と問題点・原因を考察している。 人をモノのように扱う経営者の思考・人件費削減等のために下請け会社を良いようにこき使う大手会社・新卒主義にこだわり流動性に欠けた雇用体制  と、徐々に問題を掘り下げていくところが面白かった。 解決策として、解雇規制の緩和による「中途採用の拡大」と「雇用枠の再分配」を論じている。 ブラック企業は社会で一つの歯車として機能しているのだから、キャリアパスのなかで一時的な修業期間として乗り越えればいいじゃないかという論調。 さりげに超ポジティブ。

Posted byブクログ

2014/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

メモ。 ・ブラックには肉食(激務)と草食(単純・スキル身につかない)がある。 ・草食は終盤の仕事が多い。販売、サポート、監視など。 (cf. 序盤のマーケティング・企画・受注、中盤の開発・製造) ・携帯電話の販売など、賞味期限が短いものもブラックと言える。 ・替えが聞く・専門性不要の仕事も、主婦や学生ならOK。 問題は、こういう仕事にしか就けない人がいること。 ・ブラック企業を支える加害者は安いものを求める消費者、元請けの大企業、下請構造そのもの。 ・新卒はゼネラリスト、中途はスペシャリストが求められる。 ・転職には年齢の問題が付きまとう。(日本の文化的な面。) <筆者の提言> ・新卒者採用を辞め、既卒も含めた「若年者採用」に。 ・既卒は公務員試験のようなハードルを設定する。 ・新卒を減らし、中途採用を中心に。 ・正社員解雇の規制緩和。

Posted byブクログ

2012/03/29

資料ID : 11000103 所在 : 展示架 請求記号 : 335.21||Ka55||456

Posted byブクログ

2011/12/03

データが押し並べられている作品はあまり好きではないので、これも同様に苦手な部分が多々あった。 一口にブラック企業と言えば「労働環境が悪い職場」を多くの人が浮かべるだろうと思うが、その中でも自分は「プライベートに時間が割けない」職場というイメージを持っていた。 だが世の中にはそれ...

データが押し並べられている作品はあまり好きではないので、これも同様に苦手な部分が多々あった。 一口にブラック企業と言えば「労働環境が悪い職場」を多くの人が浮かべるだろうと思うが、その中でも自分は「プライベートに時間が割けない」職場というイメージを持っていた。 だが世の中にはそれにつきず、見方によっては様々な「ブラック職場」があるということを本書は教えてくれる。それらを草食系、肉食系、など僕らの世代が親しみを持ちやすいように銘打っている辺りはユーモアを感じるが、正直見方によってはブラック職場に部類されないのでは?というようなものもある。 そんなブラック系職場で働く人たちに負担を軽くしていくには、加害者である「一般消費者」と「大手企業」が自分たちの志向や行動を改めなければならないと筆者は言う(なぜ加害者がこの両者なのかはここでは割愛)。 だがこれは資本主義に反しているので、現実的ではないだろう。 今、旬である就職・雇用問題についても述べているのでそこを見るだけでも面白いかもしれない。 バイアスがかかった筆者の一方的な主張と言ってしまえばどの新書にもそう言えるかもしれないが、それが必要以上に強く感じた。

Posted byブクログ