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クロニクル 千古の闇(6) の商品レビュー

4.3

28件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

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2024/04/04
  • ネタバレ

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シリーズ最終巻。シリーズ全体として、星5つ。 トラクとレン、ウルフの長い苦しい旅が、やっと終わった。 幕開けから謎だらけだったが、それらが見事に回収された。トラクとレンの生まれながらの宿命も、それぞれきちんと乗り越えられた。 トラクの父と母も、それぞれに辛かったんだろうな。父親はトラクの宿命と自分への追手が来ることを知りながら、自分の罪を自覚して、一人での暮らしを選んでいたのかもしれない。 両親の代わりになったのが、ワタリガラス族の族長であるフィン=ケディンだったが、トラクの母に恋をして、父に嫉妬と妬みと恨みを持ちつつ、弟の呪われた子であるレンを愛し、トラクを保護し、息子にしてくれた。彼が一番、人間らしい人だったと思われる。 でも、トラクは氏族なしとなったが、ウルフとウルフの家族、レンと、新しい一つの「群れ」になった。いずれ、新しい家族も増えていくだろう。 通して一気に読了して、大満足の6冊だった。

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2022/11/01
  • ネタバレ

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遂に最終話。 最強の魔導師と”生霊わたり”の決闘を期待したけれども、決戦という割には期待外れかな? そもそも、生霊わたり自身が戦う能力とは別物だったのかもしれない。(何を期待していたのだろうか?) 「〈すべての始まり〉では、人間は、ほかの生き物の魂を知っていたという。今は、知る者がトラク一人になってしまった」と魔導師が語る。その〈生霊わたり〉が、最後まで、曖昧なままなのは少し心残りかな。今までは、トラフが頑張って一人で立ち向かってきたのが、今回は一人きりにさせられる展開に。しかし、最後はトラフだけではなく森全体で、そして魔導師としての戦いに持ち込んだことが勝因なのかと、考えてしまいます。 最後は、トラクとレンが旅立つ?さまようかな、というエンディングは予想外でした。また、新魔導師はちょっと、無理があるような気がするけど、世代交代は意外とこういうものかもしれないと思わせる。そして、森にさまよう二人を除いて、太古の世界は、定住へそしてもう少し大きな集団へと向かっていくのかもしれない、と。

Posted byブクログ

2018/05/27
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※このレビューにはネタバレを含みます

ラストバトルって、タイトルだけで疲れてしまう。(RPGゲームのやりすぎ) 内容も期待を裏切ることなく、重く苦しい戦いとなっていた。 でも最後は私の大好きなハッピーエンド。 トラクとレンもしっかりおさまるところにおさまる。 出るため息の質が途中と最後で変わるのを感じられた。

Posted byブクログ

2016/04/24

最後の巻でした。 とても勝てそうにない敵に立ち向かうトラクはちょっと無謀かもとか思ってしまいました。 フィン=ケディンの言葉に耳を傾けたら違うようになっていたのでしょうか。

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2015/12/17

今までの巻よりも読むのに時間がかかったけど、後半は止まらなかった。何度も、トラクが死ぬ雰囲気があったし、この物語はトラクがいなくなっても成立してしまうんじゃないかと思ってたから心配だった。いよいよトラクの身近な人、しかも大事な人たちにも被害が出始めて、最初からショックの連続だった...

今までの巻よりも読むのに時間がかかったけど、後半は止まらなかった。何度も、トラクが死ぬ雰囲気があったし、この物語はトラクがいなくなっても成立してしまうんじゃないかと思ってたから心配だった。いよいよトラクの身近な人、しかも大事な人たちにも被害が出始めて、最初からショックの連続だった。ほとんどの謎は解けたと思ってたけど、そういえば〈歩き屋〉のことがわかっていなかった!まさか魂食らいだったとは。最後のフィン=ケディンの説明で納得がいった。白い男の子が出てきたときは、トラクを助けるために出したキャラクターかなと思ったけど、最後の最後で重要な登場人物なんだとわかった。魔導師の素質ね。そのおかげでレンはトラクと一緒になれたし。 とりあえずトラクとレンが最高だった…。命がけでいくときのトラクのキスとか本当最高。これで本当に死んじゃうんじゃないかと思った。あと、白い男の子にトラクがレンを紹介するところ。あれはやばかった。両思いだと当たり前かのように言うなんて…! イオストラは結局謎だった。どの魂食らいも普通の人間なんだと改めて思った。魔術は使うけど、高いところから落ちたり刺されたりして死ぬってことは普通の人なんだよね。 ウルフと黒毛がまた会えてよかった。子供が一匹生きているだけで進んでいく気がして本当にショックだった。 こんなに綺麗にハッピーエンドになるとは思っていなかったから嬉しい!トラクとレンはつがいになったのか?まぁ幸せならそれでいい! フィン=ケディンは最後までかっこよかった。フィン=ケディンは魂食らいと結構知り合いだったんだね。やっぱりすごい人だ! トラクとお父さんも丸く収まったし!感動だった。でも、最後までお父さんの名前が出てこなかった。それが出てくることでまた感動的になるのかなとも思ったけど。 今まで読んだ本の中で一番と言っていいほど面白くて最高のシリーズだった。

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2015/09/22

6000年前の北ヨーロッパを舞台にしたファンタジーシリーズ完結編。未来へと向かう雄大な大団円と言えるラストに感動です。 最強の魂食らいとの対決が物語の核となりますが、その魂食らいイオストラが全く己れの考えを述べないので、それが却って不気味に思えます。顔すら仮面で隠し、ただただ脅威...

6000年前の北ヨーロッパを舞台にしたファンタジーシリーズ完結編。未来へと向かう雄大な大団円と言えるラストに感動です。 最強の魂食らいとの対決が物語の核となりますが、その魂食らいイオストラが全く己れの考えを述べないので、それが却って不気味に思えます。顔すら仮面で隠し、ただただ脅威という存在であるというのは、トラクが未来へ生きるための乗り越えるべき障害の象徴なのかも知れません。 そして最終巻にして登場した少年ダーク! 最後の最後にこんな魅力的なキャラクターを出すなんて。髪の毛を含め全身真っ白で生まれ、人に見えないものを見る力があるため敬遠されて、山で独りいる。それなのに気がよく人懐こい部分もあるのです。このダークにも最後になるほどという役割が与えられるのも素敵です。 そしてトラクとレンのふたりも、相手の気持ちや立場を先走って勝手に考えるのでなく、自分がどう思っているのかどうしたいのかを考え伝えます。それは今までの冒険を通じて養ってきた心であり、それが故の大団円のラスト。面白かったです!

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2015/05/15

コンテストで審査員の印象に残りやすいのは、 最初の出場者と最後の出場者だと聞いたことがある。 それと同じことが、この話に登場したアルビノの子、 ダークに言えるのかもしれない。 目に見えないものが見えるという理由で部族に捨てられ 一人で生きざるを得なかったダーク。 トラクを助けた...

コンテストで審査員の印象に残りやすいのは、 最初の出場者と最後の出場者だと聞いたことがある。 それと同じことが、この話に登場したアルビノの子、 ダークに言えるのかもしれない。 目に見えないものが見えるという理由で部族に捨てられ 一人で生きざるを得なかったダーク。 トラクを助けたがまた一人になることを恐れて、 行かせようとしなかったダーク。 しかし、トラクを助け白いワタリガラスを連れていたことにより、ワタリガラス族に受け入れられ、魔導士になったダーク。 この作品の中で重要な役目は果たしたものの、 このシリーズの本当に最後の最後に現れただけのダークだったが、 孤独な生活が幸せな生活に転じたせいか、とても印象に残った。 ウルフの子どもが一匹なくなってしまったが、 最後の一匹が助かって良かった。 レンがトラクの後を追うことを先延ばしして、 オオカミの母親<黒毛>を助ける場面には心を打たれた。 <歩き屋>が最後の魂食らいを倒す手助けをするとは意外だったかな。 トラクとレン、オオカミたちとワタリガラスがそろって森に行くラストで本当に良かった。

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2014/08/23

今年の夏は、トラクの時代に浸った~ 物語の展開が、どうとかではなくて 本当にその時代のファンタジーに入り込んで楽しめました 最終巻は、くらーい不安な所にも 慣れたのかそう気にならなくて 読み進められましたよ(^_^) 好きなシーンは沢山あるけど ワタリガラス族の魔導師が洞窟の...

今年の夏は、トラクの時代に浸った~ 物語の展開が、どうとかではなくて 本当にその時代のファンタジーに入り込んで楽しめました 最終巻は、くらーい不安な所にも 慣れたのかそう気にならなくて 読み進められましたよ(^_^) 好きなシーンは沢山あるけど ワタリガラス族の魔導師が洞窟の道を示すところ…が 感動的でした それにしても、1巻に出てきた氷の中にいた人はだれだったの?? レンのおとうさんかしら??

Posted byブクログ

2014/06/19

ホッとした。レンが幸せになろうと自己決定できて。 何度ダメになっても、頭を使え。諦めるな。 自然や生死、他の人間。それらへの支配はいつか崩れる。 新しくて古い絆。 色々なテーマが含まれた物語だった。個人的には五巻が好き。

Posted byブクログ

2013/10/23

およそ日本人には書けないだろうな、と思えるタイプの ファンタジー?作品でした。面白いシリーズでした。

Posted byブクログ