ブラックチェンバー の商品レビュー
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大沢ハードボイルドらしい作品です。ユーラシアホワイトにも通じるものがあります。 警察官の河合は、殺される寸前に何者かによって救われる。それは犯罪者を摘発し、その活動資金を奪う超法規的な集団ブラックチェンバーのスカウトだった。北朝鮮の工作員チヒとパートナーとなり、かつて自分の殺害を命じたロシアマフィアのコワリョフらが計画している犯罪の調査を開始する。そこには莫大な利権をかけた大規模な国際犯罪の計画があった。 正義とチェンバーの目的の間で揺れる立場。どんどん追い詰められる緊張感そして怒涛のクライマックスへとなだれ込んでいく。
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大沢在昌らしく普通に入り込めて面白いが、もっと面白い作品をいろいろ書いているのでその中では普通。 国際社会になる中で、犯罪組織やその構成員も国際的になり従来の警察対ヤクザと言う構図では収まりきらず、高飛び前提で犯罪を犯すので警察をも恐れない外国人犯罪者が出てくる。 それにより組織の保護を外れる警官のリスクが高まり警官でいることの限界を感じた刑事を、非合法かつ国際的な犯罪集団対策チームがリクルートして・・・という改めて書くと荒唐無稽に見える話。 それでも犯罪組織の国際化あたりのところまでは、そういうこともあるのかもしれないと思わせる。
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犯罪組織のブラックマネーを狙う「ブラックチェンバー」にスカウトされた警視庁の河合は、違法取引を追うべく台北、バンコク、東京へ。恐るべき犯罪計画が姿を現す! ヤメ刑事や経済やくざ、北朝鮮工作員やロシアンマフィアが入り乱れての話。500ページ超を飽きさせずに読ませるけれど、これだけ登...
犯罪組織のブラックマネーを狙う「ブラックチェンバー」にスカウトされた警視庁の河合は、違法取引を追うべく台北、バンコク、東京へ。恐るべき犯罪計画が姿を現す! ヤメ刑事や経済やくざ、北朝鮮工作員やロシアンマフィアが入り乱れての話。500ページ超を飽きさせずに読ませるけれど、これだけ登場人物が多いと各人のキャラが薄くなってしまうのはさすがの大沢在昌でも避けられないようで、解りづらいところが何カ所かあったのが残念。 (C)
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超法規的捜査機関ブラックチェンバーにスカウトされた河合。今回の獲物は偽抗インフルエンザ剤と人為的パンデミックの阻止。そこに個人・組織・やくざ・ロシアマフィア・公安などなど、さまざまな立場のエゴが入り乱れる……。 人為的パンデミックの部分、つまり鳥インフルエンザからなる新型インフ...
超法規的捜査機関ブラックチェンバーにスカウトされた河合。今回の獲物は偽抗インフルエンザ剤と人為的パンデミックの阻止。そこに個人・組織・やくざ・ロシアマフィア・公安などなど、さまざまな立場のエゴが入り乱れる……。 人為的パンデミックの部分、つまり鳥インフルエンザからなる新型インフルエンザの罹患者を日本に持ち込むという設定は、わりと真新しくはない。バイオテロというか、なんというか……こういうのは、マンガだけど吉田秋生『YASHA』でもあるし、他の映画とかでも見かけるし。所詮インフルエンザだから、去年のこともあるけど日本人にとってはそんなに怖くない、っちゅーことだろうか。それでも、日本のパンデミックに対する対処法の穴は去年のインフル、今年の口蹄疫とともに明らかになってはいるが。
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読むのにかなり時間がかかりました。なぜかというとストーリーに入り込めないという欠点が・・長編じゃなくても良いんじゃないかと思うくらい、あっけないオチでした
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あっさりと殺してくれるじゃないの。最後をブツッと切られると、気分悪い。大沢さん的にはどうなのよ、結論出すべきじゃないの。
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犯罪が国際化している中で、現在の取り締まる側は、国境を越えて捜査することが難しくなっている。そんな中で、非合法ながら各捜査関係者の協力を得て、排除していく組織。その組織は、正義と利益を追求していた。しかし、その両立は難しく、利益を追いかけて逝った結果は。現在の犯罪について、現実の...
犯罪が国際化している中で、現在の取り締まる側は、国境を越えて捜査することが難しくなっている。そんな中で、非合法ながら各捜査関係者の協力を得て、排除していく組織。その組織は、正義と利益を追求していた。しかし、その両立は難しく、利益を追いかけて逝った結果は。現在の犯罪について、現実の組織が追い付いていけてない現実を指摘しながら、楽しく読めることができました。
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刑事とやくざの癒着、やくざと外国マフィアとの抗争。おなじみの展開に加え、今回は北の工作員、さらにブラックチェンバーという秘密組織が物語をふくらませていく。話はそう複雑ではなくすんなり入っていけるし、今回は登場人物も少なく、名前をおぼえる苦労もなく読みやすかった。作家さんていろんな...
刑事とやくざの癒着、やくざと外国マフィアとの抗争。おなじみの展開に加え、今回は北の工作員、さらにブラックチェンバーという秘密組織が物語をふくらませていく。話はそう複雑ではなくすんなり入っていけるし、今回は登場人物も少なく、名前をおぼえる苦労もなく読みやすかった。作家さんていろんな事を思いつくなあ。ありそうで無い、無さそうでありそう。そういう身近な出来事が読者を惹きつけるのだろう。
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犯罪を摘発し、犯罪者を排除し、犯罪資金を没収する組織であるブラックチェンバーに加入した元刑事の河合が行き着くところは・・・ 期待が高かっただけに、そこそこといった印象。話がどんどん大きくなっていったけれど、意外とありがちなオチかな。 それでも、何が正義なのか、絶対的な正義はあるの...
犯罪を摘発し、犯罪者を排除し、犯罪資金を没収する組織であるブラックチェンバーに加入した元刑事の河合が行き着くところは・・・ 期待が高かっただけに、そこそこといった印象。話がどんどん大きくなっていったけれど、意外とありがちなオチかな。 それでも、何が正義なのか、絶対的な正義はあるのか、と考えさせられてしまう。
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世界にまたがる超法規的集団 vs 犯罪者の戦いのお話。大沢らしいスケールの大きさに500ページ超もあっという間です。ただ一点、なんであの人を殺すかな。結末はいいとしても、あの人は残しておいて欲しかった。それだけが残念で★一つマイナス。
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