人生という作品 の商品レビュー
「白川静問題」はとても興味深かった。漢字の原型は新石器時代の甲骨文字においてであり、文字の起源は象形があり、しかる後に形声が生じたということが重要であるらしい。また漢字は王の行為の吉凶を占うものとして登場した。それゆえ解読された甲骨文の多くが人間や犬や羊の生贄の数を問うものであり...
「白川静問題」はとても興味深かった。漢字の原型は新石器時代の甲骨文字においてであり、文字の起源は象形があり、しかる後に形声が生じたということが重要であるらしい。また漢字は王の行為の吉凶を占うものとして登場した。それゆえ解読された甲骨文の多くが人間や犬や羊の生贄の数を問うものであり、文字のひとつひとつが血腥いのである。だが、この漢字の起源はある意図をもって忘れ去られていくのである。 「貨幣と小説-安部公房の座標」も刺激的な論考であった。
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人生を作品のようにみなすことと、霊魂が不滅であるとみなすこととは表裏である。 自分から離れなければ自分は成立しないという逆説、 古代人は霊魂、現代人は人生
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