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ロジー・カルプ の商品レビュー

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2014/04/19

≪県立図書館≫ 途中で挫折。 めちゃくちゃな話。 人物・エピソード・思考回路・状況のどれをとっても、理解不能。 ずっと常軌を逸している。 というより、そもそも常軌というものがないのか? 私には、よくわからない話だった。

Posted byブクログ

2013/01/04

途中まで読み進んだところで、これが、最初には想像もしていなかったような物語であることに気がついて、愕然としてしまう。怖るべき小説だ。 兄と両親のいるカリブ海のリゾート島グアダループに子どもを連れて降り立ったロジー・カルプは、親に愛されず、男に利用されて父親のいない子どもを生み、さ...

途中まで読み進んだところで、これが、最初には想像もしていなかったような物語であることに気がついて、愕然としてしまう。怖るべき小説だ。 兄と両親のいるカリブ海のリゾート島グアダループに子どもを連れて降り立ったロジー・カルプは、親に愛されず、男に利用されて父親のいない子どもを生み、さらに泥酔の末、父親のわからない子どもを身ごもっている。空港に出迎えたラグランの目に映ったロジーは、まだ若いのにすでにさんざん踏みつけられ、それでもまだ、だらしのない兄を頼って着の身着のまま見知らぬ土地に来てしまう、愚かで青白い顔をした魅力のないフランス女にすぎない。 ところが第3章でふたたび登場する彼女は別人のように変化していて、ラグランをひきつけてやまない。だがそれは読者が期待するような変化―――ロジーの子どもが熱帯の地で生命力を取り戻し、ばらばらの家族が再生するといった―――ではない。この物語に登場するのは、みな、親に棄てられた子どもたちであり、家族とは、互いの生命を奪い取る闘争の関係にほかならないのだ。 常に他人に依存し不安定に見えるロジーが、その根底に怖ろしさを感じさせるほどの落ち着きをもっていることが明らかになってくる一方、常に自信と自制を保ち他人を助けていたラグランの底に潜む不安が頭をもたげてくるという対比の中で、物語の主題がしだいにはっきりと浮かび上がってくる構造が見事。不安と緊張に満ちた文章の力で、ぞくりとさせるラストシーンまで連れて行かれる。小野正嗣の訳文もすばらしいが、誤植が多いのがちょっと残念。

Posted byブクログ

2010/06/26

[ 内容 ] カリブ海に浮かぶリゾート島、グアドループに降り立った子連れの妊婦、ロジー・カルプ。 彼女はフランス本土での暮らしに疲れ、成功を収めている兄ラザールを頼ってこの島に流れ着いたのだ。 しかし、空港に迎えに来るはずの兄は一向に姿を現さない。 なぜ身内からさえ、こんな仕打ち...

[ 内容 ] カリブ海に浮かぶリゾート島、グアドループに降り立った子連れの妊婦、ロジー・カルプ。 彼女はフランス本土での暮らしに疲れ、成功を収めている兄ラザールを頼ってこの島に流れ着いたのだ。 しかし、空港に迎えに来るはずの兄は一向に姿を現さない。 なぜ身内からさえ、こんな仕打ちを受けなくてはいけないの? 彼女の苛立ちは募った。 やがて、息子のティティがぐずり始めた頃、身なりのよい黒人青年ラグランがロジーに声をかける。 青年は、兄の代理で迎えに来たのだという。 ロジーとティティは青年の真新しいトヨタのピックアップに乗りこみ、新たな生活への第一歩を踏み出すが…。 フランス最高峰のフェミナ賞受賞。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ