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定本 想像の共同体-ナショナリズムの起源 の商品レビュー

3.7

33件のお客様レビュー

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2026/04/23

大学時代に本だけ購入して読まずに知ったかぶりだけしていた想像の共同体を今更になって読み始める。 序文まで 国民意識の虚構:ナショナリズムは本人にとっては遠い昔に根差した感覚であるのに対して、実際には近代以降に構築されたものである。 宗教と封建社会を支えた文化システムと比較して考...

大学時代に本だけ購入して読まずに知ったかぶりだけしていた想像の共同体を今更になって読み始める。 序文まで 国民意識の虚構:ナショナリズムは本人にとっては遠い昔に根差した感覚であるのに対して、実際には近代以降に構築されたものである。 宗教と封建社会を支えた文化システムと比較して考える。

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2026/02/12

学生以来の再読。 当時は「国家は創られたものだったのか!」くらいの感想しか無かったが、読み返すとこの本の射程の広さに改めて感心する。 具体的には、 ・国民国家は「隙間に入り込んだもの」 ・それは公定ナショナリズムによって勃興した ・言語(と、個人的には地図)が「想像の共同体」の非...

学生以来の再読。 当時は「国家は創られたものだったのか!」くらいの感想しか無かったが、読み返すとこの本の射程の広さに改めて感心する。 具体的には、 ・国民国家は「隙間に入り込んだもの」 ・それは公定ナショナリズムによって勃興した ・言語(と、個人的には地図)が「想像の共同体」の非常に重要な種子だった というあたりは再発見。 更には ・新聞を読むとは、作者が一貫した筋立てを考えるのを放棄した小説を読むようなものだ ・独立当時の北米の印刷業者はジャーナリストである 的なTipsもあり、非常に面白かった。 ファノンも公定ナショナリズムの被害者(と言うのは傲慢か)とも思ったり。

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2026/01/09

昔国際関係を学んでいた時に読んだ本だが、今回はスピリチュアルな視点を持って再読してみた。 想像の共同体、帰属意識が分離の壁をつくる。突き詰めると、私は〜である、というアイデンティティが分離、分断を生み出す。さらに突き詰めると、私は肉体である、私は思考である、というように有限なも...

昔国際関係を学んでいた時に読んだ本だが、今回はスピリチュアルな視点を持って再読してみた。 想像の共同体、帰属意識が分離の壁をつくる。突き詰めると、私は〜である、というアイデンティティが分離、分断を生み出す。さらに突き詰めると、私は肉体である、私は思考である、というように有限なものとの同一化が問題を起こすと言える。 ワンネスがベースであれば、個性、多様性ということで争いは起きないのだろうな。

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2025/05/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白い。 特に、言語の範囲と国家の範囲がわりと一致しがちな日本人にとっては、はっとさせられる本なのかな、と。しち難しいけども(笑)。 このグローバライゼーションの世の中、ウェストファリア体制なんぞゃ!と思っていながら思考を進められなかった私には、そもそも、国家の成り立ち、というか、国民性、ナショナリズム、とは??を歴史から精緻に紐解いてくれているこの本は、たまたま出会って購入した本だけど、でもめっけもんだったかも。

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2025/01/25

大学の学部の教養科目に文化人類学があり、その講義の中で紹介された本。講義を受講したのは10年以上前であるが、妙に頭に残っていたのでたまたま家に残っていた講義ノートを傍に読んでみた。内容はかなり難しかった。前提として求められる知識のレベルが高く、正直ちゃんと読めたかは自信がない。講...

大学の学部の教養科目に文化人類学があり、その講義の中で紹介された本。講義を受講したのは10年以上前であるが、妙に頭に残っていたのでたまたま家に残っていた講義ノートを傍に読んでみた。内容はかなり難しかった。前提として求められる知識のレベルが高く、正直ちゃんと読めたかは自信がない。講義ノートがあったから、なんとか理解できたような気がするし、できてない気もする。 本書によれば、国民国家が力を持ち始めたのは18世紀頃と比較的新しく、それ以前は宗教共同体が力を持っていた。しかし、出版資本主義の発展により、それまではラテン語で少ない部数しか出版されなかった書物が「俗語」により大量印刷されるようになり「俗語」を中心として人々は共同体意識を持つようになった。 支配者側もこうした前提のもと、領内の言語の統一などにより俗語を中心にした国民へと歩み寄った(公定ナショナリズム)。 また、植民地国家における国民国家の想像のための装置として、国勢調査、地図、博物館が挙げられている。これらが、植民地国家の支配領域、支配下の人間が誰か、その系譜を形作った。 おおむねこのような内容だろうか。難しくはあったが、ずっと気になっていた本だったので、読めて良かった。他にも大学の講義で紹介された本で気になる本があるので、手に入ることがあれば読んでみたい。

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2024/09/18

メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1836206735624933403?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

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2023/11/05

1987年版を読んだ。40年もたっていないものであるが、ベトナム戦争のことは書いていない。南アジアのことはかかれている。日本についても明治維新から北一輝の思想まで書いてはいるが、明治の初めの書物といってもおかしくはない書き方である。  学生が歴史の書物として読むにはいいのかもしれ...

1987年版を読んだ。40年もたっていないものであるが、ベトナム戦争のことは書いていない。南アジアのことはかかれている。日本についても明治維新から北一輝の思想まで書いてはいるが、明治の初めの書物といってもおかしくはない書き方である。  学生が歴史の書物として読むにはいいのかもしれない。

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2025/11/29

世論の形成には見知らぬ人と繋がっているという感覚が重要。新聞がこのつながりを作り出した。新聞は現実感と共感意識の幻想を生み出す。いま社会で起きていることを全国の人と共有しているという感覚が公衆を生む。※公衆は群衆と異なりマスコミを通じて成立、自然力に左右されない(cf. ル・ボン...

世論の形成には見知らぬ人と繋がっているという感覚が重要。新聞がこのつながりを作り出した。新聞は現実感と共感意識の幻想を生み出す。いま社会で起きていることを全国の人と共有しているという感覚が公衆を生む。※公衆は群衆と異なりマスコミを通じて成立、自然力に左右されない(cf. ル・ボン)。ガブリエル・タルドTarde『世論と群衆』1901 現実は所与ではない。客観的にそこに存在するわけではない。「現実」は言語によって作られる。例えば、社会問題は「その状態が問題だ」と捉える人々の言語活動によって構築される。スペクター&キツセ『社会問題の構築』1977 数百・数千万の他の国民たち。遠くに住み、顔も知らない。しかし私たちは共同体のイメージを心の中に持っている。国民は空間的に区切られた場所に住んでいて、主権的なものだとイメージしている。深い同志愛をイメージしている▼このイメージを可能にしたのは、新聞・小説などの出版物により記憶を共有するようになったから。新聞は1日だけのベストセラー。自分とほぼ同時に多数の人が同じ新聞を読んでいる。出版資本主義がネーションとしての意識を生む。ネーションは文化的に構築されたものだ。ベネディクト・アンダーソンAnderson『想像されたコミュニティ』1983 昔からあると思われている「伝統」。実は最近何らかの目的のために作り出されたものかも。支配者が都合のいいように「伝統」を持ち出し、他者・外部に対する自分たちのアイデンティティの源泉として利用している。伝統を源泉とするネーション観は近代になって文化的に構築されたものだ▼スコットランド。タータン(格子柄の織物)は氏族ごとに異なる模様だとされたが、これは生地を売るために最近創られた”伝統”。エリック・ホブズボームHobsbawm『創られた伝統』1983 ※ユダヤ人。ロンドン大学バークベック・カレッジ。マルクス主義。 ネーションはあくまでも抽象的なもので、実際には存在しない。想像上の物語で結びついているだけだ。国家機能を維持しながら、ナショナリズムは捨て去ろう。市民による抽象的なステートに生まれ変わろう。ユートピア。ガヤトリ・スピヴァクSpivak『ナショナリズムと想像力』2010 ※インド東部ベンガル出身。女性。

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2023/08/31

ナショナリズムの本質を歴史的・理論的に探究する論考として1983年ベネディクト・アンダーソンによって上梓された。1987年彼の教え子によって最初に日本語に翻訳され、2006年時点では30カ国27言語に訳され、ナショナリズム論の名著として社会科学系の研究者に広く読まれ、大学ゼミなど...

ナショナリズムの本質を歴史的・理論的に探究する論考として1983年ベネディクト・アンダーソンによって上梓された。1987年彼の教え子によって最初に日本語に翻訳され、2006年時点では30カ国27言語に訳され、ナショナリズム論の名著として社会科学系の研究者に広く読まれ、大学ゼミなどの課題書としても使われている。表題の書は1997年に一部加筆修正されて出版されたもの。 著者は第二次大戦後東南アジアの社会主義国間の紛争に直面し、マルクス主義理論にとっても「やっかいな変則であり続け、無視されることのほうが多かった」ナショナリズムの問題にフォーカスし、人類学・社会学・歴史学・政治学等々幅広い学識を駆使して分析・思考し独特の立論を試みたものである。著者はイングランドで生まれイートン校、ケンブリッジ大を経て渡米、コーネル大学でインドネシアなど東南アジア研究を長く続けた、その分野の権威である。生涯を学問研究にかけた筆者の文章は経験・知識や発想の豊さに満ちて読み手に緊張を強いる。生い立ちやキャリアがなせるイギリスの引喩や凝った文体で専門語や脚注も多く、読者向きの文章に慣れた身にはついていくのが大変であった。繰り返しなぞりながらも終章になると朧げに浮かび上がってくるナショナリズム像に何とも言えない達成感に満たされる。今まで無意識に使っていた「ナショナリズム」という言葉が恐ろしく新鮮な概念として再現され、従来の表面的な理解が次元の違う新しいものに変わっていく快感である。 読解不足と雑駁な浅慮を省みず、あえて纏めてみると以下のようか。 想像の共同体 Imaged community とは 近代の印刷技術、言語、教育によって形成される。 地図・人口調査・博物館・歌謡などで範囲が策定され、新聞などで同時性を確認し共同性が意識される。聖書の絶対性(宗教)・王権の絶対性(政治)・時間的宿命性(哲学)の旧社会が印刷・出版技術や資本主義の発達によって、人間は従来の制約(限界)を超えて「考える」ようになり、想像の共同性=ナショナリズムが発現する。

Posted byブクログ

2023/07/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

翻訳書にありがちな意味不明な持って回った言い回しが多くて結局何が言いたいのか分からない。まあ要は、言語・印刷出版・王族の保身・行政官僚の意識等極めて具体的なものにより”想像の共同体”は形成されていったとそういうことなんでしょう。言われてみればそりゃそんなところでしょうという現実に目を見開かせてくれる点ではさすが新古典と言われるだけのことはあるか

Posted byブクログ