ケンブリッジ・サーカス の商品レビュー
シバタ先生の妄想とホラ話と思い出と近況、その他。 少年時代の僕との邂逅。ロンドン、リバプールの思い出、ニューヨークの作家たち、オレゴンのユージーン、ポートランド紀行 雑色駅 東行の肉汁ざるうどん 萩中 刀屋のうどん、そば ポールオースターとスチュアートダイベック
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繰り返される同じテーマに心地よく浸ることができるかどうかが、好き嫌いの分かれ目かなあと思う。1章と2章は不思議な味わいで良かった。後のは正直「またそれですか」という感じがしてしまって…。
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駄目だわ。なんてことでしょう、今をときめく名翻訳家の誉れ高い柴田元幸の文章が私を拒絶します。 今までポール・オースターやなんかの翻訳ではまったく感じたことのない、生理的に寄せつけない嫌悪感というか、ほら、よくあるじゃないですか、ぱっと見はいいんだけどどうしても我慢ならない見っと...
駄目だわ。なんてことでしょう、今をときめく名翻訳家の誉れ高い柴田元幸の文章が私を拒絶します。 今までポール・オースターやなんかの翻訳ではまったく感じたことのない、生理的に寄せつけない嫌悪感というか、ほら、よくあるじゃないですか、ぱっと見はいいんだけどどうしても我慢ならない見っとも無さとか、その奥に見え隠れする下司な根性とか、まあ、そこまで口が滑るとちょっと言い過ぎて失礼千万ではありますが、後悔してます、読まなきゃよかった、書かなきゃよかった、って。 たぶん、身辺の不穏な動向に左右されて、いつもの私じゃなくなっていて、読み方まで畸形化して、それでこうなったんじゃないかと思います。 ポール・オースターに依存して依拠する部分だけがまともに読めただけで、その他の部分の、本質的なものはつまらない取るに足らないものだった、なんてことのないように、しっかりもう一度この目で確かめなくちゃ。
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これまでの柴田ワールドの集大成というより、「良質な部分の抽出」といった方が正しいかもしれない。嫌みなくまとめられた前半部分のエッセイや小説は、まさに柴田さんの「記憶の回廊」を辿る旅のようだ。後半のアメリカに住むお兄さんを訪ねる旅の記録もなかなか味があって捨てがたいし、ポール・オー...
これまでの柴田ワールドの集大成というより、「良質な部分の抽出」といった方が正しいかもしれない。嫌みなくまとめられた前半部分のエッセイや小説は、まさに柴田さんの「記憶の回廊」を辿る旅のようだ。後半のアメリカに住むお兄さんを訪ねる旅の記録もなかなか味があって捨てがたいし、ポール・オースターとの対談も良い。特に、ウイリー・メイズについて、オースターが『トゥルー・ストーリーズ』に書いたお話の後日譚は、驚くばかりの「トゥルー・ストーリーズ」だ。おまけの特別付録として、自筆原稿の縮小コピー(エッセイ『夜明け前』)が巻末に収められており、これまたファンにはたまらない。
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