ぜんぜんたいへんじゃないです。 の商品レビュー
朝倉さん初のエッセイ。 Aeraに連載されていたものをまとめたもの。 とっても率直に自分自身のこと、家族、日常、仕事を描いている。 小説と同じく、淡々、淡々と綴っているのに、不意に笑いを誘うエピソードや表現が。 うーん、いいなあと思う。 本当に比喩がうまい。 幼稚...
朝倉さん初のエッセイ。 Aeraに連載されていたものをまとめたもの。 とっても率直に自分自身のこと、家族、日常、仕事を描いている。 小説と同じく、淡々、淡々と綴っているのに、不意に笑いを誘うエピソードや表現が。 うーん、いいなあと思う。 本当に比喩がうまい。 幼稚園児のお昼寝の様子を「品評会のさつまいも」って表現したのがすごいツボ。 ごろごろ転がってるよねえと目に浮かぶ。 よいエッセイを読むと「楽しい人生だなあ」と羨ましい気持ちにもなる。 でも確かに一部特異な人もいるけれども、 ほとんどの場合、別に特別なことばかりを経験しているわけではなくて、 モノゴトへの感度が高く、視点が違うんだろうなと思う。 更に表現力が加わって、日常が鮮やかに切り取られる。 そんなことを感じさせられたエッセイ集。 それにしても本当にあけっぴろげ。 作家になりたかった理由のひとつに、 「おかあさんになりたかったけど、もう子供は持てないだろうと思ったから」 って書いちゃうところがすごい。 しかもまだ3ページ、ぜんぜん気持ちあったまってない。 直球過ぎて読んでるほうがどぎまぎしちゃう。 でもぐっと距離が近づく、いいよ朝倉さん。 ちゃっかり(?)40歳目前で6つも年下のだんなさんをゲットしているところも、意外性があって面白い。 それに結構ノロケてるのもよい。 本文でも触れられているけど、 10代、20代で颯爽と登場する才能がいる中で、 「40歳だけど新人です」って、とても素敵だなと思った。 強いメッセージがあるわけではなく、爆笑でも号泣でもない。 ネタは小粒、でも粒ぞろい。 いくつになっても「人生まだまだこれから」なんだな、とちょっと楽な気分になれる。 小説家エピソードも多いので、作家の生態に興味がある人にとっても、すごく面白いのではないでしょうか。
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文章がきちんとしている人の本は、読んでいて気持ちが良いなあとしみじみ……。短い文も多いので、てきぱきしゃべっている気っぷのいい姐さんを思い浮かべながら読んだ。 さすがに作家さんだけあって、気になる言葉があるとすぐに辞書をひく習慣があるようだ。でも、しっかり者かと思いきや、普段の生...
文章がきちんとしている人の本は、読んでいて気持ちが良いなあとしみじみ……。短い文も多いので、てきぱきしゃべっている気っぷのいい姐さんを思い浮かべながら読んだ。 さすがに作家さんだけあって、気になる言葉があるとすぐに辞書をひく習慣があるようだ。でも、しっかり者かと思いきや、普段の生活ではダメ人間な様子もかなり伝わってきて、ほほえましい感じがする。 沖縄旅行で原稿を書いている回は、やっつけ仕事的に感じてしまった。これも不快感というより、苦笑いで「がんばってね」と言いたくなる。 まだ一冊目だけれど、私、この人、好きだな~と思った。
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著者初エッセイ。 本人も文中に書いているが、まとめ下手というか、焦点がどんどん流れていく、女性特有のお喋りを上質な日本語でお届けって感じ。 小説の不思議な味はこっからきてるのか。 きっと愛らしい女性なんだろな。 【図書館・初読・1/4読了】
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
朝倉かすみさん、1960年生まれでワタクシよりも5つも年上なのに、全然ちゃんとしてないことに安堵を覚える。かなりのちゃんとしてなさだ。 iPhoneが出ても長らくそれがなんのことかわからないで、10年来のMacユーザーであるというのに、iPhoneのアイコンがアップルのロゴとそっくりだね、と得意げに言って苦笑されたり、スイート10 でなにかをせしめようと、して夫をほめるエッセイを書きます と宣言しながら結果的にやんわりと夫をけなすばかりのエッセイになっていたりして、その能天気さに爆笑。もちろんこれをリアル100%と思ってはいけないが、他人さまの「ダメ話」は、ほんとうに楽しく嬉しく頂けるってもんだ。因にこれは京都行きの新幹線の中で読んで、買ったばかりのiPhone4sと買ったばかりのエレコム折りたたみBluetoothキーボード 英字配列 ホワイトを使用し、Evernoteに記録したものだ。と、さも電脳機器を使いこなしているかのようなメモを追記しておく。
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最近気になる作家、朝倉かすみさんの初めてのエッセィ。 シュールで笑える。 かっぱのかーすけどんどん、馬のけつ とか、京子(実母)のはなし、セカンドバッグ愛用のオットの話、豊崎さんにあんなサインと言われた話 なにかと笑える小話満載
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忙しくて大変でしょう、と言われたらぜんぜんたいへんじゃないです、と答える前向きな著者のくすっと笑えるエッセイ 若干原稿遅れの言い訳が多め‥笑 オットとののろけ話もいい感じです
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楽しく読めてよかった。いくつになっても、心の中は変わらない人もいるのだなあと思った。もちろんいい意味で。なんとなくふくよかな人を想像していたのだが、身長が145cmと聞いてうまくイメージ内のバランスが取れなくなった。73歳のご母堂(京子)が、48歳の著者よりも先に書店にあいさつ回...
楽しく読めてよかった。いくつになっても、心の中は変わらない人もいるのだなあと思った。もちろんいい意味で。なんとなくふくよかな人を想像していたのだが、身長が145cmと聞いてうまくイメージ内のバランスが取れなくなった。73歳のご母堂(京子)が、48歳の著者よりも先に書店にあいさつ回りをしているというのには、ビックリした。人と同じことをしていても仕方ないという理屈はあっているが。
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作家さんのエッセイを読むのが好きな私。 しかし朝倉さんの作品は1つも読んだことがなかったり。…『田村はまだか』が気になってはいるのだけれど。 結婚して10年目、作家デビューして5年目の著者による「ぜんぜんたいへんじゃない」日常を描いたエッセイ。 …たいへんじゃないとか言いつつ、...
作家さんのエッセイを読むのが好きな私。 しかし朝倉さんの作品は1つも読んだことがなかったり。…『田村はまだか』が気になってはいるのだけれど。 結婚して10年目、作家デビューして5年目の著者による「ぜんぜんたいへんじゃない」日常を描いたエッセイ。 …たいへんじゃないとか言いつつ、かなり充実してて忙しそうですが。 エッセイを書いたのは初めてだそうですが、やっぱり作家さんだけあって、文章が巧い! 「あー、そういうことあるよねー」と相槌を打ちながらすらすらと読みました(笑) 家族に関するネタが特に面白かったです。「オット」と「京子」のキャラが際立ってます。 全体的にまったりした雰囲気で読んでて心が和みます。
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朝倉さんの本は大好きで 楽しみにして読み進めたエッセイ。 でも小説のような毒はなく 良い意味で普通の奥さんのエッセイでした。 もち笑える部分もあったし 小説家という私とはかけ離れた世界の方の おもしろ話もありましたけどね。 次、またエッセイ出されるときに期待です。
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とりあえず図書館で借りている本。(何がとりあえずなんだか…)(まだ読みかけの本)『田村は まだか』の朝倉かすみさんのエッセイ。返却期限までに読了できるかなぁ〜☆8月20日補足☆時々、声を出して笑う場面があった、そんな本だ。夏の疲れか、些細な事で、笑える…
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