精神の歴史-近代日本における二つの言語論 の商品レビュー
「言葉は、いかにして出来事に生成するのか」というのが本書のテーマである。本書は、一応、歴史学の研究書だが、その射程は哲学、文学にまで及んでおり、非常に内容は高度である。言葉=リプレゼンテーションではない、言葉=出来事であるような言葉の使用が、日本の近代史上に存在したというのが本書...
「言葉は、いかにして出来事に生成するのか」というのが本書のテーマである。本書は、一応、歴史学の研究書だが、その射程は哲学、文学にまで及んでおり、非常に内容は高度である。言葉=リプレゼンテーションではない、言葉=出来事であるような言葉の使用が、日本の近代史上に存在したというのが本書の結論である。ただ、本書の内容が高度すぎ、理解が追い付かないせいもあり、言葉=出来事というのが、自分には今一つピンとこなかった。「解体新書」のエピソードはイメージしやすく興味深かった。
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