マエストロ、それはムリですよ…~飯森範親 の商品レビュー
山形交響楽団はブルックナーチクルスをはじめとして、中規模の編成とは思えない重厚な音色でとても素晴らしい演奏を聴かせてくれるオーケストラなのですが、そんな山響にも試行錯誤の過去があり、その中で飯森範親さんのアイデアとチャレンジの結晶が詰まっているからこその今があるのだなぁということ...
山形交響楽団はブルックナーチクルスをはじめとして、中規模の編成とは思えない重厚な音色でとても素晴らしい演奏を聴かせてくれるオーケストラなのですが、そんな山響にも試行錯誤の過去があり、その中で飯森範親さんのアイデアとチャレンジの結晶が詰まっているからこその今があるのだなぁということを強く感じました。 アイデアと想像力はどんな苦しいときにあっても、もちろん必ずしも即効性があるものばかりではありませんが、チームを前に進めてくれるのだなぁということを強く感じさせてくれた一冊でした。
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山形交響楽団の活動の本。同響を大きく活性化させた指揮者と代表の発想が対照的で面白い。プロの楽団の話だが、アマオケサークルにも転用できる事例もある(ここまで本格的に考える余裕はないかもしれんが)かと読むが、正直世界が違う。アマのアマたる所以は、本書にあるようなところまで手が回らな...
山形交響楽団の活動の本。同響を大きく活性化させた指揮者と代表の発想が対照的で面白い。プロの楽団の話だが、アマオケサークルにも転用できる事例もある(ここまで本格的に考える余裕はないかもしれんが)かと読むが、正直世界が違う。アマのアマたる所以は、本書にあるようなところまで手が回らない、でも楽しみたい、というところ。でも、思想は理解したい。音や曲のイメージ、興味の深さの方向を各団員が揃えていくのが大事なのだろう(指揮、監督の曲想にしたがって)。実に難しいが・・・。
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地方の一オーケストラだった山形交響楽団は、常任指揮者に飯森範親を迎えてから、山響を聴きにわざわざ山形まで足を運ぶファンを獲得する人気オーケストラに成長する。飯森の指揮者としての音楽的力量はもとより、オーケストラの運営能力、ファンや人とのつながりを大切にする人間性が、山響を大きく飛...
地方の一オーケストラだった山形交響楽団は、常任指揮者に飯森範親を迎えてから、山響を聴きにわざわざ山形まで足を運ぶファンを獲得する人気オーケストラに成長する。飯森の指揮者としての音楽的力量はもとより、オーケストラの運営能力、ファンや人とのつながりを大切にする人間性が、山響を大きく飛躍させた。インタビュー形式で読みやすく書かれている。飯森氏にも山響に親近感を覚え、山形で山響の演奏を聴きたくなる。
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一地方オーケストラの山形交響楽団を全国区に押し上げた理由とは? 音楽本と言うよりビジネス本と言った方がいいかもしれませんね。指揮者の飯森さんのアイデア、オケの職員の奮闘、山響のドキュメントとしても面白かったです。 山響聴きたくなりました。 全国の地方オーケストラの職員はもちろんで...
一地方オーケストラの山形交響楽団を全国区に押し上げた理由とは? 音楽本と言うよりビジネス本と言った方がいいかもしれませんね。指揮者の飯森さんのアイデア、オケの職員の奮闘、山響のドキュメントとしても面白かったです。 山響聴きたくなりました。 全国の地方オーケストラの職員はもちろんですが、会社やお店を経営されてる方も読むと何かヒントがあるかも?
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日本で最小のオーケストラ、山形交響楽団。けれど観客はいつも満員。かつて慢性的な財政難だったこのオーケストラを変えたのは、若手指揮者飯森範親氏。彼のしたことは地元の良いところを活かし、お客様のために当たり前のことを当たり前にすること。運営の仕方や飯森氏の指揮者としての心構えなど関心...
日本で最小のオーケストラ、山形交響楽団。けれど観客はいつも満員。かつて慢性的な財政難だったこのオーケストラを変えたのは、若手指揮者飯森範親氏。彼のしたことは地元の良いところを活かし、お客様のために当たり前のことを当たり前にすること。運営の仕方や飯森氏の指揮者としての心構えなど関心をもって読めます。
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阿久悠の日記本に続き同居人絶賛の本!山形という閉鎖的な地で、それまで低迷していた山響を観客動員数180%という驚異的な地位に押し上げた人物。松本もかなり閉鎖的なのでこの本読むと元気が出そう!
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読了@図書館。 それにしても、地方オーケストラの維持が大変なこと。本書では意識変えから始め、それと平行して色々な具体的にな方策が行われることが描かれています。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いいものを持っているのに、イマイチそれを発揮できないオーケストラ―山形交響楽団。その原因は土地柄やコンプレックス、そして“昔からの山響”から抜け出せないことだった。 彼らに転機を作ったのは、新しく常任指揮者となった飯森範親。彼は山響をあるべき姿、さらに日本でひとつのオーケストラにするため、次々とマニフェストを打ち出していく。題のように弱音を吐いていた者も、飯森の流れに巻き込まれて変わり始める。 ひたすら飯森氏の人間性に感銘を受ける本だった。オーケストラ再生の話ながら、他の組織、個人においても同じことが言えるだろう。真のリーダーとはどういう人か、分かった気がする。「良い人には良い人が集まる」「良い人は周りさえも良くする」、そんな人が世の中にはいるのだ。 自ら台風の目にはなれないにしても、自分を信じ、決して驕らず、彼のように進んでいきたいと思う。
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多分2時間ぐらいで読み切ってしまった。ずいぶん前から読みたかったのだけれど、買ってよかった。本気で山形交響楽団を聴きに行きたいと思った。飯森さんとても素敵です。 「忘れている音というのは指揮をしていても聞こえてこないんです。」というのは、覚えていない細胞は組織標本を見ても見えてこ...
多分2時間ぐらいで読み切ってしまった。ずいぶん前から読みたかったのだけれど、買ってよかった。本気で山形交響楽団を聴きに行きたいと思った。飯森さんとても素敵です。 「忘れている音というのは指揮をしていても聞こえてこないんです。」というのは、覚えていない細胞は組織標本を見ても見えてこない、とか、気にしていない病気は患者を診ていても気がつかないというのとたぶん同じ。でも、「聞く」ということにもそういうことがあるというのは初めて聞いた。なるほどなあ。
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山形交響楽団の変化、進化がとても興味深い。 自分の住んでいる地域とよく似ていて親近感を覚えた。 飯森氏のお父様が広告会社で勤務してらっしゃたこと。お母様のオリジナルなものへの工夫。映画「おくりびと」のこと。 飯森氏にかってに共通項や親近感を覚える。 『消費者のニーズをリサーチする...
山形交響楽団の変化、進化がとても興味深い。 自分の住んでいる地域とよく似ていて親近感を覚えた。 飯森氏のお父様が広告会社で勤務してらっしゃたこと。お母様のオリジナルなものへの工夫。映画「おくりびと」のこと。 飯森氏にかってに共通項や親近感を覚える。 『消費者のニーズをリサーチするアンテナを張ることで、それに敏感に反応しながら、常に先を行く、良い意味で消費者の期待を裏切るようなレアな商品を提供し続ける』まさにマーケティング。 今日の第九コンサート。飯野氏の指揮で歌う。楽しみです。
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