「空気読み」企画術 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前提として、タイトルにもなっている「空気読み」とは、この本の場合、ヒット商品を生み出すために「消費者の深層心理と捉える」ことを指しています。 この本は、①「隠れたニーズ」を発見するための思考整理の方法、②具体的なアイデア出しの方法、そして③企画に落とし込んでプレゼンするまで流れをわかりやすく説明しています。 それぞれの方法で印象に残っているものを紹介します。 ①不満を「抵抗の少ない仕組み」に変換する ②ロングセラーから時代の変化を読む技術 ③企画と出会った後で何が変わるのかを訴える ちなみに、この本の想定読者は、「ヒット企画が作れなくて悩んでいる企画マン」と最初に書いてあるのですが、企画マンに限らず、何かしらアイデアが必要なときの考え方のヒントが欲しい人や、プレゼンする機会がある人とっても、非常に参考になる本です。
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本の想定読者は「ヒット企画が作れなくて悩んでいる企画マン」とのことですが、ヒットさせる前に通る企画すら作れないのが大多数ではないでしょうか。「どうしてこんな面白い企画が通らないんだろう」なんて上司を恨んでいたりして? そんな方にお薦めなのがこちらの一冊。 「いい企画」と「面白...
本の想定読者は「ヒット企画が作れなくて悩んでいる企画マン」とのことですが、ヒットさせる前に通る企画すら作れないのが大多数ではないでしょうか。「どうしてこんな面白い企画が通らないんだろう」なんて上司を恨んでいたりして? そんな方にお薦めなのがこちらの一冊。 「いい企画」と「面白い企画」は別物(P19) この一言にハッとしたならもう空気を読む準備に入ってるかも。 実際に身近にいるクライアントにどんどん企画を通していく営業マンもこの本と同じ情報収集の仕方をしていました。 空気を読み、いい企画を出せるようになるにはセンスを磨かなくてはなりませんが、そのセンスの磨き方を具体的に学ぶことができる一冊です。
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具体例を通しながら、実際にどのように著者の言う”空気”を読んで、企画とするのか、わかりやすく書かれていて、とても参考になる。 著者の言う空気とは、時代の空気のことで、いま何が流行っているか、ということだけでなく、これから何がくるか、ということも含まれている。 複数雑誌から現在...
具体例を通しながら、実際にどのように著者の言う”空気”を読んで、企画とするのか、わかりやすく書かれていて、とても参考になる。 著者の言う空気とは、時代の空気のことで、いま何が流行っているか、ということだけでなく、これから何がくるか、ということも含まれている。 複数雑誌から現在の空気(堅い言い方をすると、世相というのが近いだろうか)を読み、そこからメッセージを作成し、有効な企画に落とし込んでいく。 企画化する際に、誰に対してのどんなメリットを持つべきか、どのよう企画のプレゼンをして通すか、どのように周りにアプローチして企画を世にプロデュースするのか、という点にも触れられている。 できれば、最後の方に書かれている、周りをどのように巻き込んで、というところをもっと詳述していただくと、うれしい。 とても役に立つ、読んで良かった本だ。
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顧客に解決策を提示するうえで、必要になるのが独自の企画ですが、なかなか独自の観点で根拠のある企画って導きだしにくい。 本書の空気読み企画術を使えることができれば、空気を読むことで根拠のあり、しかも独自の観点で企画立案ができるようになるかと。
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消費者という人はいない。あるとき消費者の役割をしているだけで、あるときは企業でマーケティングをやっていたり商品を販売したりしている。頭の上で、ある役割が点灯するような感じである。 小学生に「何でも、好きなものを食べさせてあげる」と言っても、そんなにメニューを知らない。経験の総量が...
消費者という人はいない。あるとき消費者の役割をしているだけで、あるときは企業でマーケティングをやっていたり商品を販売したりしている。頭の上で、ある役割が点灯するような感じである。 小学生に「何でも、好きなものを食べさせてあげる」と言っても、そんなにメニューを知らない。経験の総量が足りなければ、欲望の生まれようがない。これからは、もっと使ったり楽しんだりする方の工夫やアイデア、感覚が大切になってくる。「消費こそが生産なんだ」(糸井重里) 「いい企画」とは、課題を解決する企画 ビジネスパーソンが企画で求められるのは「解決策」の提示 だから、解決してほしい課題=問題をちゃんと把握しておく必要がある ① 消費者が求めているものを「空気読み」する ② 企画に求められる課題を把握する ③ 関係者にメリットがある企画を作る ④ 決済者の立場で企画をプレゼンする 発見体質になる ・「他人の視点」から発見する ・不満を「抵抗の少ない仕組み」に変換する ・ターゲットを自分に「憑依」させる ・プロファイリングする ・街中でミクロ市場調査を試みる ・「体験を増やす」ことで発見する ・メディアのコメントに「逆説」を唱える 消費者にうけるモノは、振り子のように右に行ったり左に行ったり揺れることを繰り返す「なぜ、人は7年で飽きるのか」 ・大事な発見を逃さず、メモする、撮る、→寝かす 葉 ヒット商品・ヒット現象 → 幹 共通項 → 根 消費者の深層心理 発見した根には2種類ある ・多くの人に共通した根 「足りない」「満たされていない」「できていない」 ・特定の層だけに刺さる根 新入学、新社会人、クリスマス、ボーナス商戦、結婚、出産.. 関係者の相互メリットをフレームワークで「見える化」する いい企画とは、「面白い企画」ではない。関わる人がハッピーになるような「相互メリット」が描けている企画 B to Cモデルのフレーム 消費者に対して、自社製品を販売している場合 B to B to Cモデルのフレーム 企業が消費者を相手に商売するのを手伝う商売 消費者が求めていることと、クライアントとなる企業群の課題解決となることをマッチングする「つなぎ方」を生み出すこと B to Cモデルのフレームで企画を作る 下側の自社のシーズからではなく、まずは上側の「消費者のニーズ」を考える ① 「葉」の部分にターゲットが関係すると思われる事象を並べる ② 並べた「葉」の部分に共通する「幹」を見つけ出す ③ 「幹」のさらに深層にある「根」を発見する ニーズから商品コンセプトを設計する 商品コンセプトに自社のシーズを組み合わせる B to B to Cモデルのフレームで企画を作る ターゲットを設定し、空気読みを行う ニーズから「商品コンセプト」を設計する ターゲットユーザーのペルソナを設定する 「出会いのストーリー」を描く AIDMAでAISASで 関係者に相互メリットがあるか確認する 企画のプレゼンテーションとは、いかにこの企画を通して課題解決ができ、ハッピーエンドが迎えられるかのストーリーを伝える行為 「あなたの課題はこれですよね?」「その課題を解決する方法をお持ちしました」 「企画を通して、どんな意義があるのか?」「この企画を実行することで、社会にどう貢献するのか?」という大義名分→人は誰かの役に立つことや、自分のやっていることに社会的な意義を求めている 企画のトレードオフを正直に語る 相手が疑問を感じた順番で話す 「空気読み」した背景がメディアを巻き込む 新商品のリリースのときには必ず、「空気読み」した経緯をきちんと伝える
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企画の奥深さを改めて知りました、"人として"はさておき、さすが跡部さんです。 しかし、やさしくフレームワークに落としてもらっても、使いこなせるか自信なし。
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