ブーレーズ作曲家論選 の商品レビュー

ピエールブーレーズ【著】,笠羽映子【訳】

2012/05/02

ブーレーズの演奏の独自性を裏付ける記述が沢山あって面白かった。作曲家を対象にした文章なので、ブーレーズの他の論文程には難解ではない。ストラヴィンスキー「春の祭典」の分析は圧巻。クリーブランド交響楽団とのあの演奏をまた聴きたくなった。

2010/05/07

演奏家としてのブーレーズは素晴らしい。しかし彼の著書を読むと、セリエリズムに固執し、豊かな世界を受容しきれない妙な偏屈さやスノビズムが鼻につく。この本はそうでもなかったけれど。