決算書でよむ企業と業界力 の商品レビュー

國貞克則【著】

2010/04/25

決算書の視える化

数年間数字と疎遠で、急に「決算書と仲良くなりなさい」と云われ焦っている人の味方。
（数字を見るだけで興奮できるか、数字に愛を持てる人は読まなくても良いと思います。）

BSやPL、CFの基本を懇切丁寧の説明してくれており、
更に数字だけではぴんとこない文系頭の人間にも分かり易く
グラフを使って図式化してくれているのがありがたいです。

業界ごと、リードカンパニーの業績を分析する演習もあり、
業界横断的分析もあり、と「習うより慣れろ！」をガチオシしています。

あえて言うならばそんなにたくさんの業界を取り上げなくていいから
もうちょっと詳細に一つの業界の分析を見たかった、かな。

2010/03/28

自分の会社のＢＳやＰＬを見ていても、それが良いのか悪いのかの判断をするのは難しい。比較の対象が無いからだ。
本書は、様々な業界のトップ企業や業界平均の値とその根拠を示すことで、自分が分析したい企業のポジションや特徴を理解する手助けをしてくれる良書。

ＢＳ、ＰＬというのは結果であって、あくまでも一つ一つの取引の結果である。その結果が、このように業界ごとの特徴を持って作成されるというこの仕組み。芸術としか良いようがないと、改めて感じてる。