光車よ、まわれ! の商品レビュー
状況描写や表現に些細な違和感を覚えてしまうことがあり、 話の流れに没頭しきれなかった。 子供のころに読んでいれば、今より楽しく読めたはず。 残念・・・。
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天沢退二郎を読まずに大人になったことをこんなに後悔するなんて思わなかったし、大人になってからこれが読める大人であることをこんなに感謝するなんて思わなかった。 日本の、わたしたちが育ってきた世界のほんの体半分ほどずれた向こう側で起こる少しじめっとして背筋がひやりとする素晴らしく上...
天沢退二郎を読まずに大人になったことをこんなに後悔するなんて思わなかったし、大人になってからこれが読める大人であることをこんなに感謝するなんて思わなかった。 日本の、わたしたちが育ってきた世界のほんの体半分ほどずれた向こう側で起こる少しじめっとして背筋がひやりとする素晴らしく上質なファンタジー。誰だって子供にもどってタンスの配置に心躍らせて地霊文字を探すだろうし工場の基地を探してしまうし少し変な味のお茶を飲んだら「おや」と思うに違いない。入り口はどこにでもあってきっといつだって龍子が(あんまりにこりとはせずにあのかたちの良い眉を少しひそめて)迎えてくれるような気がするもの。 ラストが圧巻で、すごくよかった。別れのないファンタジーなんて信じないし、痛みのともなわない成長なんて信じない。世界はぐるりとめぐっているし影は光すべからくしておなじものである。スカイエマさんの絵もだいすきなので幸せだったのだけど、公開当初の装丁も見てみたいなあ。あの町の地図がすごく心に残っていて時々思い出してひとりで さかさまの世界に落ちないか ひやひやとしている。 天沢作品制覇にかかりたい。
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ちきりんブログか何かで見たので買ったけど、そこまででもなかったなあ。敵味方の戦う理由が弱くて、イマイチ乗り切れなかった。子供時代はこれが楽しく読めたのかな。
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ちらほらと賢治を思わせる所があった。 さかさまの世界から、私も逃げるのだ! 光車よ、まわれ!
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