1,800円以上の注文で送料無料

光車よ、まわれ! の商品レビュー

3.7

24件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2015/08/11

小学生の教室での日常に何の前ぶれもなく始まる出来事が、物語の不穏さを醸し出していて、読み手に緊張感を抱かせてます。児童書だから小学生達が主人公のあどけない冒険譚かと読んでいたら意外にも死が身近に起こって驚きました。ただ、ゴメン、言いたい事が何なのか、大事なことは何なのか良く分かり...

小学生の教室での日常に何の前ぶれもなく始まる出来事が、物語の不穏さを醸し出していて、読み手に緊張感を抱かせてます。児童書だから小学生達が主人公のあどけない冒険譚かと読んでいたら意外にも死が身近に起こって驚きました。ただ、ゴメン、言いたい事が何なのか、大事なことは何なのか良く分かりませんでした><。

Posted byブクログ

2015/08/11

穂村弘が週刊文春で紹介していた。 なかなか読みごたえがあり、いくつかは謎のまま残る。 余韻を楽しむことができる良品。 ドミノ茶、黒子、泥人形、マロアカジ。 印象に残る数々の小道具や言葉。 多感な時期に読むといいかもしれない。 日本の誇る名作の一つに違いない。

Posted byブクログ

2015/07/18

あまりにも好きな作品を久しぶりに読むときはドキドキする。今読んでも、私、この作品を好きでいられるだろうか。なんかつまんない、とか思ったりしないだろうかって。 大丈夫だった。相変わらず私に勇気をくれる、素晴らしい作品でした。

Posted byブクログ

2015/02/20

異世界からの侵略を察知した子供たちは 廃工場をアジトにさだめ ふたつの世界を切り離すためのアイテム、「光車」の探索をはじめる 1973年に発表された作品、ということは 「あさま山荘事件」や「山岳ベース事件」とほぼ平行して 創作されたものだろう そこに同時代性を見ることは可能かもし...

異世界からの侵略を察知した子供たちは 廃工場をアジトにさだめ ふたつの世界を切り離すためのアイテム、「光車」の探索をはじめる 1973年に発表された作品、ということは 「あさま山荘事件」や「山岳ベース事件」とほぼ平行して 創作されたものだろう そこに同時代性を見ることは可能かもしれない 地図をたよりに宝を探して世界を救おうとする少年たちの姿は 思想をたよりに先鋭化することで社会を変えられると信じた 革命家たちの原風景ではなかったか 仲のよかった友達たちと、やがて競争させられなくてはならない その憤りが、大人として成熟しようとする意志と混じりあい 子供たちを、正体不明な「悪」との戦いに奔走させる 近代的に統率された組織と 土俗崇拝的な集団が手を組んで社会を支配しようとする悪の構図は まるでゲルショッカーのようだ

Posted byブクログ

2014/12/19

2014年司書大賞ノミネート作品。 不思議な作品。なんで水の悪魔が出てくるのかとか、表の世界と裏の世界が入れ替わるのかとか、分からないのがすごく怖い。

Posted byブクログ

2014/01/07

なんだこの表紙は、と思いつつも、ちくま版は親戚にねだられて譲ってしまったので買いなおす。あの表紙もゾクゾク感を煽ったものだったが、こちらは児童書というのをメインに打ち出してきていて、そこが残念。初めて読んだのは小学校2年か3年、もちろん文庫版。怖くて怖くて、その上やるせなくて(だ...

なんだこの表紙は、と思いつつも、ちくま版は親戚にねだられて譲ってしまったので買いなおす。あの表紙もゾクゾク感を煽ったものだったが、こちらは児童書というのをメインに打ち出してきていて、そこが残念。初めて読んだのは小学校2年か3年、もちろん文庫版。怖くて怖くて、その上やるせなくて(だって死んじゃうし)、なのに何度も繰り返し読んでしまったものだった。表紙はアレだが中身は変わらず、大人になってからも怖い怖い。色々説明不足なんだろうけれど、だって幻想文学だもの。説明する必要もないでしょ。クラムボンが何かなんていちいち説明しないでしょ。

Posted byブクログ

2013/11/13

小学生太鼓判…ですが高学年でどぞ。 (とはいえ…うちの長男は、正直怖がっていた。いや、3・4年で読むとトラウマ発生必至。もう、水たまりを飛び越せない!) スカイエマの装丁だもんだから、買いなおしちゃったよ~!! 夜の図書館、引き出し階段、地霊!地霊!地霊! 空が暗い雨の日が、...

小学生太鼓判…ですが高学年でどぞ。 (とはいえ…うちの長男は、正直怖がっていた。いや、3・4年で読むとトラウマ発生必至。もう、水たまりを飛び越せない!) スカイエマの装丁だもんだから、買いなおしちゃったよ~!! 夜の図書館、引き出し階段、地霊!地霊!地霊! 空が暗い雨の日が、こんなに不安だなんて!

Posted byブクログ

2013/09/26

私は、通常は読んだ本に対して、人それぞれの受け止め方もあるのだからと思い、部分的にはともかく全的な否定はしないことにしてきた。しかし、この本に関してはどうしても受け入れがたいものがある。それは、この物語が子どもの命をあまりにもないがしろにすることだ。弘子と弓子の双子の姉妹(共に主...

私は、通常は読んだ本に対して、人それぞれの受け止め方もあるのだからと思い、部分的にはともかく全的な否定はしないことにしてきた。しかし、この本に関してはどうしても受け入れがたいものがある。それは、この物語が子どもの命をあまりにもないがしろにすることだ。弘子と弓子の双子の姉妹(共に主人公たちと同じ小学6年生)の2人ともが、いともあっけなく殺され、しかも、そのことを物語の主人公が、自分たちに対する「脅し」としか認識していないのだ。筆者は、詩人として、また宮沢賢治の研究者としては、大きな業績を残しているのだが。

Posted byブクログ

2013/05/21

面白いんだけど、情報の後付けが激しいような気もする。 舞台背景がわかりにくかった。結局緑の制服の方々はなんなのだろうか。 だけど光車の絵を夜間閲覧室で見る場面とか、地霊文字を読める少女の出現とか、偶にわくわくするシーンもある。

Posted byブクログ

2013/01/29

ブロガーのちきりんさんが「コレを読まずに大人になるな」とブログに書いていたのですっかり大人だけど読んでみた。 そしたら小学生の頃読んで水溜りが怖くなったトラウマの元の本だった。 当時、子供ながら「児童書で子供が殺されるのはアカンでしょ!」と驚いたのを記憶している。

Posted byブクログ