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死にゆく者の礼儀 の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2016/06/02

良く「死んでゆく」ということは、本当に難しいことだ。死ぬ当事者に後々インタビューすることは不可能だから。

Posted byブクログ

2014/08/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 タイトルこそ「死にゆく者の礼儀」とあるけれど、むしろ内容は「死にゆく者への礼儀」と読み取れた。死にゆく者はほんの短時間の間に、「死」に対する恐れと不安に苛まれ、おおかたはそれを受け入れきらないうちに、ある種のあきらめをもって旅立っていく。  介護に携わってみればわかることだが、日向でのんびりと笑顔に溢れながらゆっくりと老いて静かに逝く、などといった状態は実質夢物語にしか過ぎないのだ。「老い」は本人にとっても周囲にとっても「闘い」の連続に尽きる。病との、金銭との、過去からの家庭問題との…。

Posted byブクログ

2013/08/14

今も昔も変わらない家族の兄弟姉妹・嫁・小姑の親に対する立ち位置。 親の介護・死を看取る覚悟。 自分が先に死なない限り 起こってしまう介護者の立場。 やがて迎える死にゆく者としての立場。 色々考える。 介護する側・介護される側。 考えたくない 出来れば避けて通りたい道だけれど...

今も昔も変わらない家族の兄弟姉妹・嫁・小姑の親に対する立ち位置。 親の介護・死を看取る覚悟。 自分が先に死なない限り 起こってしまう介護者の立場。 やがて迎える死にゆく者としての立場。 色々考える。 介護する側・介護される側。 考えたくない 出来れば避けて通りたい道だけれど・・・。 それはできない。 しっかり考え 家族で話会わなければいけない話だと思う。

Posted byブクログ

2012/08/30

同僚氏に薦められて読んでみた本。 介護とは何か、生きる/死ぬとは何か、死にゆく者を看取る/らないこと~そしてその後の世界を生きていくこと、「老いる」とはどういうことなのか・・・そうしたことを自身の赤裸々とも言える介護体験をもとに書き記した本。 テーマ的に重苦しいのだけど、最後...

同僚氏に薦められて読んでみた本。 介護とは何か、生きる/死ぬとは何か、死にゆく者を看取る/らないこと~そしてその後の世界を生きていくこと、「老いる」とはどういうことなのか・・・そうしたことを自身の赤裸々とも言える介護体験をもとに書き記した本。 テーマ的に重苦しいのだけど、最後まで読むと、そこには著者自身の老いや看取りについての「折り合い」というのが感じられて、そこが救いなのではないかと思った。 実際、母親や兄嫁との決して綺麗とは言えない生々しいやり取りとか読んでて辛くなる場面もあるけど(特にたばこを巡る母との諍いや病院での最期とか)、高齢者を介護をする立場からみて「あー、そこまでのことにはなかなか気付けないなあ」という家族だからわかる心情の描写や「チーム介護」の難しさの指摘など、ページのいたるところに瞠目させられる記述があり、とても感銘を受けた。 キレイ事しか書かれていない介護や老年学についての本を読むより、これ一冊読んだほうがよっぽど為になると思う。

Posted byブクログ

2011/12/11

母親を看取った記録。 兄弟、特に兄と兄嫁とその子(甥姪)について忌憚なく書いていて、「大丈夫か? これからも家族または親戚としてつきあう人のことをここまで書いて」とこちらが心配になってしまいます。 手法や表し方があまりにも違うけれど、『みんなが頑張っている』という認識があるから書...

母親を看取った記録。 兄弟、特に兄と兄嫁とその子(甥姪)について忌憚なく書いていて、「大丈夫か? これからも家族または親戚としてつきあう人のことをここまで書いて」とこちらが心配になってしまいます。 手法や表し方があまりにも違うけれど、『みんなが頑張っている』という認識があるから書けるのでしょうか。 プロのヘルパーさんも本当にいろいろな人がいますね。ヘルパーさんの洞察力のすごさに驚かされるエピソードを読み、訪問介護員や介護福祉士を国家資格にしてどんな試験を科したとしても均一化できない部分に、看取りの質が大きく左右されるんだなと思いました。

Posted byブクログ

2011/11/05

本日も色んなジャンルの本を紹介いただき、とても有意義な週末の朝を過ごすことが出来ました。 本日も色んなジャンルの本を紹介いただき、とても有意義な週末の朝を過ごすことが出来ました。

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2011/10/26

今年の5月に義母が亡くなった時、死とどう向かい合うべきかについて、考えたり気づかされたりすることがありました。 また、少し前に母に借りて読んだ雑誌「いきいき」の中で、遥洋子さんがインタビューに応じていた記事を読んで、この本を読んでみたいと思いました。 遥さんは末っ子で、お母さん...

今年の5月に義母が亡くなった時、死とどう向かい合うべきかについて、考えたり気づかされたりすることがありました。 また、少し前に母に借りて読んだ雑誌「いきいき」の中で、遥洋子さんがインタビューに応じていた記事を読んで、この本を読んでみたいと思いました。 遥さんは末っ子で、お母さんが高齢で生まれたため。、20代の頃から両親の「老い」を意識しながら生きてきたそうです。 お父さんとお母さんをまだ自分が若いうちに見送った経験をもとに、よい老い方、よい死の迎え方について書かれています。 自由奔放に生きた父親と、夫や子どものためと我慢し続けた人生を送り、好きなことも見つけられず好きに生きることができなかった母親。それぞれの老い方、介護、死の状況などが包み隠さず書かれていて、理想ばかりを追っていないところに共感を覚えました。 いくつか、印象に残った文章があったので、書き留めておこうと思います。 ・老後の筋力は、若い人の自立と似ている。自立できたからといって、やりたいことがなければ、自立そのものが目標になってしまう。やりたいことがあって、それをなし得るために自立という手段があるのだ。自立はそれだけでは価値を持たない。やりたいことがあって初めて意味を持つ。 ・若い時、自分の命を粗末にしがちなのは、その命を育むためにどれほど親が心血を注いできたかの自覚のなさがそうさせる。命は自分ひとりのものだと思いがちだが、その命はみんなの命なのだ。それが、若いから分からない。 老いて、自分の命を粗末にするのは、その命を大勢の人たちに救ってもらった自覚のなさがそうさせる。人生を自分の力で築いた記憶が「この命どうしようと自分の勝手」と思わせる。だが老いてからは、皆にもらった命なのだ。それが、老いているから分からない。 子を育てる世代と、親を看る世代が知る、命の大切さ。 命の大切さは、若い時には気付きにくく、老いては忘れやすい。 ・人生とは記憶の積み重ねだ。(中略)人生の質は、死の直前にいい人生だったと思えるかどうかで決まる。 自分のありたい人生を生きるということは、自分の命への礼儀ではないのか。 この世に生まれた感謝は、その生を生ききることでしかない。見事に生ききった人生の残像は次なる子供たちへの最上のプレゼントであることに、どれほどの人が気づいていよう。 ・人生を好きに生きるのは、一見勝手気ままに聞こえるが、実は力がいることだ。 ・子育ては辛抱であってはいけない。子育ても含め、いかに幸せに向かって努力したかを子に見せることは、食べ方や服の着替え方を教えることと同様に大事だ。 完成度ではなく、完成に向かっての走りを見せる。それが生きる“力”だ。 やがてそれは、老いたときに自分を支える“力”にもなり、見送る人の背中を押す“力”にもなる。 ・老いは、その人が作ってきた体と、作ってきた環境の、総決算だ。 家族がいようがいまいが、その人の歩みが人生のラストで自分に跳ね返る。 私が哀れもうが哀れまいが、その人が作った体の責任をその人が背負っているのであり、その人が作り上げてきた人間関係が介護の姿を決める。 ・老いは急には作れない。早く気づき、早く準備をし、努力する。そういう老いの先取りをしてきた人が、「そら、次はお前の番だ」と命のバトンを次世代に手渡せるのだ。 ・百点満点の介護はない。 ・死は、見送る側にこそ、その意味がある。(中略)よい死とは、残された人がそこからの人生を再び歩みだそうとできる、そんな死だ。 よい死は、よい生からのみ生まれる。

Posted byブクログ

2019/01/16

父と母の対照的な「介護」や「看取り」を体験したからこそのわかる、迫りくる「老い」への不安…。 老いを先取りし、よい死のために悔いのない生を送る。それが残される者への礼儀である。 患者さんの想いやそれを見守る家族や訪問介護師の関わりから垣間見える、チームで介護・看護することの難...

父と母の対照的な「介護」や「看取り」を体験したからこそのわかる、迫りくる「老い」への不安…。 老いを先取りし、よい死のために悔いのない生を送る。それが残される者への礼儀である。 患者さんの想いやそれを見守る家族や訪問介護師の関わりから垣間見える、チームで介護・看護することの難しさや、延命するために必要となってくるコードやチューブ類がいかに患者さんにとって苦痛であるのかということを考えさせられた。

Posted byブクログ

2010/05/09

自身の親の老いと看取りの記録がリアルで重い気分になった。 最近の上野千鶴子の著作に見られるおひとりさまの老後の方法論やポジティブ・シンキングが無い代わり、自身の親の介護と看取りの体験をもとにした精神面での老いへの準備といった感じ。 それにしても遥洋子の文章は、コラムでも単行本でも...

自身の親の老いと看取りの記録がリアルで重い気分になった。 最近の上野千鶴子の著作に見られるおひとりさまの老後の方法論やポジティブ・シンキングが無い代わり、自身の親の介護と看取りの体験をもとにした精神面での老いへの準備といった感じ。 それにしても遥洋子の文章は、コラムでも単行本でも、重くてどすーんと来てルサンチマンをたっぷり刺激される・・・

Posted byブクログ