星が吸う水 の商品レビュー
性について、セックスについて。 どこからが生き物としての本性で、どこからが現代人ゆえの発想なのかな、とか、女性という生き物の深いところに潜る話。
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「ハコブネ」を読み終わって、どうにも他の作品も読んでみたいと思って続けて読んだ本。 たった二冊しか読まずにこう書いてしまうのはいけないだろうけど、 こういうテーマばかりなんだろうかと、思う。 山崎ナオコーラを続けて読んだときもだけど、似たようなことばかりの内容で、ちょっと飽き...
「ハコブネ」を読み終わって、どうにも他の作品も読んでみたいと思って続けて読んだ本。 たった二冊しか読まずにこう書いてしまうのはいけないだろうけど、 こういうテーマばかりなんだろうかと、思う。 山崎ナオコーラを続けて読んだときもだけど、似たようなことばかりの内容で、ちょっと飽きてしまったのだけど、この人はどうだろう。 あと、何冊か読んでみようかな。 それにしても、こういう本を読んだら、人の考えとか、見えてるものとか、感じだとか、こんなにも多種多様で、ほんとはすごく自由なのかも。。。と思ったりする。 共感とかそういうのじゃなくて。読んでてもあまりおもしろさはないんだけど、人の考えの自由さを知ったりする。
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自分の性の形は自分で作り上げるものだと考えている主人公鶴子と,女であることに価値を感じ利用する梓,性欲や恋愛感情を持たない志保。 3人の自分の性に対する考え方はかなり違うけれど女性ならその3人の考え方のどれもが当てはまるかもしれない。 登場人物たちのそれぞれの恋愛の形や自分が女...
自分の性の形は自分で作り上げるものだと考えている主人公鶴子と,女であることに価値を感じ利用する梓,性欲や恋愛感情を持たない志保。 3人の自分の性に対する考え方はかなり違うけれど女性ならその3人の考え方のどれもが当てはまるかもしれない。 登場人物たちのそれぞれの恋愛の形や自分が女であることに関してどのように感じているのかを読みながら,じゃああたしはこの登場人物のなかの誰に一番共感できるか,にているのかを考えることによって今まで自分が向き合ってこなかった性の問題やあまり知ることのできない他人の性に関する考え方を知ることができる。 恋愛小説や性についてとりあげている作品は腐るほどあるが,この方の作品は他の作家が書いていない部分をテーマに掘り下げて書かれている作品だと思う。 自分の性の形を見直したい時,他の人の少し変わった性の形を知りたい時におすすめの本です。 <抜粋> 「(自分の性を)一生かけて調べたり,探したりして作り出していくものなんじゃないの?調べもしないで自分は男にしか勃起しないとか決め付けたくないんだ。」
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あーもうなにこれ、圧巻ですよ。こんな内容の本読んだことない。村田沙耶香さん、頭のなかどうなってるんだろ。 ギンイロノウタより読みやすいです、会話が多くラフで軽い感じ。明るいし。 表題作の星が吸う水、は最後でタイトルと内容がマッチし、納得しました。黄金の水。 ガマズミ航海のが...
あーもうなにこれ、圧巻ですよ。こんな内容の本読んだことない。村田沙耶香さん、頭のなかどうなってるんだろ。 ギンイロノウタより読みやすいです、会話が多くラフで軽い感じ。明るいし。 表題作の星が吸う水、は最後でタイトルと内容がマッチし、納得しました。黄金の水。 ガマズミ航海のがわたしは好き。性的ではない性行為。セックスとセックスではないただの性行為。まぁいわばおしゃぶり。分からなくもないかな。 性的ではない肉体関係を結ぶ結真と美紀子。その行為を花言葉『結合』からガマズミと呼ぶ二人。 性行為じゃない肉体関係の話二編です。なかなか重い作品
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なんでこんなにがんじがらめなんだろう。 頑なに守ろうとするのも、自由であることを否定されるのも、つらい。 逃げ場がない小説は、真直ぐさがえぐい。 えぐいけど、この姿勢、好きだなぁ。
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わかる人にはわかる小説。 多分、この作者はこういう小説を書く人なんだと思う。 「ギンイロノウタ」に比べたら明るいかも。 嫌いな人にはただの嫌悪。
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大好きな小説でした。当たり前の生もしくは性というのは、土台意識がそう思わせているだけであって、まったくそうではないんです。その意識が必要か不必要かはさて置き、一つ一つにつまづき、時にはその場をぐるぐると回ってしまうという、確認や体験は一概に無駄では無いと思います。というか、むしろ...
大好きな小説でした。当たり前の生もしくは性というのは、土台意識がそう思わせているだけであって、まったくそうではないんです。その意識が必要か不必要かはさて置き、一つ一つにつまづき、時にはその場をぐるぐると回ってしまうという、確認や体験は一概に無駄では無いと思います。というか、むしろ素晴らしいです。当たり前であることの必然性なんてないのだから。概念を壊そうとしたり、意識を彷徨う二篇の主人公たちにとても好感が持てました。これが人間なんです。
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「今まで主人公にしてきたような人物」を見つめる女性を主人公にした感じ。読み易さを狙ったのか会話も多め。だけど人物同士の関係性の描写がいまひとつ…伝わってこないのが残念。この作者の「性」に対するアプローチはとても斬新で引き込まれます。次作に期待☆
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タイトルにひかれて読み始めすぐに、 「官能小説なのかな?」と思ってしまいましたが、 読み進めてみたらまったくそうではなく文学的なスタイルでした。 (官能小説が文学的じゃないという訳じゃないけれど) 「大きく分けてたまたま二種類の形に分類することも出来なくはない、というだけ」 「...
タイトルにひかれて読み始めすぐに、 「官能小説なのかな?」と思ってしまいましたが、 読み進めてみたらまったくそうではなく文学的なスタイルでした。 (官能小説が文学的じゃないという訳じゃないけれど) 「大きく分けてたまたま二種類の形に分類することも出来なくはない、というだけ」 「誰の性の形もそれぞれ特殊。無という形の性は少しもいびつではない」 …という「性」に対する考えと行動の多様性。
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性を感じることのできない性生活を通して身体を描いた作品。 個人的観念を世間と合わせようとしたり、自分を変えようとしたり、それを変だと思ったり、普通のことだと思ったり。何が正しくて何が間違ってるかなんて人には定められない。 なのに持論を他所に置いておくことで他人と繋がれたりする。な...
性を感じることのできない性生活を通して身体を描いた作品。 個人的観念を世間と合わせようとしたり、自分を変えようとしたり、それを変だと思ったり、普通のことだと思ったり。何が正しくて何が間違ってるかなんて人には定められない。 なのに持論を他所に置いておくことで他人と繋がれたりする。なんて生きづらいのか。余計なお世話と言われそうだが。
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