ことばの迷宮 の商品レビュー
この本は第1章のタイトルからして、心を奪われる。『第1章 レーヴェンハイム-スコーレムの定理と内在的実在論』。つまり、論理学のパラドキシカルな定理があり、それが実在の学たる形而上学に対して、なにか含意を持っているのだろうか?という考察から本書は始まるのである。三浦氏の関心がどこに...
この本は第1章のタイトルからして、心を奪われる。『第1章 レーヴェンハイム-スコーレムの定理と内在的実在論』。つまり、論理学のパラドキシカルな定理があり、それが実在の学たる形而上学に対して、なにか含意を持っているのだろうか?という考察から本書は始まるのである。三浦氏の関心がどこにあるか、この本がどういったことを考えたいのかが第1章からうかがえる。全般的には、論理学と言語との関係、存在と言語の関係、言語学における生成文法理論の哲学からの評価など、言語をめぐる理論哲学的な考察の集成である。言語は、論理実証主義に顕著だが、哲学のメインテーマであるのに、とらえどころがないものだったりする。言語を幅広い文脈でとらえようとする三浦氏の関心と同じ関心を持つ学生はそれなりに居るのではないか。私自身、三浦氏の関心領域に非常に共感を覚える。
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